懐かしの赤城山に初登山(黒檜山、駒ケ岳、大沼周回)
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.9km
- 登り
- 526m
- 下り
- 519m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
当日、この時期としては16℃ほどと猛暑であり、既に降雪済みの中、急坂のため雪が溶けて非常に歩きにくい。 |
その他周辺情報 | 富士見の湯。やっぱ山のあとは温泉に限る。 山の近郊の大きい街には山屋のためのショップが欲しいものです。 前橋IC裏の商業施設にある石スポ。助かりました。ハーネスはここで購入。 翌日早速活躍しました。 |
写真
感想
赤城山は私にとって特別な山です。
物心がついてから小4までの幼少期に過ごした沼田の地は自分にとって今でも心の故郷であり、それゆえに群馬、特に利根沼田地域に対してはその頃の印象が基準となっています。当時は上越新幹線、関越道のために難所の新清水トンネル・関越トンネルが、また水上の藤原に数多ある利根川源流域に最後の巨大ダム 奈良俣ダムが建設されており、これらの建設ラッシュでその家族は最低沼田の街に移り住んだゆえ、沼田の街自体がとても賑わっていました。
当時の沼田が特需だったといってしまえばそれまでですが、これらインフラが整った結果、さらに旧沼田市街の衰退を招いたようで、かつて通った学校・幼稚園・家・沼田城址などをみると居た堪れない感情が込み上げます。
小学生の校歌は沼田出身の作詞家 林柳波氏(う〜み〜はひろい〜な、おおきぃなぁ〜を作った人だそうです)に戦後に作ってもらったものらしく、片田舎の癖に妙に立派なもので「片品川の水清く 南に仰ぐ赤城山 風もさやかに 地は肥えて 平和と愛の 満つるとこ 升形 升形 我らがふるさと」というもの。
小学校は河岸段丘の沼田市街において、街の南方の崖への縁にあった升形(沼田城域の入り口櫓)を解体して作られた場所。
片品川とは尾瀬から流れ、吹割の滝を作り、沼田の台地と赤城の山麓を東西に隔てる川(ちなみに尾瀬沼・尾瀬ヶ原は東北の只見川水系)。
その川谷を隔てた南に沼田盆地と関東平野との間を分断するように聳えた立つのが「南に仰ぐ赤城山」となります。
当時沼田の街から日々南方に見えた赤城山は見るものであり、行っても大沼にスケートをしに行くところであり、登山の対象ではありませんでした。
それゆえ近年スケート場営業を中止したことは淋しい限りですが、
一方で当時山登りはしていないので、稜線から見る大沼は新鮮であり至極綺麗でした。
今週は三連休は上州の各山に3日間で4山登頂。
当初計画は表妙義・裏妙義・荒船という岩岩アタックだったが、
妙義がタフという噂から体力的に厳しかろうという考え、雪山とはいえ皇海山・赤城山はさほど難しくはなさそうというレコなどを鑑み、裏妙義を中止して初日は皇海山・赤城山連登とした。
予定通り日の出とともに皇海山ピストンを行って10時には下山、その足で赤城に向かい、12時には赤城山大沼に到着。赤城山 黒檜山・駒が岳周遊を行った。
大沼の周りを散策するだけだから楽チンだろうと高をくくっていたが、コース状況で書いたように大沼〜黒檜は高低差450mあり、かつ急坂で雪どけ気味の斜面ゆえに厳しいものがあります。
黒檜山頂上付近の広場で埼玉の実家あたりからきた方と長話になってしまい1時間以上も滞在というありえない展開となったが、皇海山との連登で体が休みを求めていたのもあったのでしょう。
下山はピストンの予定でしたが、どろどろの急斜面で万一足を痛めて妙義に行けなくなったら何のためにここまできたのかわからないという判断、ならびに駒ケ岳経由でも日没には十分余裕があると判断しゆったりと下山しました。
登山口ちょい下の駐車場から黒檜まで1時間・黒檜から駒ケ岳経由大沼までも1時間とこれ単発だとお気楽ハイキング。
だからこそ多少道悪でもファミリーとかカップルとかがごろごろいらっしゃるのでしょうね。この状況で彼らが楽しめたのかはわかりません。
景色は良好で、北方側の各山々が見えて、尾瀬の両翼、谷川連峰、苗場、武尊、日光白根、草津白根あたりまでが見えました。
東側の栃木方向は馴染みがないのでよくわからなかったですが色々見えていた気がします。
ただ、自分にとっては赤城山は大沼に帰ってきたという感慨の方が、最高峰に登ったことよりも大きかったです。
色んな山が見えましたが、それよりも山の稜線から見る時間と位置によって変わって見える大沼の方に心が惹かれました。
また北方に見える沼田の街の方に郷愁を感じてしまいます。(とはいえ、今は沼田の街に知人は皆無であるためまさに私の片思いそのものでしたないのだが。)
下山後に立ち寄った大沼湖畔のとある店にてスケート場中止の件を知りかなりショックを受けました。気を取り直し、腹ペコなので、観光地ゆえに大してうまくないだろうけど、まあそれはそれとして食べ物屋を捜し歩きます。
上州の人間にとってのソウルフード 焼き饅頭の幟に挽かれてある店に行きましたが残念ながら私の口には味噌の味が濃くていまいち。
沼田の沼田城跡から程近い 東見屋という江戸時代から続く老舗の味が絶品で昔からの馴染みの味であるため基準が上がりすぎているのでしょう。
ともあれ自分なりに赤城を満喫することはできました。
なお山行そのものの感想が皆無に等しくて申し訳ないがそれは他の人のレコで見て下さい。
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