恵山
- GPS
- 03:21
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 411m
- 下り
- 410m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り、昼前からまさかの雨。気温平年並み。風弱い。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
基本的には問題ないが、恵山登山道は大岩が登山道上に落ちている場所があるので、そのような場所は速やかに通過。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
フリース
グローブ(+予備)
スパッツ
防寒着兼雨具
日よけ帽子
行動食
非常食
飲料
地形図
ガイド地図
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
携帯(GPS&コンパス兼)
時計(高度計兼)
タオル
カメラ(コンパス兼)
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感想
小学校中学年の5月連休だと思うが、観光地としての恵山には来たことがある。
そぼ降る雨で登山など思いもよらず、時期も半端で印象薄いが、断片的な記憶から
推定すると、今のつつじ公園あたりにホテルが在って、そこに泊まったのでは
ないだろうか。
それから50年を経て登りに来た。道南の山も久しぶり。コスパを考え中山峠経由。
落部から大沼公園だけ高速。函館新道を使って予定より早く賽の河原登山口到着。
恵山展望台、恵山、岬展望台、海向山と歩くつもりだ。
好天で風も弱い。時折硫化水素臭がする。エゾイソツツジが一面に咲いている。
白いじゅうたんのようになるチングルマやハクサンイチゲのお花畑と違って、
イソツツジの場合は緑の部分が多いから、一面に咲いていても感動が少なく、損を
している。
まずは恵山展望台へ。途中、荒れ果てた薬師堂が何とも侘びしい。登山道の木組み
階段の荒れぶりもなかなかだ。形だけ階段にして、その辺の火山灰を適当に積んだ
から、流出してハードルのようになっている。運んできてでも、漬物石以上の岩を
積まないといけない。この種の登山道の整備で最も感心したのは、月山と鳥海山で、
岩を積み、足踏面を水平に保つ加工がされ、石垣を横向きにしたようで、
歩きやすさ、頑丈さ、非の打ち所がなかった。(手間も膨大だったろうが)
展望台からは下北半島まで見える。ここから直接西尾根経由恵山山頂へ向かった
記録も見たが、ご本人も推奨してなかったし、実見でもやめたほうが良さそうだ。
展望台の北にある・449(スカイ沢山)に踏跡があり、途中まで登ってみたが、
思い直してやめた。次は山腹を巻いて権現堂コース入口へ。登山道の荒れ具合は
同様だ。火口からの沢を横断するので硫化水素臭が強い。半端な微風で吹き下ろす
風向きだったらヤバイのではないかと思った。
権現堂コースへ入る付近では、細かい溝が刻まれた岩があって印象的だ。火砕流に
灌木が埋まった樹形かと思った(帰って調べたらマグマ中の気泡の跡らしい)。
このころから、登山者が多くなる。登山道に大岩が落ちている場所もあり要注意。
というか速やかに通過だ。
登るにしたがって椴法華方面の展望が利いてくる。イソツツジは相変わらず多く、
花の咲いてないヒースはガンコウランだろうか。登山道脇に噴気孔があって、
単体硫黄の析出が見られる場所もある。こういうところは他の山ではない。
傾斜が緩むと山頂部の一角で結構広い。手前に山頂最高点。奥に権現堂がある。
権現堂はさすがに荒れてはおらずしっかりしている。近くにはコイワカガミ、
ミネズオウが咲いていた。前者は北海道では初めて見たと思う。
この頃から雲が急速に広がり、頭上が時折暗くなってきた。実は昨夜遅くの
MSMでは、正午頃にこの辺だけで降水が予想されていた。が、今さら別の山に
変えるのもアレだし、ピンポイントの降雨予想など当たる可能性も低いし、....と
いうことで見なかったことにしたが、当たってしまったかも。
恵山山頂は広いので、ここに城を作って、例えば榎本武揚が数百人で籠城したら
難攻不落でないかと思った。問題は水か。年間1000mmの天水を50m四方で集める
と、千人分まかなえる。足りるじゃないか。等、意味ないことを考えながら下る。
次、岬展望台へ向かう。
小笹の中に点々と育ちかけの喬木(ドウダンツツジ?)が並び、足もとでは
ガンコウランが笹に負けまいと背を伸ばす(でも勝負は明らか)。火砕流などで
全滅した後の再生の姿で、恵山本体も火山活動が弱まって数百年すれば、
こんなふうになるのか。これから向かう海向山はさらに数千年後の姿か。
そんなのが珍しかっただけで、景色としては恵山山頂に登った後にあえて来る
までもないかなと思った。このあたりから雨がポツリポツリと落ちてきた。
賽の河原登山口へは、3つある道の一番北を行ったが、その途中で完全に雨に
なった。海向山に行くつもりなので、そこで雨具を着る。なぜかカメラが電池切れ。
車に戻って丁度正午、スマホを充電しながらこの先の予報を見ると、14時過ぎ
までは降り続きそうだ。雨脚も強くなってきた。札幌から海向山を登りに来て
この天気だったら、わざわざ来たのだから、と登るだろうが....。ドウダンツツジは
本州で散々見たしなあ、とか理屈を付けて、帰ることにする。
帰路、鹿部経由のルートを通ったが、川汲位までは降雨があった模様。まずまず
スムーズに帰宅。今回は、登山の時間が短く、運転している時間が長かっただけで、
遠くない普段の山行と似た時刻に帰宅した。
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