金時山から明星ヶ岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,197m
- 下り
- 1,419m
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
写真
感想
公時神社駐車場7:27〜乙女峠8:36〜金時山9:52/10:10〜明神ヶ岳13:20/13:55〜明星ヶ岳15:07/15:21〜宮城野橋バス停16:20
前週の雁坂峠越えでは温泉に入れなかったので、温泉が主目的の山行を計画した。
公時神社入口の無料駐車場は一杯で入れず、国道の反対(南)側の有料駐車場に止めた。乙女峠への登山口まで車道を歩く。法面にヤマユリがたくさん生えていて、開花期にはさぞやと思われる。山道に入ると、前週以来の右足の外反母趾の出っ張りの痛みがぶり返し、手当をするが先が長いので思いやられる。道は土壌が流出して杉の根が宙をからみ、大変歩きにくいが、再度車道を離れるとましになる。ヤマツツジの朱が鮮やかで目の慰めになる。ツツジはこの日の全行程で咲いていてくれた。
乙女峠では正面に新しく雪をかぶった富士山がすっきりと望めた。金時山へは新緑の尾根を辿っていくが、意外と上り下りがある。途中で右手に箱根のカルデラが一望できる所があり、ここにあった山が吹き飛んだかと思うと、噴出量のすごさに圧倒される。細くなった尾根を登っていくと、大勢の人が見えて頂上に出た。富士山はもとより愛鷹山から駿河湾や西伊豆の海岸線までの展望が開け、噴気の上がる大涌谷や芦ノ湖を船が渡っていく様まで眺めることができた。
下りは半分くらいが階段で急だ。次々と人が登ってくるのでいささか煩わしい。行く手には明神ヶ岳に向かって笹原の中を伸びる道が見えるが、はるか遠くに感じる。周囲も笹原に変わり、刈り払いの跡に懐かしいキンポウゲが花びらを輝かせているのが嬉しい。矢倉沢峠を過ぎると人はぱったりいなくなる。単調な笹の切り開きの登りが続き、振り返ると金時山がもっこりと魁偉な姿で目を引く。この日は高曇りで陽射しが弱いのは助かった。時節柄ではなかろうが、富士の演習場から砲声が派手に聞こえる。そのうちオスプレイまで頭上を横切って行った。二つほど丘を越えると北斜面のトラバースになるが、ここは爽やかな樹林のなかに涼しい空気が溜まっていて、オアシスのように清々しい気分を感じながら気持ち良く歩けた。再び尾根に戻ると、明神ヶ岳が大分近づいている。距離を詰め、しばらくきつい登りをこなすと、散歩道のような頂稜に出て、ようやく明神ヶ岳に到着。乙女峠の鞍部や金時山がはるかに遠ざかり良く歩いたものとホッとする。ここは過去に3回も来ているのでお馴染みだ。カップ麺とコーヒーで下りに備える。
尾根上を急下降し、宮城野への道を分けるとそこからは初めてのルート。相変わらず笹の切り開きを緩く下っていけば、行く手に平べったい明星ヶ岳が近づいてくる。右手のカルデラ内側に見える山も変わって、駒ヶ岳や二子山が藍色の影になっている。いつの間にか空はどんよりとしてきて、脚もさすがに重い。樹林を少し登り返すと防火帯のような広場に宮城野への分岐がある。進むと頂上らしき雰囲気もなく下り始めるのであれっと思うが、左手の石碑の裏側に一応の標識があった。展望は全くない。後は時間を気にしながら分岐から宮城野に向かう。杉林を抜け、街並みを見下ろせるがまだはるか下だ。石の混じる急な道を膝と足趾を労わりながら我慢の歩きが続く。最後は唐突に開けて車道に出て、長い縦走が終了した。宮城野橋のバス停では計ったように御殿場行のバスに乗れ、車に戻った。予定よりずいぶん遅くなったので、立ち寄り入浴ができる時間を過ぎたところが多かったが、帰途の「品の木一の湯」で気持ち良く疲れを癒すことができた。
今回のコースは全般に流水でえぐられている箇所が多いが、ていねいに補修されていることには頭が下がる思いがした。
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