坂戸山
- GPS
- --:--
- 距離
- 3.6km
- 登り
- 467m
- 下り
- 474m
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
前日に神楽ヶ峰に登り、湯沢周辺の某所で車中泊。本日の主目的はお気に入りの立ち寄り湯「岩の湯」を訪れることだが、10時の営業開始までに何をしていようかと考えた時に思いついたのが、ヤマレコでもしばしば目にする坂戸山。時期も良さそうなので、レコの軌跡を頼りに行ってみることにした。
第一駐車場から山への入口が分からずウロウロする。一旦車道を鳥坂神社まで歩いて、そこから幅広い城坂コースに入った。居館跡という左右の草地は一面のカタクリ畑状態だ。土壌が良いのか水が豊富なのか株が大きく、可憐というよりは生々しい。林道から山道に入り、植樹地のような所を抜け、沢を渡り返しながらジグザグに登っていく。しっとりした爽やかな道だ。後ろには魚沼丘陵の薄茶色の山並みの下に、まだ朝霧が陽に照らされて白く眩しい。ショウジョウバカマも多いが、アルプスの雪渓の脇に咲いているものと比べるとこれも体格が良い。エンレイソウ、イカリソウやアズマ(キクザキ?)イチゲも見掛けた。高度を上げていくと、昨年も登った當間山(あてまやま)が眺められるようになるが、もう雪はほとんど付いていない。それにしても、こんな山の上に城を築いて冬はどうしたのだろうかとか、自分が攻める側だったら城は放置しておいて領地を占領するだろうなどと考えてしまう。
稜線間近で右に巻いていくと、展望の良い桃之木平で、ここもカタクリ畑になっている。樹林に入りひと頑張りで、後方に八海山と中ノ岳が白く大きく現れ、広い頂上に着いた。社を中心に一巡りすると、遠く霞む守門岳、八海山から奥利根の山々、三国川の切れ込み、谷川岳から平標までの連峰、ひときわ白い苗場神楽、鳥甲山、これも真っ白な妙高火打、そして足元の魚沼平野と360度の大展望だ。奥利根の稜線は遥か昔の高校時代に巻機から越後駒まで縦走した思い出の地で感慨深い。
景色を楽しみながらコーヒーを味わい、満足して出発。下りは薬師尾根コースにした。上越らしい低い灌木の尾根道で、ひたすら擬木の丸太階段が続くのにはいささか閉口するが、青空のもと常に白い山並みを眺めながら歩ける開放感のあるコースだ。こちらにはカタクリは全く無く、コブシ(タムシバ?)や紫色のツツジが主役だ。そのうちイワウチワも出てくるが、もう終わりかけで、花びらがぶら下がってしまっているのが多い。さすがに人気の山で、平日だがひっきりなしに人が登ってくる。地元の方なのか、完全空身の人も少なくない。直射日光に照らされ暑いくらいだ。次第に下界の家並みが近づき、樹林に入ると尾根は広がり、カタクリの群生もあるが花は終わっていた。神社に降り立ち、ついでにしては出来過ぎた山行を終了した。
小振りだが、花の時期なら温泉と併せてこの山だけのために来る価値もあると思った。二つのコースの様相や花の種類が全く違うので、周回することをお勧めする。
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