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ハイキング
東海

まほろば跋渉記#52 日本一小さな貨物専業鉄道 西濃鉄道と金生山

2023年06月17日(土) [日帰り]
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体力度
1
日帰りが可能
GPS
00:56
距離
2.8km
登り
162m
下り
153m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
0:46
休憩
0:11
合計
0:57
距離 2.8km 登り 162m 下り 162m
13:17
34
スタート地点
13:51
14:02
12
14:14
ゴール地点
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2023年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
金生山化石館前の駐車スペースに駐車。
金生山の中腹にある金生山化石館。山頂部にある明星輪寺までは車道が通じているのですが、そこまで行ってしまうとあまりにも味気ないので、ここから歩き始めます。
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金生山の中腹にある金生山化石館。山頂部にある明星輪寺までは車道が通じているのですが、そこまで行ってしまうとあまりにも味気ないので、ここから歩き始めます。
と言ってもすぐ先に見えるこんもりした森が金生山の山頂部で、写真ではいまいち伝わりませんが、明星輪寺に続くジェットコースターのような激坂を登っていきます。
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と言ってもすぐ先に見えるこんもりした森が金生山の山頂部で、写真ではいまいち伝わりませんが、明星輪寺に続くジェットコースターのような激坂を登っていきます。
西方には日本百名山の伊吹山。標高は1377.3mとさほど高くはありませんが、ここから眺めるととてもアルペンチックに見えます。
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西方には日本百名山の伊吹山。標高は1377.3mとさほど高くはありませんが、ここから眺めるととてもアルペンチックに見えます。
なだらかな金生山山頂部の東側に建つ明星輪寺。飛鳥時代の686年に役行者により開山、一時廃れたものの平安時代の801年に空海により再興されたという古刹です。日本三大虚空蔵のひとつに数えられ、この本堂奥に続く岩屋の中に役行者により彫られたという虚空蔵菩薩が祀られています。
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なだらかな金生山山頂部の東側に建つ明星輪寺。飛鳥時代の686年に役行者により開山、一時廃れたものの平安時代の801年に空海により再興されたという古刹です。日本三大虚空蔵のひとつに数えられ、この本堂奥に続く岩屋の中に役行者により彫られたという虚空蔵菩薩が祀られています。
本堂山手側に広がる岩巣公園。石灰岩の山らしく小規模ながらカルスト地形が見られ、いくつもの石灰岩の奇岩が並びます。
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本堂山手側に広がる岩巣公園。石灰岩の山らしく小規模ながらカルスト地形が見られ、いくつもの石灰岩の奇岩が並びます。
少し登れば、目の前に亀岩が佇む見晴らし台に出ます。
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少し登れば、目の前に亀岩が佇む見晴らし台に出ます。
見晴らし台からは広大な濃尾平野を一望します。濃尾平野は岐阜県南西部から愛知県北西部にかけて広がり、その面積はおよそ1800㎢と香川県の面積にも匹敵する日本有数の沖積平野です。
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見晴らし台からは広大な濃尾平野を一望します。濃尾平野は岐阜県南西部から愛知県北西部にかけて広がり、その面積はおよそ1800㎢と香川県の面積にも匹敵する日本有数の沖積平野です。
北東方向にひときわ大きく聳えるのは木曽の名峰・御嶽山。2014年の噴火からまもなく9年が経とうとしています。
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北東方向にひときわ大きく聳えるのは木曽の名峰・御嶽山。2014年の噴火からまもなく9年が経とうとしています。
南東方向には名古屋の超高層ビル群が霞んで見えます。最も高いビルはミッドランドスクウェア(豊田・毎日ビルディング)で地上高247.00m。他にJRセントラルタワーズ(ツインタワー)、そしてJRゲートタワーと、名古屋駅前には高さ200m以上の超高層ビルが4棟聳えます。
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南東方向には名古屋の超高層ビル群が霞んで見えます。最も高いビルはミッドランドスクウェア(豊田・毎日ビルディング)で地上高247.00m。他にJRセントラルタワーズ(ツインタワー)、そしてJRゲートタワーと、名古屋駅前には高さ200m以上の超高層ビルが4棟聳えます。
見晴らし台から少し戻り、屏風岩と名付けられた岩の隙間を進みます。石灰岩が林立し迷路のような岩巣公園を抜ければ…
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見晴らし台から少し戻り、屏風岩と名付けられた岩の隙間を進みます。石灰岩が林立し迷路のような岩巣公園を抜ければ…
やがて目の前には広大な露天掘りの採掘場が広がります。これが現在の金生山を象徴する本当の姿で、中央の山はベンチカット法により見事なピラミッドとなったかつての更紗山です。
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やがて目の前には広大な露天掘りの採掘場が広がります。これが現在の金生山を象徴する本当の姿で、中央の山はベンチカット法により見事なピラミッドとなったかつての更紗山です。
昔「はたらくくるま」で見たような巨大なダンプカーが場内を行き交います。なかなか見られない光景に心奪われます(笑)。
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昔「はたらくくるま」で見たような巨大なダンプカーが場内を行き交います。なかなか見られない光景に心奪われます(笑)。
現在の金生山最高地点は草木に覆われ何もなく、そこから少し進めば今度は奥に伊吹山が覗く金生山西側の採掘場を一望します。
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現在の金生山最高地点は草木に覆われ何もなく、そこから少し進めば今度は奥に伊吹山が覗く金生山西側の採掘場を一望します。
踏み跡はその先すぐ柵にあたります。なんだ?と思いながら写真右側の木を回り込んで振り返ると、「立ち入り禁止」の看板が。岩巣公園側からの踏み跡には特に何もなかったんですが、こちらからはどうやら立ち入り禁止みたいです…(汗)。
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踏み跡はその先すぐ柵にあたります。なんだ?と思いながら写真右側の木を回り込んで振り返ると、「立ち入り禁止」の看板が。岩巣公園側からの踏み跡には特に何もなかったんですが、こちらからはどうやら立ち入り禁止みたいです…(汗)。
ジェットコースターのような坂道の途中から望む美濃赤坂駅。JR東海道線の支線、通称美濃赤坂支線の終点で、そこからさらに北へ延びるのが西濃鉄道。美濃赤坂は古くから石灰石の産地で、広い構内がかつての繁栄を物語ります。
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ジェットコースターのような坂道の途中から望む美濃赤坂駅。JR東海道線の支線、通称美濃赤坂支線の終点で、そこからさらに北へ延びるのが西濃鉄道。美濃赤坂は古くから石灰石の産地で、広い構内がかつての繁栄を物語ります。
美濃赤坂駅からわずか1.3km、ここが終点の乙女坂駅で、矢橋工業乙女坂工場構内にあります。金生山で採掘された石灰石をここでホキと呼ばれる貨車に積み込み、美濃赤坂駅でJR貨物、そこからさらに東海道線笠寺駅で名古屋臨海鉄道へと継走され、最終的に日本製鉄名古屋製鉄所へと輸送されます。
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美濃赤坂駅からわずか1.3km、ここが終点の乙女坂駅で、矢橋工業乙女坂工場構内にあります。金生山で採掘された石灰石をここでホキと呼ばれる貨車に積み込み、美濃赤坂駅でJR貨物、そこからさらに東海道線笠寺駅で名古屋臨海鉄道へと継走され、最終的に日本製鉄名古屋製鉄所へと輸送されます。
西濃鉄道で最も知られる風景がここ石引神社。1日3往復、ピンクの可愛らしい機関車がスキール音を響かせながら長〜い貨物列車を牽引し、石引神社参道をゆっくりと横切ります。
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西濃鉄道で最も知られる風景がここ石引神社。1日3往復、ピンクの可愛らしい機関車がスキール音を響かせながら長〜い貨物列車を牽引し、石引神社参道をゆっくりと横切ります。
営業距離1.3劼鷲當姪監擦箸靴討脇本一短い小さな小さな貨物専業鉄道ですが、1928年の開業から95年、今も変わらず石灰石を運び続ける西濃鉄道です。
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営業距離1.3劼鷲當姪監擦箸靴討脇本一短い小さな小さな貨物専業鉄道ですが、1928年の開業から95年、今も変わらず石灰石を運び続ける西濃鉄道です。

感想

岐阜県南西部、人口15万8千人を数える岐阜県第2の都市・大垣市。その中心市街地から北西およそ5kmの位置にあるのが金生山(きんしょうざん・かなぶやま)で、フズリナやウミユリといった2億5千万年前(古生代ペルム紀)の化石が豊富に産出し「日本の古生物学発祥の地」として知られています。また、金生山は全山石灰岩で構成されることから、古くから石灰石の採掘が行われてきました。その石灰石の輸送を目的に1928(昭和3)年に敷設されたのが山麓を走る西濃鉄道で、全国各地の多くの産業鉄道が消えゆく中、現在も東海道線支線の美濃赤坂駅から乙女坂駅までを結んでいます。
今回は、そんな貨物専業でその距離わずか1.3km、普通鉄道としては日本で一番短い西濃鉄道と標高は200mにも満たないながら石灰岩の山らしい独特な風景が楽しめる金生山を訪ねます。

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