快晴・紅葉・満天の星空〜黒部峡谷・下ノ廊下〜臨場感溢れる動画付き!
- GPS
- 32:00
- 距離
- 20.2km
- 登り
- 764m
- 下り
- 1,744m
コースタイム
- 山行
- 7:49
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 8:10
天候 | 2日とも快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・下ノ廊下と水平歩道自体が危険箇所。しかし、ワイヤーまたは針金が手すりになっています。 ・個人的には頭を何度もぶつけました。もちろんヘルメットかぶっているので問題なし。ヘルメットの下に帽子を被るとひさしで上が見えにくい。 |
その他周辺情報 | ・温泉は阿曽原温泉小屋の露天風呂。信濃大町駅帰着後は大町温泉の薬師の湯。 ・トロッコ列車は日曜午前は観光客が向かってくる時間帯なので、チケット購入を慌てる必要はない。 ・昼食は欅平駅の峡谷そば、宇奈月駅前のお店で。新魚津駅界隈はお店は全て休業。歩いて10分で寿司屋があるらしいので、場当たり的でなく事前情報を。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘルメット
カメラ
コンパス
ライター
ナイフ
保険証
飲料
ティッシュ
バンドエイド
タオル
携帯電話
雨具
防寒着
スパッツ
手袋
ストック
ビニール袋
シュラフ
ザックカバー
水筒
時計
日焼け止め
テント
ガス
コンロ
コッフェル
マット
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感想
今回は百名山はお休み。以前より計画していた下ノ廊下と水平歩道を欅平まで歩く。当初は会社のメンバーとで予定していたが、予定折り合わずキャンセル。と同時にJoeさんとのコラボ話をしていたが月曜日有給取れずで流れ、そんな時にhagureさんからのコラボ話があり、ippo君とともに3人で行くことになりました。(計画書にアドバイス頂いたBIMOTAさん、koufaxさん、ありがとうございました)
某所で待ち合わせし、信濃大町駅へ移動。帰りに信濃大町駅に着くのはBIMOTAさんの昨年のレコから扇沢に車を置くのはやめてこちらにしました。朝のバスが今週6時過ぎ発車で扇沢に着いてチケット購入に並ぶと始発のトロリーバスに間に合わない可能性があり、当初からタクシー移動で計画しました。hagureさんがタクシー会社に予約入れ、マイカーをタクシー会社の駐車場に無料で停めさせていただけることを聞き、タクシー会社の駐車場で仮眠。朝5時出発で扇沢に5時半過ぎに到着。ここは少し早すぎて、チケット発売までの待ち時間考えると、あと30分遅くても大丈夫でした。
チケット購入し始発のトロリーバスで移動。黒部ダムでは白く雪が積もった雄山にコントラストから景色に感動しつつ出発します。今回は荷物を最小限にするため、hagureさんとippoくんはテントを共同装備、私はストック持参せず、またアルファー米とレトルトだけの食事で、それぞれ30〜48リットルのザックでコンパクトにしています。
下ノ廊下は峡谷を紅葉が埋めつくし、空は快晴で真っ青、水は澄んだグリーンとイメージしていた以上に良い感じでした。危ないところはワイヤーや針金が巻かれていて、思ったほどに心配することなく歩けました(しかし、危険箇所であることには変わりません)。十字峡ではペンキに沿って下りて、間近でその激しさを見ることができ、吊り橋はドキドキしつつ楽しみました!ダムの水の色もきれいなグリーンでした。日電の歩道やトンネルは「高熱隧道」を予習してから臨んだので、その歴史と先人の苦労を感じつつ歩きました。
阿曽原温泉小屋の手前では登りにやられます😅が、なんとか小屋に到着。今回の計画の心配事は2つあり、.謄鵐半譴確保できるか、▲肇蹈奪確鷦屬離船吋奪箸待たずに手に入るか、でしたが、テント場は来た人全員張れていました。
テント場でくつろいだ後は露天風呂。1時間置きに男女入れ替えで18時半から入浴。オヤジ15人くらいが同時に入る「芋洗い」ですが、なんといっても満天の星空。星座がくっきり見れ、流れ星をオヤジたちで「見た」「見れなかった」を話しながら満喫しました(≧∇≦)
温まった後は爆睡。金曜日朝に大阪から移動し、大阪→東京→扇沢の移動疲れもしっかり取れました。
翌朝は鉄ちゃんの旅。信濃大町駅に帰る時間から逆算すると、10:43の欅平発トロッコ列車が必須。このため、朝は5時半に出発。今日はどこでJoeさん達と会えるかなと楽しみにしつつ水平歩道をひた歩きます。志合谷トンネルでは水溜りの暗い中を歩き、後は下りだけというところでまだ会えなかったので、入れ違いかと思いきや、欅平の手前で会えました!
そして欅平に到着。のんびりとトロッコ列車に乗り、その後も電車の旅で夕方には信濃大町に予定通り到着。概ね計画通りで無事帰着しました。
ピークハントでないこんな山旅も楽しかったです。また、気の置けないメンバーでコラボもいいなと思った週末でした!
hagureさん、ippoくん、楽しい山旅をありがとうございました!
hagureさんの年齢に勝るパワーと経験、そしてippoくんとのおしゃべりしながらの山歩きとても楽しかったです。またご一緒させてください。
zucchi
2014.10.18
長年の夢であった黒部・下の廊下を記録ライブラリーに加えることができて本当にうれしい。このルートを歩いたのは20歳のころ、今から半世紀近く前のことになる。内蔵助分岐までは3年前に歩いているが、下の廊下の歩けるける時期に日本にいないことが多く、なかなか実現できないでいた。たまたまZucchiさんの計画を見て、飛び入りで参加させてもらうことにした。ippoくんが先週の火打山の帰りに来週はと聞かれていたのと、かれに日本の大きな自然を知ってもらいたいと思って誘った。
大町に車を置いて、宇奈月から電車で大町に戻ることにして、前日の夜中3人で合流して、zucchiさんの運転で大町に午前4時前に着いた。
扇沢までタクシーを予約したら、タクシー会社の駐車場に車を置かせてもらうことができた。
午前五時、タクシーで扇沢へ。ここでチケット販売時間の6時50分まで待つのもつらいものがある。冷え込んでいる。それでももすでに何十人もの登山者が集まって、一番バスに乗り込むために待っている。
始発バスに乗れたが2号車だった。黒部ダムに着いたとき、1号車の乗客は一人もダムの方には向かわずに下の廊下をめざした。すごい人気だ。今日の阿曽原のテント場が気になる。
内蔵助の分岐を右に黒部本流に沿って川原へ降りて、内蔵助谷の沢を越えると本格的な下の廊下の始まりです。毎年木の橋を付け替えたり、桟道を作り変えるので、この道を維持する人たちの仕事ぶりには感謝です。みな何気なく歩いていますが、安全に歩けるように道に手を入れてくれています。9月10月2ヶ月しか通行できない道ですが、この大自然のすばらしさをこよなく愛して、われわれのようなものにも堪能させてくれると思うと、見知らぬ人たちの尽力に感謝しつつ歩きます。現在はワイヤーロープがすべて張られていて、白竜峡付近の一番険しい部分も、慎重に歩けるようになっています。ほんとにこの岩にワイヤーを張り巡らせるにしてもすごい作業です。
しかし、ダムを作るためにこの道をボッカした人たちは、何もない状態で歩いたのですから命がけだったでしょう。
ある意味、近代産業や戦後日本の産業開発のために、この道は山道という以上の歴史的物語のある道だと思います。美しさもさることながら、先人の努力に胸打たれる思いで一歩一歩歩きます。
孫のようなippo君もこういう岩の道は好きですからね。でもこの道のすごさを理解するにはもう少しの成長を待たないといけないかもしれません。
後ろから見ていて心配する気配は少しもないので、zucchiさんの後を追わせます。zucchiさんの体力気力には恐れ入るのですよ。大阪から来て、仕事して、夜通し運転して、それでもバテずにどんどん行きます。
山に一緒に行って安心していられる人と楽しい人と、勉強させてもらえる人とはずっと付き合いたいですね。zucchiさんは、その3つの要素を持っているから頼もしい。ippo君は山が大好きでたまらない。鉄砲玉のようにどの山でも行っちゃいそうだ。3人の年齢で言えば、ほんとに親子3世代の組み合わせで、こんなトリオで歩いているパーティなどないだろう。
白竜峡は対岸にきれいな滝が連続して暗い峡谷ではあったが、美しい。
十字峡は吊橋にでて気づいて、登り返して見張らせる場所に戻った。ロープがたらされていて、そこへ降りるのだが、大きな岩の上が見物場所だ。
今は開けているけれど、50年近くまえ、この岩の上で腹ばいになって覗き込んだのだ。FACのN君と一緒に剣沢から、こちらへ回ったのだ。ここから黒部ダムへ引き返したかもしれない。剣沢は迫力ある水量を黒部に落とす。虹が出た。この剣沢には幻の四段の大滝がある。
槍・穂高もいいけれど、本当に好きな山はこの剣なんだが、数多くいけなかったのが残念だ。剣の頂が3000mを切ったのは悲しいことだ。この山の容貌は3000mの山である。もう一度池の平で遊んでみたい。
仙人ダムの事務所からの通路は、ガイドブックでどのようなのかと不安だったが、実際には面白い。黒4ダムまでの鉄道の線路が敷かれている。
この発電所とダムへの鉄道利用のツアーが峡谷鉄道でシーズンの間、催されていて、見学できるという。ネットで調べたら行けるので、ぜひ応募してみようと思う。
仙人ダムから阿曽原まで、ガイドブックには一登りあると書かれていたが、これが予想もしないきつい。もうすぐだなどと安心感が出てきたところに、最後のアルバイトで、気分もめいる。私はほんとにめげて撮影する気も起きずに参ってしまった。ippo君が途中で私の様子を見ていたのか、休んでいたのか、「小屋へは300m下るんだそうですよ」と声をかけたが、返事をする気もない。そいうとippo君はサルのように消えた。
kunnha
二人はテント場確保のために先に小屋へ向かってくれた。やはりこういうところでの馬力が出なくなるのが「ジジイ」だってことだ。上りきってふらつきながら下り道を降りた。突然小屋の脇に出る。テント場が広がっている。見ると二つ並んでいて、ippo君が手をふる。
後で、彼が言うのには、私に手を振ったのに、小屋の人が手を振ってくれたとか。ヘロヘロになってテントに到着。寒くなるので羽織れるものを全部着る。
夕飯は冷凍のチャーハンをフライパンでいためるとこれが山ではご馳走になる。温泉に行く気力もなかったが、4時に到着して2時間以上たって落ち着いたのか、行く気になって露天風呂へ。
10分くらい下って露天の風呂はある。山好きのオヤジたちが先週はどこへ行ったとか、山がすきなんですね。星談義。見上げたときに大きく尾を引いて流れ星が飛んだ。これほどはっきり見たのもめずらしい。近々いいことがあることを願ってその夜はしっかり寝た。
2014.10.19
翌日、午前4時に起床。それぞれ朝食を取って、5時30分、まだ暗い中出発する。水平歩道への登り、30分ほどするとすっかり明るくなる。
ここからの道は25年前に妻と歩いた道だ。仙人池から下ってきて、ここからの欅平まで長く感じられた。
宇奈月から信濃大町へ戻るには、10時43分のトロッコに乗らないといけない。それに間に合うようにと歩く。しかし、意外と自分のピッチは上がらないで困った。
水平道は黒部川から200m上の等高線にそって作られている。妻と歩いたときの記憶をたどりながら、二人に遅れて歩く。今回ビデオ撮りには1本脚を使用したので、それはうまくいった。
思い出というのは遠ざかるほどに甘美になるものだ。40半ばにこの道を恐れもせずについてきた妻を思うとより愛おしくなる。まったくの山の経験のないのにこの道を歩かせた。下を見れば足がすくんでもおかしくはない。
大きな滝があり、見覚えのある四角い大石があった。雰囲気が違ったのは、道が下がってつけられているからなのだ。zucchiの写真で石が写っている。そこが道で、妻はその石に腰掛けて休んだのに、今の道はその下の沢の中にある。
大勢の人が休んでいた。
そこから等高線に沿って大曲りすると大太鼓のプレートがあって展望のいいところなのだが、プレートを一瞥するだけで先を急いだ。左に曲がってやや行くと渋滞している。反対側の谷を見ると四角い穴が黒くあいている。はてなんだろうと思っていたら、流れに押しけられるようにトンネルに突入した。
入ってから、ここが志合谷のトンネルとわかった。以前はこの前で、トンネルに入るための準備のできるスペースがあった。スパッツをつけライトを用意することができたのに・・・
トンネルの中は水が流れておらず、水溜りになっている。以前はくるぶしまで水の流れにつかりながら歩くようで、ライトをつけながら緊張して歩いたものだ。
150mの距離があり、出口から入り口を見ると、ぞろぞろと団体の列が連なっている。登山者がほんとに増えた。
いまや登山黄金期みたいだな。
しじみ坂の前の鉄塔で、二人が休憩していが、私の姿を見て出発する。
腰を下ろして水を一口飲んで後を追う。ちょっと下ったところにパノラマ展望台とあったので、立ち寄った。
ここはよかった。毛勝三山が見られた。白馬と唐松の稜線は雪だ。みな見逃して下って行くが、ここはぜひ立ち寄っほしい。毛勝三山を見るだけでも価値がある。二人を追うので十分な撮影はできなかったが、蜆坂で下るときよろけて尻をついた。悔しくなって涙が出てきた。ふがいない自分が悲しくなる。
よろければおもわず尻をついている
悔しさこらえ木枝にすがる はぐれ
少し下ると白人の大男がストック一本で降りて行く。巨漢の男だが自分の重さで動けない。声をかけた。黒部ダムから途中3回ビバークしている。内蔵助分岐と十字峡とシジミ坂鉄塔でビバーグしたという。一人だったらこの人と話をしながら下っただろう。日本の自然を愛して、そんな苦労をしてでもこの道を歩人だろう。
駅間じかのところでJoeさんに会う。山だちと二人、ビデオにとり、joeさんはわたしを写真に収めた。2週続けて会うなんていうのも何かの縁かもしれないな。
10時7分欅平に到着。zucchiさんが10時22分発の列車を取ってくれた。これで今日中に帰れそうだ。
大町にもどり、薬師の湯で汗を洗い、そばを食べて東京へ向かった。帰宅したのは12時だった。
でもこれほ楽しかった旅も久しぶりだ。
ほんとに親子3代コラボだが、グランパとしてはよくがんばって歩いていると思うよ。パパさん役がいいからね。ippoくんが「楽しかった!」といってくれたのが何よりだよ。日本の環境保護、自然を守るのはippo君たちの次の世代の仕事だからね。頼みますよ。(おわり)
zucchiさん hagureさん こんにちは
とうとう行かれましたね、やっぱりど迫力ですね、地図を作ったのですがあまりの長さに慄いていました。ippo君もさぞかし喜んだことでしょう、参加できなくてすみませんでした。それにしても羨ましいです、お疲れ様でした。
来年は? いつか行ってみたいですねー。台風18号が恨めしいです。
ユメさん、映像見ると面白いでしょう。いけなくて残念でしたね。ippoくんは相変わらずですが、楽しんでいましたよ。今回は日焼け止めはザックのそこで出せずに休憩なし。zucchiさんはお父さんみたいで、甘くなかったですよ。
はい、とてもお疲れでした・・・・11月には北岳へ二人で行くといってますよ。行ってみたらどうですか?軽アイゼンは必要だと思うけど、ラストですね。小屋だそうですから、計画のぞいてみてください。
yumeさん、こんにちは!
コメントありがとうございます
hagureさんとippoくんと楽しい時間を過ごすことができました
もちろんippoくんには厳しかったですよ。でも歩くのも以前より力強くなっていました。
次回はhagureさんが書かれたとおり南アルプス北岳の想定です。
ただ、雪の状況見ながら変わる可能性はあります。
計画書はこれからです。
お時間許されれば、今回の計画に限らず機会があればご一緒させてください。
zucchi
"ほぼ欅平"ではどうもでした。
まさかあんなに低位置でのタイミングになるとは思ってもいなかったので、zucchiさんとippoくんを認識するのに少々時間がかかりました
その後のhagureさんは情報をいただいていたのでちゃんと遠くから認識できました(笑)
祖母谷で寝坊してたので出発が大幅に遅れたのですが(そもそも5〜6時間のコースタイムなので多少遅れても全然大丈夫でした。笑)出発前に皆さんが欅平から脱出してなくて良かったです
こちらは翌日見事に雨に降られてしまったのですが、高曇りだったこともあり霧にむせぶ紅葉の峡谷といった趣で、案外悪くなかったです(笑)
晴れの様子はhagureさんzucchiさんのレコで見ればいいやというのもあり、違った表情を楽しむ方向で歩けました
今度はニアミスなご挨拶ではなくガッツリコラボで行きましょう!
(追伸)
zucchiさんとippoくんを写真に収め忘れました
当方のレコ(鋭意執筆中…)にはhagureさんだけ登場しますんでよろしくお願いします(笑)
Joeさんとあえてよかったですよ。
でも翌日雨でしたか。歩くのに神経つかったでしょうね。丸木のはしごいやですからね。爺には晴天があってる
Joeさんと行くと足手まといにないそうですからね。南は案内してほしいのですがね。聖、光ももう一度・・・・
大無間も笊も・・・・
Joeさんのレコ楽しみにしてます。
Joeさん、こんにちは!
ほぼ欅平でも、お会いできてホッとしました
こっちはJoeさんたちをちゃんと認識してましたからねー
天気は運なので仕方ないですね。無事に帰られて良かったです。
写真は私もシマッタと思ってました…せっかくの機会なので、撮っときたかったです。
しかし、また次のコラボ機会で、その辺はカバーできたらと。
冬は近場を歩く予定です。また、機会あればご一緒させてください。
Joeさんのレコも楽しみにしています!
zucchi
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