筑波山 階段の記憶しかありません


- GPS
- --:--
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 1,004m
- 下り
- 1,008m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特にありません 登山口は薬王院の裏手のわかりにくい所にあり、住職に尋ねると親切に道案内していただけますが、「道案内は住職のする仕事ではないから予め調べておいてほしい」とのことですので控えましょう また、「登山者が参拝者用の駐車場を利用するので迷惑している」とのことですので、その他の駐車場を利用しましょう |
写真
感想
新年明けまして登山は筑波山へ。
今回もkenboさんの登山に便乗し、トコトコ後をついて行きましたが、トレーニング好きのkenboさんがチョイスしたのは、筑波山の登山ルートの中でも一番距離が長くマイナーな「薬王院ルート」です。
筑波山に初めて登るのに、このルートを選ぶ人はあまりいないんじゃないでしょうか?
かくいう私も、筑波山といえばてっきりケーブルカーのある筑波山神社から登るものだと思っていました。
朝8時半につくし湖駐車場に着くと、狭い駐車場には車がたくさん停まっていました。
意外に人気あるルートなのかな?と思いましたが、どうやら湖で釣りをする人たちの車が大半のようです。
登山中は山頂まであまり人と会うこともなく、始終静かな山登りが楽しめました。
(山頂はうって変わって大混雑でした!)
駐車場からしばらく舗装路を登っていくと、30分ほどで薬王院に到着します。
とても大きなお寺だったので、せっかくだからとお参りをすませて登山口を探しますが見つかりません。
お寺の住職さんに道を尋ねると、お墓の横から登山道に入る道を丁寧に教えて下さいました。
しかしお寺の駐車場に車を停める登山者や、道を尋ねる登山者が多くて迷惑しているそうなので、こちらから登る方は気をつけましょう。
教えられた道を登っていくと、最初は緩やかな山道〜やがて急な階段の連続になります。
前回の高水三山での反省を踏まえてこまめに服を調節しますが、それでも汗が滝のように流れ出てきます。
容赦ない階段地獄に四苦八苦しながら、ぐんぐんと標高を上げていくと、やがて自然研究路の分岐に到着しました。
分岐の看板には、自然研究路の一部が崩落していて通行止めとの情報が。
しかし下山してきた男性の方によると、男体山の山頂の電波塔の横から崩落地点を回避して通れる道があるとのことで、私達は帰りにそちらの道を通ることにしました。
その先も少し階段が続きましたが、わりとあっさりと御幸ヶ原に到着。
ここはとても賑やかで、登山の格好ではない人たちもたくさんいました。
食べ物やお土産を売るお店もたくさんあって、特に「くるみ味噌だんご」ののぼりが目を引きました。
帰りに食べよ〜♪と心に決めて、まずは女体山を目指します。
人の多さに若干うんざりしながら登っていくと、人だかりの向こうに「筑波山」の山頂標識が見えました。
それと同時に写真渋滞の行列も…
でもせっかくなので並んで、山頂標識と一緒に写真をパチリ。
kenboさんがなんとか岩を見に行きたいと言うので、女体山の山頂から反対側に少し下ってみます。
結構急な岩場だったし人も多かったので、登り返すのが大変そうだなぁと思っていると、後ろから元気な野球少年たちが猛スピードで追い越していきます。
「こんにちは〜!」と挨拶は元気で大変よろしいのですが、転がるように下りて来るのでヒヤヒヤしました。
そんなこんなでkenboさんのお目当ての「大仏岩」と「北斗岩」を見物して、来た道を引き返します。
懸念していた登りは下りほど大変ではなく、人が多くなければそれなりに岩場の登りも楽しいものでした。
御幸ヶ原に戻って「さあ、おだんご!」と思いましたが、せっかくなので男体山に登ってからお昼ご飯を食べることに。
これが大きなミスで、私達が下山に使おうと思っていた道は、男体山の山頂に登ってしまったら御幸ヶ原には戻らない道だったんですね。
つまり楽しみにしていたおだんごは無し!という非情な結果に…
「戻って買ってくる。」というkenboさんを宥めて(kenboさんは甘酒が飲みたかったみたいです。)、女体山と比べて寂しい男体山の山頂でパンを食べました。
まぁ、こういうこともありますよね。
その後は急な階段と整備された道をぐんぐん下り、膝が痛くなることもなく無事に駐車場に到着しました。
印象としては、このルートは階段の登り下りが多くトレーニング向きのルートなんじゃないかな?と思いました。
くるみ味噌だんごが食べられなかったのは残念でしたが、帰りに筑波山神社に寄ってお参りも出来たので満足満足。
今回も楽しい山登りが出来たことに感謝です。
昨年に山デビューする際、デビュー戦として検討していた筑波山。ヤマレコさんを眺めているうちに、薬王院コースのつくし湖スタート(のみ)が頭に残っていました。しかし、結局登ることなく年を越してしまったので、筑波山神社への初詣を兼ねて挑戦することにしました。
予定では、つくし湖駐車場から薬王院コースで女体山まで登り、白雲橋コースで筑波山神社まで下ってお参りし、御幸ヶ原コースで男体山まで登ってから薬王院コースでつくし湖駐車場に下山。CT的には8時間程度だから、早めにスタートできれば大丈夫かな。
ところが、冬の朝は弱い私。目覚まし時計が鳴っても布団からなかなか這い出すことができず、自宅を出発するのが遅くなり、つくし湖駐車場への到着は8:30となってしまいました。とりあえず行けるところまで行ってみて、どうするか考えよう。
車の温度計が-1℃を示していた通り、外は寒かったです。これは冬型の気圧配置のせいなのか、茨城県のせいなのか?よくわからないまま、悴む手で靴ひもを結んでスタートです。
まずは薬王院を目指します。全く調べていなかったので、駐車場から左に進み、無難に舗装路をてくてく歩いて薬王院に到着(右に進むと薬王院前に出る道があるようです。後から知りました)。なかなか立派なお寺で、お参りを済ませて登山道入口を探しますが、見つかりません。
住職に尋ねると「最近、登山者が増えてきて困っているんだよ。参拝しないのに参拝者用の駐車場に停めるし、道を訪ねてくるし。道案内は住職の仕事ではないから、予め調べておいてほしいよね。あっ、怒っていませんよ。登山口まできちんと案内しますよ」と登山口まで案内していただき、別れ際に「ところで、薬王院スタートは、県か市のホームページに載っているの?もし載っているなら「迷惑だ」とジャンジャン伝えておいてもらえるかな」とのことでした。
確かにおっしゃる通りですね。つくし湖駐車場を利用しているしお参りもしたのでまだ救われましたが、道を尋ねてしまったことは申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
気を取り直して先に進みます。歩き易い道を進むと舗装路と合流し、これを横断して登山道に入ります。ここから先が厄介でした。階段地獄の始まりです。行けども行けども階段、階段。視界に入るのは階段のみ。私は「これもトレーニングだ!」と言い聞かせて黙々と登りますが、階段が苦手なkazuruさんの歩くペースがみるみる落ちていきます。何度も後ろを振り返っては「頑張ってください」と励まします。
ゆっくりゆっくりと…何百段でしょうか…ようやく登り終えてから、持参した羊羹でエネルギー補給をすると同時に、このペースでは歩いて筑波山神社まで行くのは無理と判断。せめて、女体山の先にある北斗岩まで行ってみたいことを提案してみると、OKをいただけました。
薬王院コースが終わり、筑波山自然研究路に入ると、御幸ヶ原に向かう分岐があります。崩落につき一部で通行止めとなっているようでしたが、すれ違った男性から「男体山の裏にある電波塔の脇から迂回できる」との情報を得て、そちらは下山に使うことにしました。
その先もかわいい階段を通過して、御幸ヶ原に到着。高尾山並みとはいかずとも、やはり登山者より観光客の方が多いようです。また、地元の学校の部活動や野球チームの子どもたちが大勢訪れていて、ワイワイと賑やかでした。
まだお昼には早かったので、先に北斗岩を目指します。ここら辺から所々で渋滞が発生します。途中にあるセキレイ石では「鶺鴒」という漢字が読めなければ「男女の道」の意味がわかりません。また、ガマ石では「口のように見えるところに後ろ向きで石を投げて入ると願いが叶う」とされているそうですが、お子さんたちが前向きのまま本気で投げる小石が当然のように容赦なく跳ね返ってくるので気をつけましょう。
女体山に到着すると、狭いスペースに人が溢れていました。山頂標識は、写真撮影待ちの渋滞。写真を撮ってしばし眺望を楽しみ、北斗岩を目指します。
白雲橋コースは、これまでとは一変して急な岩場が続きます。ここを引き返す際の登りを懸念するkazuruさんに「槍ヶ岳よりマシですよ」とごまかします。登山に慣れていない観光客の方もおられるので渋滞がひどくなるのに加え、野球チームの子どもたちが「下り優先」で駆け下りて行くために滅茶苦茶です。大仏岩を通り過ぎて北斗岩に到着すると、ルンルン気分で何度も岩潜りをしてしまいました。
女体山に戻ってくると、kazuruさんの「だ・ん・ご!」コールが始まります。どうやら御幸ヶ原の茶屋で売られていたくるみ団子を食べたいようです。私も大好きな甘酒を期待して御幸ヶ原に戻ると、紫峰杉なる看板があったので、行ってみることに。少し下ると面白い生え方をした見事な木がありました。また、その隣には男女川の源流とやらがあり、水滴がポタポタと垂れていました。これがいずれ川になって海に注ぎ込むのですね。
ここで「kenboさんは百人一首を知っている?」とkazuruさん。「中学の時の冬休みの宿題で百人一首を覚えさせられました。中1が10首、中2が30首、中3が50首。当時なら1〜90まで覚えていましたが、もう忘れてしまいました」と返すと、
「筑波嶺の 峰より落つる 男女川 恋ぞつもりて 淵となりぬる」
とスラスラと歌い上げます。kazuruさんは、学生時代に日文を専攻していたようです。文系のくせに国語(特に古文)は鳥肌が立つくらい大大大っ嫌いで、不登校でパチンコとアルバイトが専攻のようなものだった私との知的な差は何でしょうか。気恥ずかしくてたまりませんでした。
御幸ヶ原に戻ると、私から「食事後に登るのは面倒なので、先に男体山に登って御幸ヶ原に戻ってから食事にして、あとはつくし湖まで下山しましょう」と提案し、そうすることに。これが大きな間違いでした。男体山の山頂手前のちょっとした岩場で、筑波山自然研究路の周回で下山するなら御幸ヶ原に戻る必要はないことを思い出したのです。これをkazuruさんに伝えると「もうここを下りたくない。お団子は諦める」と顔が険しくなりました。あれだけ楽しみにされていたのだから仕方がありません。そこで「私が下ってお団子を買って戻ってきますから、20分程度待っていてください」と提案すると「寒いから待ちたくない」と非情なお言葉とともに唇を尖らせ始めたので、おとなしく従うことにしました。
男体山でパンを食べて、教わった通りに電波塔の脇から下山開始です。途中にあった展望台では、他に誰もいない貸切状態で今日一番の眺望を楽しむことができました。大石重ねでは、ここに石を置かれた方々の願いが伝わってきます。
薬王院コースに入り、先ほど苦戦した階段をトントンと調子よく下り、薬王院を経てつくし湖駐車場に到着。消化不良であった筑波山神社へは車で移動し、無事にお参りを済ませました。
年明け最初の山行にも拘わらず、ミスを連発してしまいました。先が思いやられますが、安全第一を心がけたいと思います。
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