荒島岳 〜錦のブナ紅葉と激闘の急勾配登山道〜
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- GPS
- --:--
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 1,232m
- 下り
- 1,236m
コースタイム
天候 | 晴れ しかし 雲も多い 山頂は寒くおそらく10℃以下 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
勝原スキー場跡地駐車場を利用。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
≪登山道の状況≫ リフト跡地まで:序盤はコンクリートの車道、中盤以降はガレた岩がちの道 リフト跡地から白山ベンチまで:ブナ林に分け入って行く道になる。下が湿っていると滑りやすいので注意。 白山ベンチからシャクナゲ平:大きな段差の階段が延々と続く急登がはじまる。下りはゆっくり降りないと膝を痛めるかも。 シャクナゲ平から荒島岳山頂:大段差の階段が続き、フィックスロープ・鎖も出てくる。登りも下りも慎重に行動しないと危険。道の横が急斜面になっているやせ尾根の通過もあり、落ちると上がってくるのは無理だと思われる。路肩の踏み外しや転倒・滑落に十分な注意が必要。 ≪トイレ≫ 勝原登山口駐車場にトイレ有。そこから山頂まではトイレなし。 ≪商店≫ 駐車場には自販機・商店など無し。コース途中に水場もない。ここに来るまでに準備して来られたし。 ≪登山ポスト≫ 勝原登山口駐車場の旧電話ボックス内に有り。用紙・筆記用具も完備。 ≪危険動物情報≫ クマ、ヘビ、ヤマビル:いずれも遭遇せず。単独行はクマ鈴はあった方が良いと思われる。 |
その他周辺情報 | ≪温泉≫ 九頭竜にある平成の湯は火曜日定休だったので通過せざるを得なかった。 白鳥まで行ってから美人の湯白鳥を利用。料金650円。いいお湯でした。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
ヘッドランプ
ファーストエイドキット
携帯
タオル
ストック
カメラ
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感想
秋の紅葉ハイクを計画して、荒島岳に登ってきました。
中央高速〜東海環状道〜東海北陸道〜油阪峠道路を経て、出発から1時間半で勝原登山口に到着。高速道路さまさまでした。
登山届を書いてから、山頂目指していざ発進!
序盤はスキー場の跡地を登る道。前半のコンクリート舗装の車道歩き。
コンクリ舗装の急傾斜の道は足に負担がかかって辛いですが、まだまだ序盤。
頑張りどころです。
少し上ってリフト跡からが本格的な登山道の始まり。
周りの森も自然林になってきて、ブナ林の紅葉が出迎えてくれました。
この日はリフト跡地〜トトロの木〜白山ベンチ少し上まで区間でブナ紅葉が見ごろ。
アルプスのナナカマド・ダケカンバ帯の紅葉は格別の美しさですが、ブナ帯の紅葉もまた素晴らしい美しさで、写真を撮りながら進むと前進スピードの遅くなること遅くなること。圧巻でした。
鮮やかな紅葉、見上げるとブナの紅葉が色ガラスをちりばめたステンドグラスのようです。
はじめて白山が見えるのは、中腹の白山ベンチにて。
白山は雲が多かったですが、雲の切れ目から御前峰が顔を出してくれました。
去年の夏に、ハクサンコザクラとミヤマクロユリを求めて出かけたのが、まるで昨日のように思い出されました。
来年は泊まりで行き、御前峰北のお花松原と呼ばれる花園を見てみたいものです。
白山ベンチを過ぎると傾斜は増し、大段差の階段が果てしなく続く区間になります。
登りも苦しいですが、下りも膝の負担をいかに減らすかがポイント。
シャクナゲ平を過ぎ、少し下るともちが壁の急登が始まる。
「滑落死亡事故多発」の警告板があり、初めはこけおどしかと思いきや…。
ロープ場、鎖場、急傾斜の階段、岩登り箇所が連続し、登りもしんどいが下りは更に厳しい区間でした。
道の片側は切れ落ちてこそいないものの、急傾斜の斜面で、足を踏み外すとまず登ってこれないであろう斜面。
高所恐怖症なので足がすくみますが、慎重に一歩一歩進みます。
この厳しい道が山頂直前まで続くので、初心者が安易に登るのは危険な山のように思いました。
激闘の急傾斜区間をクリアし、やっと山頂に到達。
山頂ははクマザサ(ネマガリタケ?)の草原の中にある感じで、展望は抜群。
北には白山と別山
東には御嶽山〜中央アルプス〜恵那山
南西には、深田久弥が荒島岳とどちらを百名山に入れるか悩んだ能郷白山がそびえます。
条件が良ければ、槍ヶ岳などの北アルプス、荒川〜光岳の南アルプス、日本海も見えるようです。
山頂でお約束のどん兵衛天そばと母が持たせてくれた春雨スープを食しました。
おそらく気温10℃を切るであろう、寒い寒い山頂。
暖かい食べ物がありがたかったです。
眺めを写真に収めた後、下山にかかります。
山頂にはまだ人がいましたが、勝原登山口には私以外の車は無し。
あの二人はどこか別のところに下山したのか、はたまた山中泊なのか…。
行きに怖かった山頂〜もちが壁の急斜面、下りはさらに怖いものでした。
傾斜が急なので、前のめりに転倒すると命にかかわる区間。
フィックスロープもフル活用し、慎重に下りました。
シャクナゲ平を過ぎると、西日を浴びた紅葉が美しい区間を下ってゆきます。
錦の紅葉のブナ林が西日を浴びると、素晴らしい美しさでした。
たくさん写真を撮っても、目で見たような鮮やかさは出ず、人間の目はどんなカメラも敵わない素晴らしいものなのだと実感させられます。
なんとか暗くなるまでに勝原スキー場跡の駐車場に到着しました。
写真撮影に夢中になっていないで、余裕ある行程でのぞまないといけないと思いました。
荒島岳は、激闘の急傾斜登山道の厳しい山でしたが、美しいブナ林の紅葉と山頂からの大パノラマが楽しめる素晴らしい山でした。
無事下山できたことを感謝し、白鳥で温泉に入ってから、東濃の家に帰投しました。
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