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Yamareco

記録ID: 5400320
全員に公開
ハイキング
房総・三浦

富山〜伊予ヶ岳縦走

2023年04月23日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
05:42
距離
14.3km
登り
899m
下り
831m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:54
休憩
1:46
合計
5:40
距離 14.3km 登り 899m 下り 846m
8:33
21
9:01
9:04
39
9:43
9:55
10
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10:17
3
10:20
10:39
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11:45
27
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12:57
12
13:09
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16
13:42
5
13:47
13:49
20
14:09
14:12
1
天候 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
市営バス富山線の休日便は天神郷1442発が最終なのでこれに間に合うよう行程を組んだが、岩井755発の始発便に乗れるなら逆コースのほうが気が楽かもしれない(フェリー経由だと間に合わなかった)。
一ヶ月振りに船上の人となる。この間房総の山々についてあれこれと調べていた。行く手に立ちはだかる鋸山の右陰からこちらを窺う猫耳っぽいのが、今日最初に目指す富山ということだ。
2023年04月23日 07:38撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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4/23 7:38
一ヶ月振りに船上の人となる。この間房総の山々についてあれこれと調べていた。行く手に立ちはだかる鋸山の右陰からこちらを窺う猫耳っぽいのが、今日最初に目指す富山ということだ。
訂正・出迎えてくれたのは猫じゃなくて犬でした。旧富山町は里見八犬伝ゆかりの地、岩井駅横の公園では伏姫・八房の像が、そう遠くもない山並みを見つめていた。
2023年04月23日 08:33撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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4/23 8:33
訂正・出迎えてくれたのは猫じゃなくて犬でした。旧富山町は里見八犬伝ゆかりの地、岩井駅横の公園では伏姫・八房の像が、そう遠くもない山並みを見つめていた。
まず登山口となる福満寺までは車道歩き。さすがは南国の土地柄、季節の進みが早いと気も早くなるのか、たわわに実った夏みかんの向こうでは鯉のぼりも泳いでいた。
2023年04月23日 08:47撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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4/23 8:47
まず登山口となる福満寺までは車道歩き。さすがは南国の土地柄、季節の進みが早いと気も早くなるのか、たわわに実った夏みかんの向こうでは鯉のぼりも泳いでいた。
籠穴ルートは鋭意復旧中のようだが、観光都市・南房総の名にかけて表参道コースはきっちり整備維持されていた。プラ偽木の階段が続く単調さは、満開のシャガの群落が埋めてくれる。
2023年04月23日 09:40撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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4/23 9:40
籠穴ルートは鋭意復旧中のようだが、観光都市・南房総の名にかけて表参道コースはきっちり整備維持されていた。プラ偽木の階段が続く単調さは、満開のシャガの群落が埋めてくれる。
展望なくややうらぶれた観音堂のピークを拝んでから、金毘羅峰へのコルを渡ってゆく。途中にはニリンソウの自生地や、皇室に肖る縁結びの大杉などもあった。
2023年04月23日 09:58撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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4/23 9:58
展望なくややうらぶれた観音堂のピークを拝んでから、金毘羅峰へのコルを渡ってゆく。途中にはニリンソウの自生地や、皇室に肖る縁結びの大杉などもあった。
八犬士終焉の地にある東屋から、彼らも最後に見たであろう岩井浜を見下ろす。頭上には地元の小学生手作りの標語板、八犬伝といえばこのフレーズ…という感じだが、柱頭の板巻はなぜか二引両ではなくて梅紋風。
2023年04月23日 10:10撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
4/23 10:10
八犬士終焉の地にある東屋から、彼らも最後に見たであろう岩井浜を見下ろす。頭上には地元の小学生手作りの標語板、八犬伝といえばこのフレーズ…という感じだが、柱頭の板巻はなぜか二引両ではなくて梅紋風。
山頂広場の展望台からぐるりとパノラマを展開。左端が観音峰のアンテナ塔、館山湾を抱えた洲崎・大房岬と細くたなびく富津岬、屏風のような鋸山や先月登った鹿野山の姿も。富士山や大島こそ見えなかったが、充分満足の行く眺望を楽しめた。
2023年04月23日 10:25撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
4/23 10:25
山頂広場の展望台からぐるりとパノラマを展開。左端が観音峰のアンテナ塔、館山湾を抱えた洲崎・大房岬と細くたなびく富津岬、屏風のような鋸山や先月登った鹿野山の姿も。富士山や大島こそ見えなかったが、充分満足の行く眺望を楽しめた。
そして富山の三角点と山頂標は広場の外れ、電波塔の裏にあった。ここで今日のもう一つの目標・伊予ヶ岳をようやく視界に捉える。まだ道程は半ばといったところだろうか。
2023年04月23日 10:37撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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4/23 10:37
そして富山の三角点と山頂標は広場の外れ、電波塔の裏にあった。ここで今日のもう一つの目標・伊予ヶ岳をようやく視界に捉える。まだ道程は半ばといったところだろうか。
第二ラウンドへの足休めがてら、吉井の大井戸公園に立ち寄る。こんこんと湧き出る清水の音に、今しがた降りてきた富山も両耳をそばだてている樣子。
2023年04月23日 11:17撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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4/23 11:17
第二ラウンドへの足休めがてら、吉井の大井戸公園に立ち寄る。こんこんと湧き出る清水の音に、今しがた降りてきた富山も両耳をそばだてている樣子。
せせらぎの流れを追ってゆくと、どこかで見たことがある水車小屋に辿り着いた。傍らに咲いているのはレンゲじゃなくてヤマブキなのん。
2023年04月23日 11:27撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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4/23 11:27
せせらぎの流れを追ってゆくと、どこかで見たことがある水車小屋に辿り着いた。傍らに咲いているのはレンゲじゃなくてヤマブキなのん。
富山と伊予ヶ岳を繋ぐ中尾根の里道を往く。道端を彩るハイカラなアザレアの合間に、ツルニチニチソウが一輪こっそりと忍び込んでいた。
2023年04月23日 12:01撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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4/23 12:01
富山と伊予ヶ岳を繋ぐ中尾根の里道を往く。道端を彩るハイカラなアザレアの合間に、ツルニチニチソウが一輪こっそりと忍び込んでいた。
六地蔵口から登山道に復帰。廃墟の破れた屋根越しに伊予ヶ岳を眺めれば、富山と同じく双耳峰を成す。右側に切れ込みが入っているあたりは、近所の気の荒い保護猫を思い出させる。
2023年04月23日 12:19撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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4/23 12:19
六地蔵口から登山道に復帰。廃墟の破れた屋根越しに伊予ヶ岳を眺めれば、富山と同じく双耳峰を成す。右側に切れ込みが入っているあたりは、近所の気の荒い保護猫を思い出させる。
いよいよ伊予ヶ岳の核心部に取り付く。どうでもいーよーな話だが、伊予ヶ岳と伊豆ヶ岳をよく間違える。話をしていても「あの長い鎖場の…」で通じてしまい、誰かのコントみたいな事になる。
2023年04月23日 12:58撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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4/23 12:58
いよいよ伊予ヶ岳の核心部に取り付く。どうでもいーよーな話だが、伊予ヶ岳と伊豆ヶ岳をよく間違える。話をしていても「あの長い鎖場の…」で通じてしまい、誰かのコントみたいな事になる。
岩場は下から見通せる範囲内では収まらず、二段目・三段目と続いていた。手掛かりは豊富だがざらついて剥がれやすい部分もあり、傾斜もきつめで下りは足元が見えず難易度が増しそうだ。
2023年04月23日 13:04撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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4/23 13:04
岩場は下から見通せる範囲内では収まらず、二段目・三段目と続いていた。手掛かりは豊富だがざらついて剥がれやすい部分もあり、傾斜もきつめで下りは足元が見えず難易度が増しそうだ。
これは下山してから知ったことだが、この日の朝に滑落事故があったらしい。鎖頼りはいつまで経っても上達しないと思ってはいたものの、決して無理は禁物な場所だといえる。
2023年04月23日 13:05撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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4/23 13:05
これは下山してから知ったことだが、この日の朝に滑落事故があったらしい。鎖頼りはいつまで経っても上達しないと思ってはいたものの、決して無理は禁物な場所だといえる。
まるで船の舳先のように突き出した南峰の岩稜上に立つ。ここは定番のヤッホーではなく、東京湾に向かってヨーソローと叫びたくなるところ…とはいえ最近やまびこってすっかり聞かなくなった。
2023年04月23日 13:16撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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4/23 13:16
まるで船の舳先のように突き出した南峰の岩稜上に立つ。ここは定番のヤッホーではなく、東京湾に向かってヨーソローと叫びたくなるところ…とはいえ最近やまびこってすっかり聞かなくなった。
北峰へ続く吊尾根の途中で振り返ると、灯台かローソクを思わせる南峰先端の尖塔が露わになった。眼下に広がるのどかな田園風景を、不敵な鋭さで照らし出しているかのよう。
2023年04月23日 13:19撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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4/23 13:19
北峰へ続く吊尾根の途中で振り返ると、灯台かローソクを思わせる南峰先端の尖塔が露わになった。眼下に広がるのどかな田園風景を、不敵な鋭さで照らし出しているかのよう。
本日4つ目のピーク、伊予ヶ岳北峰に到着。ここから見晴らす対岸の富山は、本物の海を差し置いても緑の中に浮かぶ島影に見える。流れの早い雲の間から差し込む陽光も、波頭のように移ろっている。
2023年04月23日 13:23撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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4/23 13:23
本日4つ目のピーク、伊予ヶ岳北峰に到着。ここから見晴らす対岸の富山は、本物の海を差し置いても緑の中に浮かぶ島影に見える。流れの早い雲の間から差し込む陽光も、波頭のように移ろっている。
視線を転じれば、千葉が誇る県内最高峰・愛宕山がそびえ立つ(408m)。禁足の地・レーダードームの白さも眩しく、著名な清澄山や鹿野山をも従えた姿は風格さえ感じさせる(408m)。
2023年04月23日 13:24撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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4/23 13:24
視線を転じれば、千葉が誇る県内最高峰・愛宕山がそびえ立つ(408m)。禁足の地・レーダードームの白さも眩しく、著名な清澄山や鹿野山をも従えた姿は風格さえ感じさせる(408m)。
下山の道の始まりは、北尾根を辿る長い急降下から。実は登りの岩場よりズルッといきそうな場面が多かったので、ここは遠慮なくロープを使いながら進んでゆく。
2023年04月23日 13:28撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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4/23 13:28
下山の道の始まりは、北尾根を辿る長い急降下から。実は登りの岩場よりズルッといきそうな場面が多かったので、ここは遠慮なくロープを使いながら進んでゆく。
とうに時期を逸した感のある桜広場で目についたのは、手前の大層なコンクリ吹き付け壁。ここはかつての大規模地すべりの発生現場で、法面は緑に覆われつつある格子枠ブロック、そして剥き出しの自然崖線へと続いていた。
2023年04月23日 13:40撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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4/23 13:40
とうに時期を逸した感のある桜広場で目についたのは、手前の大層なコンクリ吹き付け壁。ここはかつての大規模地すべりの発生現場で、法面は緑に覆われつつある格子枠ブロック、そして剥き出しの自然崖線へと続いていた。
日曜らしくそれなりに賑わっていた天神郷エリアだが、循環バスの岩井駅行き最終便の乗客は自分一人だった。バスを降りて振り返ると、仲睦まじ気な伏姫と八房が最後まで見送ってくれた。お疲れさまでした。
2023年04月23日 15:12撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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4/23 15:12
日曜らしくそれなりに賑わっていた天神郷エリアだが、循環バスの岩井駅行き最終便の乗客は自分一人だった。バスを降りて振り返ると、仲睦まじ気な伏姫と八房が最後まで見送ってくれた。お疲れさまでした。
撮影機器:

感想

先月歩いた鹿野山が思いのほか充実していたので、再度房総の山行を計画してみました。観光で訪れたことのある鋸山を除いて、フェリー経由で一番行きやすいのは…と選んだのが富山と伊予ヶ岳をハシゴするコース。千葉の公共交通の便の悪さは前回辟易していたので、少なくとも片道は駅から始められるのもいい感じです。
二つの双耳峰の4つのピークを繋ぐ行程は、それぞれの頂で角度や時刻・天候によって陰影を変える眺望、植生や地質の微妙な違いを楽しみながら歩く趣き深いものでした。一度麓に降りているので縦走感はあまりありませんでしたが、里山としては一部なかなかの歯応えを味わえる山行でもあったと思います。

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