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記録ID: 5676238
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ハイキング
近畿

明神山:歴史的眺望を実感できる山

2023年07月03日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
01:24
距離
4.0km
登り
169m
下り
147m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
0:55
休憩
0:30
合計
1:25
8:17
34
明神山登山口
8:51
9:21
21
9:42
明神山登山口
過去天気図(気象庁) 2023年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
明神山駐車場(無料)を利用
山頂から。東には奈良盆地。奥に薄っすらと大峰山脈
2023年07月03日 09:03撮影 by  MAR-LX2J, HUAWEI
3
7/3 9:03
山頂から。東には奈良盆地。奥に薄っすらと大峰山脈
南には二上山、葛城山、金剛山
2023年07月03日 09:03撮影 by  MAR-LX2J, HUAWEI
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7/3 9:03
南には二上山、葛城山、金剛山
西、大阪平野
2023年07月03日 09:05撮影 by  MAR-LX2J, HUAWEI
3
7/3 9:05
西、大阪平野
右へ振ると奈良
2023年07月03日 09:08撮影 by  MAR-LX2J, HUAWEI
3
7/3 9:08
右へ振ると奈良
写真をつなげると、大阪と奈良の関係がよくわかります。
現代の私たちは大阪府、奈良県と別々の行政区に分けて捉えていますが、古代はそうい区分けはなかったので古代人はこの感覚で難波津と大和を見ていたことが実感されます。
大阪平野だと大唐国や新羅が攻めてきたら危ないと考え、天然の防塞である生駒山地を挟んだ奈良盆地に都を定めた理由が、ここからこうしてみると非常によく理解できます
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写真をつなげると、大阪と奈良の関係がよくわかります。
現代の私たちは大阪府、奈良県と別々の行政区に分けて捉えていますが、古代はそうい区分けはなかったので古代人はこの感覚で難波津と大和を見ていたことが実感されます。
大阪平野だと大唐国や新羅が攻めてきたら危ないと考え、天然の防塞である生駒山地を挟んだ奈良盆地に都を定めた理由が、ここからこうしてみると非常によく理解できます

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 ザック 行動食 飲料 コンパス ヘッドランプ GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 サングラス タオル カメラ

感想

朝活で明神山へ行ってきました。7月に入り、いよいよ夏本番となってくると、標高の低い里山は歩くのに厳しい季節。気温がまだ上がらないうちに、と思っての朝活です。


しかし、朝一でも暑いのです。登り始めてものの5分も経たないうちに滝汗が。何度もハンドタオルで頭から顔まで汗を拭いつつ歩きます。タオルはすぐぐっしょり。足はまだまだ動きますが、気持ちのほうが暑さのために萎えてきます。もう里山はキツイ季節なんですね。。。


明神山は標高274メートルという低山ですが、山頂からの360度の眺望はなかなか見応えがあります。とくに大阪平野から奈良盆地にかけてパノラミックに望む景色はとても興味深いものがあります。


かつて飛鳥時代に古代の人々は奈良盆地の最奥部の明日香の地に都を置きました。どうしてそんな場所を選んだのか不思議に思っていましたが、明神山から見れば、その理由が一目瞭然です。


瀬戸内海に面した難波津は海路を通して大陸と直結しています。平時はそのことが交易などで利便性となりますが、有事の際には逆にリスクとなり得ます。敵が攻め上げてきたら、海からの脅威に直面することになります。


一方、奈良盆地であれば、天然の防塞たる生駒山地が盾となって敵襲を防いでくれ、直接の攻撃を免れます。また山の上から敵を迎え撃てば、戦いは有利になります。ヤマト王権は、念を入れて、奈良盆地のなかでも最奥の、うしろは山に守られた明日香の地を選択したのでしょう。


また、大和から難波津へは大和川が流れており、ふだんはこの水運を利用することができました。大和川は奈良盆地中のあらゆる川の水を集めて大阪湾へ流れ出ていますが、そのうちの一本である飛鳥川を遡れば、明日香に至ります。あるいは、もう少し前の時代なら、初瀬川を遡れば、あの纏向遺跡に到達します(纏向遺跡には大きな運河があったことが判明しています)。こうしてみると、古代の都はじつに合理的な理由で立地が選ばれていたことがわかります。


現代の私たちは大阪府と奈良県というふうに別々の行政区として認識していますが、古代人たちはそうではなかったわけで、明神山山頂ではその古代人たちの視覚が実感されるのです。


ときには歴史に思いを馳せながら山の風景を眺めるのも一興というものだと思いました。明神山に合掌。

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