岩手山(暴風)
- GPS
- 09:03
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 1,503m
- 下り
- 1,451m
コースタイム
- 山行
- 8:48
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 9:01
天候 | 雨のち曇り(頂上付近より暴風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
アクセス | 八幡平マウンテンホテルに前泊し、翌日そこから徒歩で「七滝登山口」へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
泥、沼もどき、火山ガス、木道、渡渉、ザレガレ、ロープ、火山礫、頂上付近の暴風となんでもあり。梯子はなし。雨が降っていたため全体的にコースはすべすべと靴の中水浸しの絶望。しかし、頂上付近から頂上へ登る度に増す風の強さ(おそらく風速20m以上)の絶望感に比べれば他のことなど些細なことだった・・・。 登りも下りも誰とも会わなかった。 私がこの日唯一の登頂者(愚か者)かも知れない。 備忘録: スポドリに水を混ぜたもの500×2 スポドリ500×2 (スポドリ水×2本、スポドリ×1本の半分使用) 登山用キャップ 夏用登山手袋 コンプレッション長袖インナー 冷感半袖シャツ 軽量ウインドシェルジャケット ポケッタブルUVカットパーカ(8合目から着用) 薄手トレッキングパンツ (防水性能があればよかった) ゲイター 厚手登山用靴下 トレッキングシューズ(リベレライトHD) 8合目からの暴風には、ULダウンが必要だった。 ポケッタブルUVカットパーカでは、気休め程度の防寒にしかならなかった。 手袋も夏用では防寒性能が足りなかった。 暴風域では冬用が必要だった。 |
その他周辺情報 | 八幡平マウンテンホテルの温泉は硫黄泉らしいが、どちらかと言えば鉄泉のような臭いだった。いずれにせよ温泉らしい温泉でGOOD! 露天の方は山々が見えていい感じ(岩手山は見えず)。 |
写真
感想
予報はずれの雨により、登り応えのあるコースがさらに登り応えのあるものとなっていた。
まず雨粒が木や葉を打ちつけていたり、本物の滝や雨によってできた滝もどきの音により、熊鈴の音が全く遠くまで響かないため流石に焦った。出会い頭のくまったに注意しながら登り始めた。途中、足首の上あたりまで嵌まる沼もどきに焦り、有毒ガス(硫化水素)が発生している隣を歩き、ずるずる滑る砕けた岩の道をロープに掴まりながら登り、水かさの増した川を何度か渡渉し、木道で一度転んで、ようやく8合目まで来たのに、とんでもない雨粒を巻き込んだ暴風(ここは風速15m以上かと。)により、体は芯まで冷え、危険回避のため、石の裏に身を隠し、これは登頂を断念せざるを得ないかとも考えたが、どこぞの政治家ばりに「今更やめられない」という結論になった。
二度目の心折れは9合目あたりの火山礫。おそらく風速20m以上はあったと思う。
凄まじい横風に片目が開けられず、フードは千切れんばかりにはためき、ガスっているため進むべき道もわからず、片目でヤマレコ(スントウォッチ)を見ながら、ズルズル滑る火山礫を登った。
そこまで登り切れば、後は頂上まで幅5〜6mの一本道なのだが、そこからが本当の地獄だった。風速25m以上はあるであろう暴風が吹き荒れ、眼鏡が吹き飛びそうになり、万が一体が浮けば、100%滑落するという生き地獄。重心を低くしてポールで確実に体を固定し、一歩一歩着実に進んだ。結果的には、恐怖と絶望の中、頂上までにある10体以上のお地蔵様?に祈りながらなんとか登頂を果たし、下山した。
無事下山できたからいいものの、明らかな判断ミスだった。もう「今更やめられない」という結論になることはない・・・はず。
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