記憶に残る厳しさ・表妙義ハーフ縦走(妙義神社〜妙義山(相馬岳)〜堀切)


- GPS
- 07:39
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 1,168m
- 下り
- 1,155m
コースタイム
- 山行
- 6:04
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 7:38
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
赤城山、榛名山とともに上毛三山に数えられ、日本二百名山でもある妙義山。南側の表妙義は白雲山・金洞山・金鶏山・相馬岳など、一方、北側の裏妙義は御岳・丁須ノ頭・谷急山などの総称。険しい岩峰の尖った荒々しい山容の奇観から日本三大奇景の一つに数えられる。
今回の表妙義縦走コースは難度の高い岩場・鎖場が続く上級者コースと言われ破線ルート。実際に現地に繰り返し繰り返し表示がある。白雲山〜相馬岳〜金洞山のうち、特に後半、堀切(ホッキリ)以降、金洞山側の「鷹戻し(数段の鎖と梯子が60m)」、「二段ルンゼ(25mの鎖)」は超難度と言われて事実、滑落事故も多い。
表妙義縦走コースにチャレンジするにあたり、過去イチ予習を繰り返す。山行記録、グレトラ、東野登山隊から普段は見ないyoutubeまで、予習すればするほど危険なことがよくわかってきた。当初、前日土曜に計画していたが、朝方まで雨が残り岩場が濡れてしまうため日曜にスライドする気合の入れよう。
【妙義神社〜大の字】
・道の駅みょうぎに水洗トイレもあり。周辺に登山者用の駐車場あり。
・この時期、稜線まではヒルの宝庫との前情報で、ゲーター装着し、ヒルにも効果の虫よけスプレーを湿るほど足元に散布。もちろんヘルメットもちゃんと用意
・妙義神社に登山届ポストあり。表妙義は上級者コースと表記
・高速からも見える「大の字」までも鎖場が続く。思った以上に雨が乾いていなくて足元が滑べる。ここまでがこの先の第一関門
・ふとグローブをみると「やつ」がニョロニョロ。しかもアッという間に身体の半分をグローブの中に潜りこませていて悲鳴を上げる(計2回)
【相馬岳まで】
・奥の院から先、4連30mの高難度の鎖場。ここがこの先の第二関門。先々を考えなるべく腕の力を使わず登ろうなんていう目論見はあっさり外れ、腕の力で引き上げないといけないところが続く
・暑さと湿度で身体が疲弊、ちょっと朦朧としてくる
・見晴しからは裏妙義の展望が、ビビリ岩、背ビレ岩、大のぞきなどなど、鎖場やナイフリッジ状の尾根が続き、気持ちがの休まる暇がないなかで表妙義最高峰の相馬岳(1,103m)へ。
【バラ尾根ピークを経て堀切(ホッキリ)】
・表妙義の難しさは、他の山ならメインになるような難度の高い岩場・鎖場が次々続くことだけでなく、ルートがわかりにくく、またトラバースも滑りやすいこと。逆に鎖があるところは気持ち的には楽で、ないところの難度がめちゃくちゃ高く初回だと心身ともに疲れる
・ホッキリ以降は最高難易度の鷹戻しや二段ルンゼ。鷹戻しを登るのはいけそうだが、垂直25m降下の二段ルンゼは厳しいと判断、ホッキリからエスケープルートを選択
【ホッキリから駐車場まで】
・ホッキリから中間道までのエスケープルートも破線ルートでさらにガレ・ザレかつ踏み跡不明瞭な岩場でこれまた疲れる
・ここまで出会ったのはスタートがほぼ一緒だった2人組のみ。中間道に入りやっと1人、ハイキングの方に遭遇。結局山行中に出遭ったのはこの3人のみ。中間道は途中、鉄橋が落ち通行止めなのでR196まで下りてスタートに戻った
【まとめ】
・この時期に登るには過酷(暑さ、湿度、ヒルなどなど)なルート。さらに難度の高い鎖場以上に途中の岩場のルーファイ、上り下りが大変
・グローブは汗と鎖でボロボロになった。前半、腕の力を温存しようとしたが、そんな余裕はなく体力勝負的なところも
・岩場・鎖場大好物のドンちゃんは技術的には全く問題なくクリアするも、暑さなども考慮し、ホッキリ以降の超難易度の後半戦は、次回に持ち越しすることに決めた
・正直、今回の前半ルートでも、滑り落ちればヘルメットがあってもなくても関係なく重傷以上の岩場・鎖場が多数(小落石対策にしかならない)。ただ、次回は、ハーネス、セルフビレイコードを準備し、鷹戻し、二段ルンゼに臨もうと思う
・皇海山、南アルプスの鳳凰三山、白峰三山、塩見岳と最近、それなりの山に登ってきたつもりだったが、妙義山はまた体力、技術ともにレベルアップしないと足りてないと気づいた山でした。
暑い中お疲れ様でした〜!
ヒルが嫌なので、涼しくなったら行ってみたいなぁ〜っと思っていたのでとても参考になりました。
想像以上に鎖場が多いようですね・・・
それからグローブは勿体ないので滑り止め付き軍手が良さげです。
ただ、昨年の左手骨折で全然握力が戻っていないのでとても難儀しそうな事がわかりました。
今の自分には厳しそうですね💦
標高が低い分、蒸し暑さが半端なく、消耗戦でした。ゴム付き軍手だと汗でビチョビチョになり、鎖を掴むときによれて怖いと書き込みにあったので、合皮のものを。ドンちゃんともどもボロボロになりましたが、グリップはしました。次はワークマンで買おうかな。
少し前の記録で鎖を使わずに鷹戻しや二段ルンゼまでいかれた方のがありました。フリーとロープで確保したようです😳
この季節は経験者じゃないと一発で周回できないかも。ヒルも落ち着く秋頃以降に後半部の再挑戦を狙います。涼しければパパさんママさんなら一発でいけると思いますよ。
っとなると消耗品扱いで良いグローブ探さないのと手が持たなさそう💦
自分は本当に高所恐怖症なのに何故か山だと大丈夫なところが多いんですが、奥様はココ無理そうです😖
前にボソッっと呟いたら絶対行かない!っと即答されましたし(笑)
真面目に握力回復トレーニングしないと落ちそうなのでトライする際は慎重に判断します!
(フリーとかアルパインされる方は尊敬します!!)
とても参考になりました。
雨も降らない予報で最小限の荷物でした。ばっけさん、身軽なら登れないところはないでしょ🤔10mでも50mでも落ちれば同じですよん😁。ドンちゃんがどこでも登れちゃうのが実は末恐ろしい…😱
暑い中、緊張の続く山行だったと思います。
まずはお疲れ様でした。
コメントで「腕の力で引き上げないといけないところが続く」と書かれていますが、各種ガイド本にも同じようなことが書かれていますね。
よくある初心者向けの本には一般論として「鎖に頼らず...」と書かれていますが、それが通用しないほど過酷な山というのが恐ろしいですね
当然といえば当然なんですが、斜度が垂直に近くなればなるほど脚力では登れないという当たり前のことにすぐに気づきました😂ちょっと甘く考えてました。
鎖のラインは擦れて突起がなくなっているので、フリークライミングの人は少し外して鎖を使わず登るようですが、当然そんなことはできるはずもなく…😥
他の山では核心部のレベルの鎖が、次から次へと続くので、心持ち的にも気が抜けないというか。前にardisiaさんもおっしゃっていましたが、メンタルな部分って山登りは大きく影響して、疲れにでてきますよね。
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