湯来打尾谷 二井山谷 龍ノ口滝〜日室集落跡

- GPS
- 04:13
- 距離
- 6.1km
- 登り
- 610m
- 下り
- 608m
コースタイム
- 山行
- 3:52
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 4:14
天候 | 曇りのち雨のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
打尾谷川左岸尾根は、枝尾根が複雑に分岐し、明瞭な踏み跡や林道跡が時々現れるも、笹藪で道がわからないところも多く、迷いやすい。日室集落跡から県道41号に下る道は、地形図と異なり斜面を巻いていくが、集落跡からの出だしがわかりにくい。県道に降りる際は、落石予防ネットをうまく避ける必要がある。 |
写真
装備
個人装備 |
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
コンパス
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ナイフ
ロープ
ヘルメット
カラビナ
スリング
エイト環
渓流シューズ
防虫ネット
防虫スプレー
アイスハンマー
ハーケン
|
---|---|
備考 | 登攀具は使用せずも、持っていて安心だった。 |
感想
湯来町多田、打尾谷の「龍の口滝」は、芸藩通志の多田村の図に、舩岩の上流部に「龍口瀧」として、壮大な水しぶきを落としている*。この滝は、加藤武三の「広島市近郊の山と谷 緑の回廊」(昭和48年)の湯来冠山の案内の中に、打尾谷にある落差40mの滝として紹介されているが、場所は書かれておらず、「湯来滝めぐり」**にも紹介されていない。江戸時代に岡岷山の「都志見往来日記・同諸勝図」*に描かれた舩岩の近くにありそうなこと、落差とある程度の水量から、打尾谷川左岸の竜丸橋近くの二井山谷であろうと目星をつけてでかけ、竜丸橋を渡った先の民家で農作業の準備中であった地元の方にお話をうかがって確認した。それによると、「龍の口滝」は「りゅうのくち」でなく、「たつのくち」で、対岸に岩が見えているあれじゃ、ということだった。登れんよ、とおっしゃたが、下まで見に行ってみますということにした。県道からは、樹林に隠れて、岩しか見えないが、民家わきの小さな流れを辿っていくと、暗い陰気な谷の入口すぐに、壮大に水しぶきをおとす3段40mの立派な滝が現れた。幅広の下段は登れるが、上段は狭まった龍の口から吐き出すごとく水が迸って登れない。両岸は絶壁となっているが、右岸の弱点をついて高巻くことができた。地形図からは上部にもゴルジュがあるかもと期待したが、植林の中の平坦な流れだった。谷を詰めて、南に主稜線を下り、芸藩通志にも描かれている、平家の落人伝説(「湯来町誌」)の残る日室の集落跡***を目指した。湯来地区には、谷奥や山の斜面のちょとした平坦地に集落があったが、昭和30年代に離村し、今では跡が残るのみである。集落があったのだから、道が残っているだろうと期待したのだが、地形図の破線はほとんど消失し、複雑な枝尾根も多く、簡単ではなかった。たどりついた日室集落の跡には高い石垣が残り、こんな暗い山奥で昭和30年代まで生活があったことが驚きだった。折から雨が落ちだし、昔は多くの人が通ったであろう長い道を追われるように降りた。なお、二井山谷の名称は、広島市佐伯区役所農林建設部「佐伯区管内図」によった。
*http://www.cgr.mlit.go.jp/cgkansen/yumekaidou/pc/nintei/49/pdf/yumerunetiku49-3.pdf
**http://www.cf.city.hiroshima.jp/yukinishi-k/takimeguri/index.html
***http://www.aikis.or.jp/~kage-kan/34.Hiroshima/Yuki_Himuro.html
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