巻機山ー天狗尾根ルート
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 1,319m
- 下り
- 1,308m
コースタイム
10:25割引岳―昼食ー11:40避難小屋ー13:50駐車場着
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
やはり、割引沢から天狗尾根に登る急登取付き部が要注意です。それとその後左にルートが折れる場所があったらしいが、気づかず20〜30m藪漕ぎしました。 |
写真
感想
このルートは登山マップでは通常ルートとして実線が引かれているが、ある程度岩登りの技術が必要なので、いままでその機会を窺っていた。2週間前に戸隠西岳を経験したことと、数日好天続きで渡渉部の水量が少なめ・スリップのリスクが減ったこと、更に紅葉の真っ盛りであることから、絶好のタイミングと判断した ヽ( ^ω^)ノ ヽ(^ω^)ノ
桜坂の駐車場は満車らしくその手前の沢の手前に左に折れる道が臨時駐車場として使えた。いつも清水地区内の道から来ているが、地図を見るとこの道でダイレクトに来れるようだ。
登山口では御嶽山の一件の影響で、係員がいて登山者全員に届を求めていて、あわててその場で書いている人も何人かいた。
以前割引沢左岸の高巻きルートからヌクビ沢ルートは経験しているので、その分岐点までの道は覚えていた。分岐後しばらく歩くと割引沢の渡渉地点となる。期待した通り水量が少なめなので難なく渡れる。すぐに沢は緩い滝状に変わる。暫くは高巻くルートだが、吹上の滝は直近で見られる。
更に進むと進路は大きく右に向かいアイガメの滝につづく。スラブ状のところにルートがあるので、少し緊張する。よく見ると10人以上先行者が居る。さすがに絶好のコンディションだ。
小さい滝を2つ通過しいよいよアイガメの滝下に出る。直前の先行者(この方を仮にAさんと呼ぶ)が写真撮影に没頭しているので、追い越させてもらう。
ヌクビ沢との分岐点には十数人居たが、割引沢に入ったのはAさんと私だけだった。すぐに私は休憩したので、この後はまたAさんが先行した。
地図では右岸を高巻くようなルートだが、ペンキは沢床を進むようになっていた。特に危ないところもなく天狗岩直下に来た。全周の1/4程が絶壁で圧倒される。右側は多量の雪渓によって削られたのか、U字状の凹みがつづいていた。この辺り、沢の水や湿った岩は氷の様に冷たかった。
更に少し進むと、直登部になる。Aさんは岩登りに慣れているようで、沢を渡渉せず、左岸から直接登って行った。念のためヘルメットを着け、Aさんがかなり上に出てから取付いた。左側にもペンキの矢印があるが直接上がるのは難しく、一旦右側から上がって●ペンキの岩の上に出れば、後は難しいところはない・・・ハズだったが、一か所ルートミスした。踏み跡をたどっていったら、急な土のU字状のルートが数m続いている ゜・(・´ω・`)ゞ・゜
よく見ると左側に藪漕ぎした跡がある。少し急だが藪はしっかりしており、ゆっくりと登る。30m?程進んだところで左側から正規ルートが現れた。これで一安心、まだ40度以上の直登が続いたが、危険な所は無かった。
緩斜面になり、後ろを振り返ると天狗岩の右側には谷川連峰が見える。黒岩峰は紅葉できれいだ。割引沢上部には雪渓がまだ残っていた。
そうこうしていると天狗尾根に出た。右手には天狗岩が・・・ここから見えるのは岩肌ではないが。
あとは緩やかなルートを、ゆっくり割引岳を目指して進む。さて、ストックを出して・・・あれっ、1段抜けない!ゴムみたいなプラスチックみたいな部品が外れてしまいどう回しても本体の金属部が緩まない。結局2段にして短いが無いよりいいのでそのまま暫く使った。
天狗の池は2つの5m程の池と、他に小さな池がある。この天狗尾根で平地があり、しかも晴天が続いた後もこうして池があるのが不思議。
少し歩くと割引岳山頂に出る。山頂はツアー客でごった返していたが、外国人(男性)の方と少し話しているうちに下山していって、山頂はいっぺんに広くなった。彼は裏巻機ルートを降りて行った。
相変わらず晴天で、すぐ北側には越後三山がよく見える。東側は牛ヶ岳・巻機山、続いて朝日岳、谷川連峰、苗場山。朝日岳の左側に見えるのは武尊山と至仏山かな、その奥に日光白根も。あらためて天狗尾根のルートを見てみる。急登部が見えなくて一見なだらかなそうに見えるので、山頂の登山道には「下山禁止」と表示されている。
やや早いが昼食だ。今日は他に目的もないので、ラーメンを作ってビールで乾杯だ。
ゆっくりした後いよいよ下山開始。巻機山に着いてみると、これまた腰を下ろす場所が無く立っている人々でいっぱいだ。素通りして避難小屋へ。ここも結構込んでいる。最高標高地点付近をデジカメで拡大してみるとたくさんの登山客でにぎわっているのが見える。少し休んでいるとまた団体さんが来たので、早々に腰を上げた。
9合目ニセ巻きから今日の天狗尾根ルートを眺める。やっぱり天狗岩は存在感がある。
あとはゆっくり下山だ。途中5合目付近から天狗岩〜割引岳を見ると、紅葉の赤、黄、緑がちょうど見ごろで、空の青さと合わせて見事だ。
下山後駐車場から天狗岩を見てみる。朝は日陰だったが、今はちょうどこちら(南)から日が射しているのでよく見える。左奥の急な尾根を一気に登ったわけだ。
晴天・紅葉・素晴らしいルート、3拍子揃った楽しい山歩きだった。
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