岩場初心者が行く、秩父の岩峰二子山


- GPS
- 05:17
- 距離
- 4.2km
- 登り
- 589m
- 下り
- 581m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り時々雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
※岩場経験のほとんどない私の主観です。 倉尾登山口から股峠分岐 入口にカウンターがあります。 最短コースのため5分ほどの山道です。 ただし、朝は凍結していたので気を付けないと滑ります。 股峠から西岳(上級者コース) はっきり言って危険地帯だらけです。 落ちたら、ひとたまりもない場所が何か所もあります。 ただし、登山者と地元の人たちの間でいろいろあったようで上級者コースには鎖は一切ありません。 取り付き口からすぐにほぼ垂直の岸壁ですが、足場やホールドはしっかりしているので三点確保を守って慎重に登りました。 この日は、山岳会が上級者コースにザイルを張り、岩場のアイゼントレーニングを行っていて、同コースをほぼ一日上り下りしていたようです。 私たちは、始まる前に通過することが出来ましたが、途中に留まっている人たちが何人かいたのでかわすのが少し大変でした。 岩尾根の岸壁が終わると尾根上の道ですが、やはり岩場だらけのため危険個所は多いです。 特にこの日は、気温が低く薄く雪が積もっていたので滑りやすく、素手で岩を掴むと、とても冷たくて大変でした。 山頂手前で一般ルートと合流します。 西岳から股峠(下山ルート) 岩尾根上を進みアップダウンを繰り返し進んでいきますが、登りより下る方が足場が見づらく大変でした。 尾根の最後は左に折れさらに下っていき、ほぼ垂直の壁を下りる鎖場があります。 鎖を下りると樹林帯の登山道になります。 途中、ローソク岩へ向かう分岐があります。 ローソク岩は裏側から登れるようですが、今回は登りませんでした。 来た道を戻り、股峠まで樹林帯を進みます。 股峠から東岳 こちらも、はっきり言って危険地帯だらけです。 落ちたら、ひとたまりもない場所が何か所もあります。 始めのうちは木の根の張り出した斜面を登っていきますが、道が不明瞭な場所が多いです。 基本、岩峰を左巻き気味に登っていくので、左を目指して登っていきます。 岩に取り付いてしばらくトラバース気味に進むと最初の鎖場がありますが、鎖が少し下についているのと足場があまりなく金属製のステップに頼り進みます。 鎖場を越えるとトラロープが貼ってある場所を上に向かって登っていきますがトラロープには絶対頼らずに進みます。 東岳も西岳と同じく岩尾根を進んでいきますが西岳ほど距離はありません。 東岳山頂の奥に見晴らしのいい場所があります。 東岳の下りは来た道を戻ります。 鎖場は足場が見えづらいので注意が必要です。 何度も書きますが、危険個所だらけでこれからの時期雪や凍結でさらに危険度が増すと思いますので暖かくなってからの方が良いです。 |
その他周辺情報 | トイレ:林道西秩父線入口の坂本登山口にバイオトイレがあります。 |
写真
感想
今日は、地元に帰ってきているLiparisさんと一緒に小鹿野にある二子山へ行ってきました。
普段は北海道に住んでいるLiparisさんとは小学生からの友達で毎年年末に地元へ戻ってきます。
一昨年は他の友達と一緒に武甲山へ行きましたが、去年は山へは行きませんでした。
今年は、またどこか山へ行こうということになり、どこかリクエストはある聞くと「二子山がいい」と言われました。
私が真っ先に思い浮かんだのは、横瀬にある二子山でした。
ところが、岩好きのLiparisさんが言ったのは小鹿野の二子山でした。
ヤマレコ記録等で調べると、かなり危険そうな感じだったので躊躇していましたが、思い切って登ってきました。
朝、Liparisさんを家まで迎えに行き、国道299号線をひた走り埼玉と群馬の県境近くで、林道西秩父線に入ります。
林道を上がっていくと地面にはうっすらと雪が積もっていました。
二子山への最短ルートのある藤倉の登山口にはすでに何台も車が停まっていて、中にはマイクロバスも2台止まっていました。
準備を済ませ登山口に入ると、本当にあっという間に二子山の西岳と東岳の鞍部にある股峠へ着きました。
股峠では何人かの人が木にザイルをつなぎ、アッセンダー等の使い方の練習をしていました。
どうやらバスで来ていたのはこの人たちのようです。
二子山は、西岳と東岳の二つの峰があり今回は距離のある西岳を体力のある最初に登ることにしました。
西岳へ登るルートは二つあり、西岳の北側を回り込む一般コースと西側の岩壁を登る上級者コースです。
今日はLiparisさんも一緒なので上級者コースに挑戦です。
岩の取り付きに着くとすでに先ほどのグループの方たちが、岩場にフィックスロープを張り登攀の準備をしていました。
話を聞くと、冬山に向けてのアイゼントレに来ているようです。
とりあえず、その人たちがトレーニングを始める前に登ってしまおうと岩に取り付きました。
私は、岩場の経験はほとんどありませんが、ここの岩はホールドや足場が大きくしっかりしているので三点確保忘れないように登って行きました。
後から来るLiparisさんは途中で写真を撮ったりしていましたが、私にはそんな余裕はありませんでした。
登っている途中には、何人かの人たちがザイルを張ったり、他の人たちが来るのを待っているため、少しよけたりしながらなんとか登り切りました。
岩峰の上に出ると天気も良く、隣りの両神山がとてもよく見えました。
ここからは岩尾根の上を進んでいきます。
西岳の山頂には、先に登ってきた人たちが何人かいました。
ここからさらに尾根を進んで行きます。
途中には岩の上にもうっすらと雪が積もっていて滑りそうな場所も何か所かあり、前から来た登山者の方は、「今日はいつもより大変だから気を付けて、ここまで来るのにも時間が掛かりましたよ。」と言われました。
西岳の最奥部に着くと、その先には石灰岩採掘で山頂を削られてしまった叶山の真っ白な姿が見えました。
他の方の記録等で見ていましたが、実際に見るとかなりショックでした。
同じ石灰採掘がおこなわれている武甲山はここまでにはなってほしくないと思います。
ここで食事休憩を取った後、一旦、股峠へ戻るために下ります。
途中、岩場を下りる場所で次の足場に届かず固まってしまいましたがLiparisさんが一つのホールドを両手で掴んで足を延ばすといいとアドバイスをくれ無事に下りることができました。
さらに二か所の鎖場を下りると樹林帯へ出ました。
ここから、途中のローソク岩に寄り道した後、股峠まで戻ってきました。
次は、東岳へ挑戦です。
東岳へは、木の根の張り出した斜面を登っていきますが、途中道がよくわからなくなってしまいましたが、どうにか取り付き部へたどり着きました。
岩の左側を目指すとよいみたいです。
東岳は距離こそありませんが、一部大きく張り出した岩沿いに鎖が張られている場所をトラバースする場所があり、足場も少なく大変でした。
尾根上に出ると、山頂までもすぐでした。
山頂の展望はあまりよくありませんが少し進んだ先にある岩の上は開けていて浅間山や筑波山らしき山まで見ることができました。
東岳は来た道を再び戻って下山します。
やはり、下りは足元が見づらいため苦労しました。
どうにか、股峠まで戻り少し歩いて車まで戻ってきました。
その後は、前回の秩父三十四か所の途中で見つけた「おがの化石館」と「ようばけ」に寄り再び化石発掘に挑戦したあと、地元で他の友達と合流し、奥多摩の三ノ木戸山の中腹にある林道の終点部でふたご座流星群を見ました。
今年のふたご座流星群は月の出が遅いため条件も良く3〜40分程度観測しただけでしたが10個以上の流星を見ることができました。
二子山のように岩場が多い山は初めてで最初は躊躇していましたが、登ってしまうとやはり楽しく、行ってよかったと思いました。
ただ、普段使わない筋肉を使ったせいか翌日は腕が筋肉痛になってしまいました。
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