★霧島[韓国岳〜獅子戸岳〜高千穂峰](えびの高原 IN 高千穂河原 OUT)
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- GPS
- 08:36
- 距離
- 23.9km
- 登り
- 1,893m
- 下り
- 2,097m
コースタイム
- 山行
- 8:14
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 8:37
天候 | 晴れ☀️ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
高千穂河原→えびの高原 15:30 バス490円 |
その他周辺情報 | 高千穂河原 ビジターセンター 無料休憩所 茶店1件 カフェ OPEN準備中 えびの高原 おみやげ屋さん(食事処りんどう スナックショップ併設) コンビニ(商品はお土産? 休憩所へ移設) エコミュージアム 足湯 |
写真
感想
超ノロノロの台風2号の影響で、晴れるのか雨なのか、長い間ヤキモキしていたが、奇跡の快晴。
硫黄岳の噴気
えびの高原駐車場から硫黄岳の噴気が見える。登山口から入山し、立入禁止の硫黄岳沿いに登っていくと「ゴォー」というまるでジェット機のエンジン音のような音が聞こえる。ガスが噴き出す音だ。
噴気孔の辺りは、硫黄成分で白く荒涼とした空間を作り出しており、安全を確保された韓国岳への登山道も硫黄臭が漂っている。
今日(6/3)よりえびの高原〜小林線の道路が完全クローズとなるらしい。火山活動が活性化しているのだろう。
韓国岳へ
麓からちらほらとミヤマキリシマを見ることができるが、花のピークは過ぎているのか、雑誌などで眺めていた「群生」というには些か寂しい感じだ。標高が上がっていけばまた違うと思うが、、、
一歩ずつ登っていくが、韓国岳北斜面は日差しが届いていないため、まだ肌寒い。標高1300mあたりまでくるとミヤマキリシマは徐々に増えてきた。麓と比べると高地順応できる植生が限られるため、徐々にススキ、ミヤマキリシマくらいになり、高木が無くなってくる。麓のミヤマキリシマは、高木たちに負けじと天に向かって幹をうんと伸ばしていたが、標高が上がるにつれて斜面にしがみつくように小さく根を伸ばしている。
霧島最高峰の韓国岳山頂は風が強い。だが台風2号の影響というほどでもなく、空は驚くほどの青空が広がっている。今日は当たりだ。
東側に直径900mの霧島最大の火山口、西側には火口跡に碧い水をたたえる大浪池が望める。南には新燃岳、高千穂峰が見える。ゴールはまだまだ先だ。
獅子戸岳へ
韓国岳をあとにし新燃岳方向へ下っていく。ザレ場は滑りやすく苦労したが、樹林帯に入ると火山堆積物でなだらかに形成されているため大きなUP/DOWNもなくとても快適に下っていける。
新燃岳は、2011年に噴火して以降、入山規制されているため、最も新燃岳に近づけるのは獅子戸岳となる。
新燃岳山頂は、火口が堆積物で埋まっている。ガスはモクモクとでているのではなく、じわっと出ている状態。いつか新燃岳も歩ける日が来るだろうか。
大幡山へ
深田久弥さんが「高千穂峰の秀麗な山容を堪能できる山」と表現したのが大幡山。大幡山山頂からは高千穂峰を真正面に見ることができ、高千穂峰を中心に両脇の二子石、御鉢を繋げた山容を満喫できた。そして、ミヤマキリシマ。このあたりがもっとも美しく広がっていると感じた。大幡山北側は特に素晴らしく、ピンクの絨毯が広がっている。
矢岳、竜王山へ
名残惜しくもミヤマキリシマの名山をあとにし、一旦下山。そして、矢岳へ向かって再度ハイクアップここはあまり歩かれていないようで、踏み跡は薄い。ただピンクテープがしっかり、大量につけられているので道迷いはない。難儀したのは「急登」。
正直、この日最も苦労したのはここだったwww
矢岳山頂からは、眼前に高千穂峰が拡がる。「なるほど、矢岳から見る高千穂峰は近すぎるな。やはり大幡山から見る方が秀麗だwww」と深田久弥先生のご意見に共感^^
高千穂河原へ
竜王山を下った後は、楽しみにしていた「炭化木」。大昔、火山噴火の中で火山灰に埋まった樹木が高温で蒸され炭化していたものが長い歳月の中で地表に出てきているというもの。感想は、「大きな炭」、、、まぁそうか
このあたりは、霧島に降った雨がいくつかの小川を作っている。火山土でろ過された美しい水を飲んでみたいと思ったが、硫黄成分などが含まれるだろうし、ぐっとガマン。
鹿ヶ原のミヤマキリシマはもう終盤。麓は5月半ばくらいまでがよいのだろう。
ラスボス高千穂峰へ
高千穂河原から標高差500mのザレ場を登り詰める。日差しを遮ってくれる樹木はない。荒涼とした火星のような斜面をひたすら登っていく。足場を選んで登って行かないと踏み込んだ足元が砂と共に崩れ、踏ん張れない。
黙々と一歩一歩。ここまでくると、もう景色はどうでもよくなったwww
とにかく山頂の「天の逆鉾」を目指す。
遠目から見ていた高千穂峰は、草木一つ生えていない荒涼とした雰囲気だったが、山頂にもミヤマキリシマが生えていた。坂本龍馬が引き抜いたという「天の逆鉾」は山頂に突き刺さっている。(当時のものとは違うのだろう。坂本龍馬直筆の「逆鉾の絵」とはデザインが違う^^)
高千穂峰山頂から、中岳、新燃岳、韓国岳、大幡山など霧島全景を眺める。
快晴に恵まれた今回の山行、山も美しく、火山の壮大さにも触れ、ミヤマキリシマのつつましくも鮮やかな景色も堪能でき、言うことなし。
来てよかった。
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