七霞山、やどり温泉から時計回り周回【高野、和歌山県】
- GPS
- 04:06
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 720m
- 下り
- 723m
コースタイム
やどり温泉付近国道沿い駐車場 841 ― 五光の滝入口 845 ― 五光の滝 847/849 ― 五光の滝入口 852 ― やどり温泉下分岐点 855 ― 北宿集落奥 915 ― 上部の道への分岐 928 ― 尾根から山腹道へ 942 ― 尾根道へ 947 ― 802mピーク脇 1007 ― 北宿辻 1012/1013 ― お杉茶屋跡 1025 ― 七霞山山頂 1027/1033 ― お杉茶屋跡 1035/1043 ― 尾根から山腹巻き道へ 1058 ― 再び尾根道へ 1114 ― 山腹道と尾根伝い道の分岐点 1118 ― 751mピーク 1125 ― 伐採地脇 1140 ― 山腹道との再合流 1149 ― 河合橋そばに下山 1205/昼食休憩/1224 ― 素掘りトンネル 1227 ― やどり温泉付近国道沿い駐車場 1248
●行動時間 04:07
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(和歌山=やどり温泉) やどり温泉―五光の滝―やどり温泉下―北宿―北宿辻―お杉茶屋跡(七霞山山頂往復)―下筒香辻―河合橋―やどり温泉 (やどり温泉=和歌山) ●登山口へのアクセス ○やどり温泉 ・橋本市から国道371号を行く。国道とはいえ対向困難箇所も多数あるいわゆる“酷道”。橋本市の国道370号からの分岐からやどり温泉まで約30分。高野山の奥の院前からもそれくらい ・国道から温泉へと入るところ、国道沿い川側に駐車スペースがある。おそらく4台くらいは駐車可能。温泉の方によると、山だけの目的ならば敷地内には駐車しないでください、とのこと (2023.4現在) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○やどり温泉〜北宿辻 ・橋本市を背にして、やどり温泉の手前で左上方へと分岐する舗装路へと進む。道なりにジグザグを切っていくと、やがて山道になる。さらに道なりに登っていくと北宿集落に着く。民家のうち一軒にはBSアンテナも見えるが空き家のようにも見える ・北宿集落からは山道となる。途中には落ち葉に埋もれて踏み跡の薄い箇所もある ・標示は、北宿集落から山道へと進むところ、途中で分岐を右左折するところに手書きの小さなものがあるが気づきにくい。地理院地図にある点線道がどれもうっすらと存在しており、間違わないようにしたい ○北宿辻〜お杉茶屋跡 ・舗装された林道を歩く ○お杉茶屋跡〜山頂 ・お杉茶屋跡の大きな広場に面した擁壁の切れ目から登る。入口に「七霞山」の古い木札がある。約100mで山頂 ○お杉茶屋跡〜河合橋 ・尾根道のうちは林道と思うほどの道幅。下筒香辻は見落としかもしれないが、明瞭なものはなかったと思う。793m三角点の辺りは中腹伝いの道で巻くことになる。再び尾根道となり、次の751mピークを避けるように再び山腹を降りていくことになるのが捻草越えのルートのようだが、たまたま参考にした方のトレースでは尾根道を伝うことになっていたため、そちらへと進んだ。 ・尾根道は、最後の一気の下降が急斜面になるので、正規ルートの方が歩き易いのかもしれない ・尾根ルートもテープ誘導がずっと付けられており、迷わず降りて来ることはできる ・ルート全般に時折手製の小さな標示はあるが、それ以外には特段の案内はない ・ルートの入口は河合橋の下流側にあるが、下降時には、意識していないとそちら向けの分岐を見つけられないかもしれない (いずれの記述も2023.4現在) |
その他周辺情報 | ●買う、食べる ・橋本市内、高野山内にしかコンビニはない ・やどり温泉には食事処もある ●日帰り温泉 ・やどり温泉は日帰り入浴できる。11:00〜21:00(最終受付20:00)。大人700円。金曜〜月曜と祝日営業 (いずれの記述も2023.4現在) |
写真
感想
ヤマレコの「和歌山県の山67」では一番不人気の山かもしれない七霞山。登山記録もわずかに21件と少ない。登山口となる北宿は酷道として名高い国道371号を10km以上も走ったところにある。また東側から山を目指す場合でも登山口となる高野町富貴地区には同様に狭隘路を通るしかない。
加えて、今回行くにあたって調べてみると、登山道自体不明瞭なもののようで、不評この上ない。
行く際の不安が多い山こそ、藪が育つ前に行きたいものだ。そんなことから、今日向かうことにした。
登山口のやどり温泉付近はクルマで行くことこそできるが秘境だ。早朝の温泉に人の気配はなかったが、フロントで声を出してみると料理担当の方が出てきてくれた。クルマの停め場所を相談すると、国道沿いならば構わないとのこと。そちらに駐車して出発。
山行き前に五光の滝を目指す。修験の滝のようだが、奥地だけに神秘感が高い。そのマイナスイオンを十分に吸い込み改めて出発する。
温泉の手前まで戻り、上部へと続く新しい舗装路を登る。道なりにジグザグを切っていくと、モノレールがあり、その先は採石の散らばる細道になる。面相の変わりようにも驚くが、この先の民家の現状が予想ができてしまう。
山道になり、さらに登っていくと、民家が現れる。三軒目の庭先のような畦を歩いて奥へと進むといよいよ登山口の標示。そこからは、一直線に急勾配の道が続いている。
小さな標示に従い上部の道へとトラバース。上部の道は一瞬不明瞭になるものの、また踏み跡が現れ登っていく。右手の沢が尽きて、その上部を巻くようにトラバース。しかし、踏み跡には落ち葉が厚く堆積しており、地図を持たない限りはそちらに行こうという気がしない。
そんなトラバース道を抜けると明瞭な尾根道に合流する。その道には直置きテレビケーブルが併走しており、それをたどって登っていく。
やがて801mピークそばに到着し、道は一段としっかりとしたものになる。緩やかに登って北宿辻に到着。ここからは林道歩きになる。
林道の途中で右手が開け、高野の山々が顔を見せる。本日随一の眺望だ。そのまま歩いてお杉茶屋跡へ。今は広場になっている。一本だけの桜が昔を語り継いでいるように花を魅せている。
山頂はどの向きかは明らか。その方向に擁壁の切れ目があり、そこから上部へと登る。緩やかな登りを進んで山頂へ。山頂には眺めはない。お杉茶屋跡まで引き返して休憩。それにしても閑かだ。
茶屋跡からは捻草越えを行く。最初のうちは林道とも呼べるほどの道幅ある土の道。山頂部を過ぎ、山頂から直接下りてくる道を合わせて尾根を進む。鞍部を過ぎると山腹を巻くようになる。山腹道は倒木が多く、歩きにくい。
再び尾根となってすぐにまたも分岐点が現れる。山腹へと続く道には「捻草越」との手製標示も付いている。尾根道にもテープがある。たまたま参考にした方のトレースが尾根道側であったことから、そちらへと進む。標高差50mほどを登り返して751mピーク。残念ながら特に目を惹くものはない。
そこからは地積調査標を頼りに下っていく。伐採地を過ぎると道は県境を離れていくのだが、そもそも踏み跡やテープがそちら向けにしか付いていないので淡々と下る。淡々ととはいうものの、斜面は急であり、踏み跡も殆どないので、恐る恐る下っていく。再び樹林が濃くなり、トラバース気味になったところで山腹を来た道と合流した。
そこからは比較的明瞭な道を下降していく。いよいよ下を行く国道が見えているところで踏み跡が不明に。木に記された折り返すように曲がる道をあえて見送り、崩壊地の中に残るテープを目指したが、どうやらそれが間違いだったようだ。崩壊地の柔らかい土や倒木の中を汲々としながら降りると、ちょうど河合橋の目の前に降り立った。
道ばたの道路標識脇で昼食。約20分そこに居たが、一体何台通ったであろうか。橋本と高野を結ぶ国道だが、道が悪いことがよく知られているようだ。
最後は国道歩きでやどり温泉を目指す。ふと見ると、河合橋から下流側にほんの少し進んだところに捻草越えの入口が示されている。先ほどやり過ごした分岐点を曲がっていれば、ここに出たのであろう。そうしていれば最後の苦労はなかったのかもしれない。
国道歩きは面白いものではないが、出発してすぐにある素掘りのトンネルがもの珍しい。
しかし、そのあとは渓谷沿いをひたすら下る。すれ違いもままならない国道を歩き、やがてやどり温泉下の駐車場に到着した。
確かに荒れた登山道であった。もしも分県ガイドに載らなくなったら、道は消えてしまうんじゃなかろうか。そう心配になる山行きであった。
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