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Yamareco

記録ID: 5876210
全員に公開
ハイキング
近畿

西床尾山・東床尾山 〜沢から尾根、そして展望の山頂へ〜

2023年08月27日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:45
距離
7.6km
登り
667m
下り
652m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:59
休憩
1:40
合計
5:39
距離 7.6km 登り 667m 下り 669m
天候
過去天気図(気象庁) 2023年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
ナビで「糸井の大カツラ」を検索しました。国道9号線を朝来市和田山で東に折れて、糸井川沿いに上流へ向かいました。
西床尾山登山口(らかん口)前の路肩スペース(車一台駐車可能)に車を置いて歩き始めました。
コース状況/
危険箇所等
登山道は整備されていますが、先日の台風の影響か、沢沿いの道は崩れたり橋が流されたりしているところがありました。マーキングのテープ(ピンク、黄色、水色)と、地籍調査の杭でルートはほぼ正しくトレースできました。
西床ノ尾山登山口(らかん口)下手の路肩スペースに車を停めて登山開始。
西床ノ尾山登山口(らかん口)下手の路肩スペースに車を停めて登山開始。
よくわかるガイドマップが置かれていました。これはありがたい。
2023年08月27日 09:55撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 9:55
よくわかるガイドマップが置かれていました。これはありがたい。
最初から岩登りの登山口です。
2023年08月27日 09:55撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 9:55
最初から岩登りの登山口です。
すぐに沢沿いの杉の植林帯に入ります。
2023年08月27日 09:59撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 9:59
すぐに沢沿いの杉の植林帯に入ります。
登山道を示すステッカーが貼られています。
2023年08月27日 10:02撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 10:02
登山道を示すステッカーが貼られています。
下草はあまりありませんが、山腹は傾斜がきつく、沢に沿って歩きます。
2023年08月27日 10:15撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 10:15
下草はあまりありませんが、山腹は傾斜がきつく、沢に沿って歩きます。
何度か渡渉箇所があります。水量はあまり多くありません。
2023年08月27日 10:15撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
1
8/27 10:15
何度か渡渉箇所があります。水量はあまり多くありません。
真っ暗な岩の割れ目、中に入るのはやめておきました。
2023年08月27日 10:17撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 10:17
真っ暗な岩の割れ目、中に入るのはやめておきました。
右の谷へ折れると滝があるようですが、未整備ということなので、今回は立ち寄らずに山頂へ向かいます。
2023年08月27日 10:20撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
1
8/27 10:20
右の谷へ折れると滝があるようですが、未整備ということなので、今回は立ち寄らずに山頂へ向かいます。
沢沿いの林の中を歩きます。
2023年08月27日 10:25撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 10:25
沢沿いの林の中を歩きます。
白っぽいこの石は流紋岩かな。この山系は流紋岩〜デイサイト〜安山岩の火山のようです。
2023年08月27日 10:27撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 10:27
白っぽいこの石は流紋岩かな。この山系は流紋岩〜デイサイト〜安山岩の火山のようです。
傾斜がきつくなってきました。
2023年08月27日 10:37撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 10:37
傾斜がきつくなってきました。
急登の尾根歩きになりました。
2023年08月27日 10:46撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/27 10:46
急登の尾根歩きになりました。
休憩時にヒルに喰われているのに気づきました。ヤバい。
2023年08月27日 10:55撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/27 10:55
休憩時にヒルに喰われているのに気づきました。ヤバい。
黄色やピンクのテープが目印。
2023年08月27日 11:23撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 11:23
黄色やピンクのテープが目印。
目の前が開けました。
2023年08月27日 11:26撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 11:26
目の前が開けました。
なだらかで広い。
2023年08月27日 11:26撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 11:26
なだらかで広い。
西床尾山 山頂、今日の最高標高点です。
2023年08月27日 11:27撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/27 11:27
西床尾山 山頂、今日の最高標高点です。
虫おさえ。
2023年08月27日 11:32撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 11:32
虫おさえ。
虫と言えば、今回、オニヤンマ(パチモン)を提げてきました。まとわりつく羽虫があまり気にならなかったような気がします。
2023年08月27日 11:54撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/27 11:54
虫と言えば、今回、オニヤンマ(パチモン)を提げてきました。まとわりつく羽虫があまり気にならなかったような気がします。
稜線を北へ進みます。
2023年08月27日 11:57撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 11:57
稜線を北へ進みます。
広い稜線で道が明瞭でないので、標識とテープを頼りにします。
2023年08月27日 12:00撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 12:00
広い稜線で道が明瞭でないので、標識とテープを頼りにします。
クリがある。
2023年08月27日 12:03撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/27 12:03
クリがある。
地籍調査の杭と…
2023年08月27日 12:05撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 12:05
地籍調査の杭と…
「細部図根」とある黄色い杭に沿って進みます。
2023年08月27日 12:06撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 12:06
「細部図根」とある黄色い杭に沿って進みます。
東床ノ尾山に続く稜線。遠くの山はよくわかりません。
2023年08月27日 12:08撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 12:08
東床ノ尾山に続く稜線。遠くの山はよくわかりません。
スゴイがんばっているスギ、この逞しいのは「あしゅう杉」かな。
2023年08月27日 12:18撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/27 12:18
スゴイがんばっているスギ、この逞しいのは「あしゅう杉」かな。
陽が当たるところは暑いです。
2023年08月27日 12:20撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/27 12:20
陽が当たるところは暑いです。
四等三角点「東床尾」
北緯 35°24′57″.7478
東経 134°54′24″.4252
標高(m) 725.43
2023年08月27日 12:21撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/27 12:21
四等三角点「東床尾」
北緯 35°24′57″.7478
東経 134°54′24″.4252
標高(m) 725.43
出石(いずし)かな。
2023年08月27日 12:22撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/27 12:22
出石(いずし)かな。
シダも茂っています。
2023年08月27日 12:26撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 12:26
シダも茂っています。
分岐点、東床尾山方向へ進みます。
2023年08月27日 12:39撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 12:39
分岐点、東床尾山方向へ進みます。
近畿自然歩道の標識もありました。
2023年08月27日 12:40撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 12:40
近畿自然歩道の標識もありました。
倒壊した避難小屋。
2023年08月27日 12:41撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 12:41
倒壊した避難小屋。
山頂へ急ごう。
2023年08月27日 12:49撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 12:49
山頂へ急ごう。
ここにも廃小屋が。
2023年08月27日 12:59撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 12:59
ここにも廃小屋が。
西方向への分岐です。
2023年08月27日 12:59撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 12:59
西方向への分岐です。
遠くにはうっすらと水平線が見えます。
2023年08月27日 13:01撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 13:01
遠くにはうっすらと水平線が見えます。
山頂直下、最後の上りです。
2023年08月27日 13:04撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
1
8/27 13:04
山頂直下、最後の上りです。
キンシバイかな。
2023年08月27日 13:05撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/27 13:05
キンシバイかな。
安山岩節理のガレでしょうか。
2023年08月27日 13:05撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/27 13:05
安山岩節理のガレでしょうか。
東床尾山 山頂へ到着!
2023年08月27日 13:06撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/27 13:06
東床尾山 山頂へ到着!
一等三角点「床ノ尾山」
北緯 35°25′18″.7919
東経 134°54′57″.1052
標高(m) 838.87
2023年08月27日 13:06撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/27 13:06
一等三角点「床ノ尾山」
北緯 35°25′18″.7919
東経 134°54′57″.1052
標高(m) 838.87
超展望、空の色もキレイ。
2023年08月27日 13:07撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/27 13:07
超展望、空の色もキレイ。
お食事中の先客、暑いでしょう?
2023年08月27日 13:11撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/27 13:11
お食事中の先客、暑いでしょう?
私は木陰に退避して昼ゴハンにします。コンビニのパンとカフェラテです。あんパン2個は下山してから食べました。
2023年08月27日 13:14撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 13:14
私は木陰に退避して昼ゴハンにします。コンビニのパンとカフェラテです。あんパン2個は下山してから食べました。
《ドローン撮影》
西床尾山から歩いてきた稜線。
1
《ドローン撮影》
西床尾山から歩いてきた稜線。
《ドローン撮影》
南側から
1
《ドローン撮影》
南側から
こっちは草が茂っていて道が不明瞭です。
2023年08月27日 14:10撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 14:10
こっちは草が茂っていて道が不明瞭です。
下山口の標識を発見。
2023年08月27日 14:11撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 14:11
下山口の標識を発見。
少し下りると林の中の尾根道へ。傾斜はそこそこあります。
2023年08月27日 14:13撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 14:13
少し下りると林の中の尾根道へ。傾斜はそこそこあります。
尾根から谷筋に下ります。
2023年08月27日 14:30撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 14:30
尾根から谷筋に下ります。
よく見ると斜行する道がありますね。
2023年08月27日 14:33撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 14:33
よく見ると斜行する道がありますね。
橋がかかっています。
2023年08月27日 14:37撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 14:37
橋がかかっています。
出石町へ抜ける近畿自然歩道「東床尾山 但馬眺望のみち」の一部です。
2023年08月27日 14:40撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 14:40
出石町へ抜ける近畿自然歩道「東床尾山 但馬眺望のみち」の一部です。
谷筋には小さな滝がいくつもあります。少し水をかぶって涼をとります。
2023年08月27日 14:42撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/27 14:42
谷筋には小さな滝がいくつもあります。少し水をかぶって涼をとります。
ここの橋は流されて位置が変わっています。この整備はまた大変でしょう。
2023年08月27日 14:47撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 14:47
ここの橋は流されて位置が変わっています。この整備はまた大変でしょう。
谷沿いの道を下ります。
2023年08月27日 14:48撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 14:48
谷沿いの道を下ります。
この橋は大丈夫。
2023年08月27日 14:52撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 14:52
この橋は大丈夫。
「助右衛門大桜」花の咲く時期に見てみたいものです。
2023年08月27日 14:55撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 14:55
「助右衛門大桜」花の咲く時期に見てみたいものです。
先日の台風の影響かな、沢筋はずいぶん荒れています。
2023年08月27日 14:58撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 14:58
先日の台風の影響かな、沢筋はずいぶん荒れています。
かなり下ってきました。
2023年08月27日 15:01撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 15:01
かなり下ってきました。
踏み跡は薄いですが、多分これが道。
2023年08月27日 15:03撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 15:03
踏み跡は薄いですが、多分これが道。
大カツラが見えてきました。
2023年08月27日 15:06撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 15:06
大カツラが見えてきました。
キノコ
2023年08月27日 15:07撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/27 15:07
キノコ
糸井の大カツラ
高さ35m、枝張り30m余り、圧巻です。
2023年08月27日 15:10撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/27 15:10
糸井の大カツラ
高さ35m、枝張り30m余り、圧巻です。
簡易トイレあり。
2023年08月27日 15:12撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 15:12
簡易トイレあり。
未舗装ですが、軽トラとかなら走れそうな道。
2023年08月27日 15:14撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 15:14
未舗装ですが、軽トラとかなら走れそうな道。
東床尾山登山口へ出ました。
2023年08月27日 15:22撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 15:22
東床尾山登山口へ出ました。
休憩所と駐車可能なスペース。
2023年08月27日 15:22撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 15:22
休憩所と駐車可能なスペース。
コンクリート舗装、道の脇にはミツマタ。
2023年08月27日 15:25撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 15:25
コンクリート舗装、道の脇にはミツマタ。
一周して車のところまで戻ってきました。
2023年08月27日 15:32撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/27 15:32
一周して車のところまで戻ってきました。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下 グローブ 日よけ帽子(キャップ) 登山靴 サブザック(19L) 昼食(パン+カフェラテ) 行動食(飴) 予備食(シリアルバー他) 飲料(麦茶600mL×2) 地図(行程図・地形図) スマートホン(GPS+ナビ) iPad mini(GPS+ログ) ドローン(MavicMini) サブバッテリー カメラ 腕時計 ラジオ ヘッドライト 手拭い ティシューペーパー ファストエイドセット
備考 トレッキングポールがあっても良かったと思います。ラジオやヘッドライトは使いませんでした。

感想

 相変わらず暑い日が続く。このところ、地元では暑さに怯んで滝巡りばかりしているのだが、そろそろ秋の大会が近付いてきたので、ある程度の距離と標高差のある山を歩いて体力の確認をしておきたいところだ。天気予報では☁️/☀️マークがあるものの降水確率が30〜40%と、大気が不安定なようだが、前日も同じような天気予報で実際は雨の気配もなく暑い夏の日だったので、あまり心配はせずにまだ歩いたことのない山を探した。鳥取県と岡山県の県境は先日の台風で被害を受けているところも多そうなので、そこは避けて、兵庫県の山を探してみた。ふるさと兵庫100山でまだ歩いていない所を探したら、先日歩いた瀞川山より更に東に歩行距離8km程度、標高差600m余りという手頃なコースを見つけた。山行記録を見るとヤブコギは無さそうだ。更に、一等三角点があるではないか。日帰りで訪れることのできる未踏の一等三角点というのも数少なくなったので、この山に決めた。その山は「東床尾山(ひがしとこのおさん)」、ルートを確認するとすぐ隣に「西床尾山」というのもある。この二つの山を巡る周回コースを反時計回りに歩くことにした。
 鳥取市からナビで検索すると、距離は90km余り、時間は約2時間と表示されたが、例によって途中のコンビニで買い物などをしていたら登山口まで2時間半ぐらいかかった。それでも、10時頃には歩き始めることができた。最初は谷沿いを時々渡渉しながら進む。先日の台風による大雨の影響か、沢沿いの道は不明瞭になっているところがあるが、適所に登山道を示す標識やワッペンがあって、迷うことなく進むことができた。
 歩いている時には全く気配がなかったのだが,休憩のときに足元を確認すると,靴下の上からヒルが吸い付いていた。左足に一匹、右足に2匹、慌てて振り払ったが1匹はかなりしっかり喰い付いていた。引き剥がした後もじわじわと血が染み出してくる。テーピングテープでしっかり押さえていたが、いつまでも血が止まらなかった。歩き終わった後見てみたら靴下が大きな赤い染みになっていて、靴の内側にまで大きく血が染み付いていた。靴に染みついた血は固まらないうちに溪川で洗った。
 登山道は途中から急傾斜の尾根歩きになる。薄いながらも九十九折りになった踏み跡が確認できるので、それに従って上を目指す。汗は出るが木陰の道で時折風も吹くので頑張れる。呼吸が荒くなってもそれほど苦しくない。思えば先日の立山3,000mで息が苦しかったのは空気が薄かったからだなぁと実感する。
 目の前が開けたら西床尾山山頂だ。西方向に展望が開ける。ここが今回の山行の最高標高となる。あとは比較的広い稜線の道を少しアップダウンしながら東床尾山を目指す。稜線もほぼ木陰の径なので気持ちよく歩ける。途中、崩れた小屋が2つあった。登山道の整備は行われても、小屋の建て替えまではなかなか予算が回らないのだろう。山を歩くと崩れた小屋や立ち入り禁止の展望台にあちこちで出会う。こういったものが適切に整備される良い方法は無いものだろうか、なんてことを思う。
 東床尾山の山頂は木が切り払われていて周囲をぐるりと見渡すことができる大絶景だった。北方向にはうっすらと水平線が見える。あまりにもたくさんの山が見えて、なかなか同定が難しい。辛うじて西の方遠くに見える一番高そうな山が氷ノ山だということは確認できた。来週はあの山に登るのだ。照り付ける日差しの中、山頂で1組の夫婦(と思われる)が昼食をとっていたが、私は少し離れて木陰になるところで昼ごはんにした。しばらくしてその夫婦が下山してからドローンを飛ばしてみた。東床尾山山頂付近や西床尾山へ続く稜線を撮影してみたが、気づくとドローンの近くを猛禽類(トンビ?)がウロウロしている。ニアミスが起こっては大変なことになるので鳥を避けながら少しだけ動画を撮って撮影は終了した。

ドローン映像(3分45秒)
 下山はひたすら尾根を下り、途中から谷筋に入るコースだが、こちらも上りと同様標識(ステッカー)やカラーテープの誘導で迷うことなく歩くことができた。上りのヒル襲撃に懲りたので、谷筋ではあまりじっと止まらないように歩き続けた。
 登山道を下りてきたところで「糸井の大カツラ」に出会った。「大カツラ」というのはあちこちにあるが、ここのはとりわけ大きく周囲も整備されているので、その存在感も圧倒的だ。主幹は朽ちていてそれを取り囲んでいた大小80本以上の「ひこばえ」が一体となり、樹影を作っている。国の天然記念物に指定されているだけのことはある。
 ここで一休みしたらあとは車の通れる道幅の道路歩きだ。600mほど未舗装の砂利道があって、その後舗装道路に出会う。ここが東床尾山登山口のようだ。ベンチと日陰のある休憩所と車が数台置ける路肩スペースがあったが、車は停まっていなかった。山頂で見かけたペアは私の歩いた周回コースとは異なるルートを歩いているということかな。そこから10分ほどコンクリート舗装の車道を歩いて私が車を停めていた西床尾山登山口(らかん登山口)へ戻った。
 この日歩いた床ノ尾山系は古くから金山として栄え、昭和初期まで採掘がおこなわれていた所らしい。「精錬所跡」の標識も立っていたが今はもう跡形もない。そんな歴史のある山を今は自然を楽しむ人が訪れる。登山道も山頂の眺望もきちんと整備されていてこの地の歴史と文化に触れられる場となっている。登山道の整備をしても行政には何の収益も見込めないのかもしれないが、それでも地方の自然や歴史に多くの人が目を向ける機会になることは良いことだと思う。こんな所がきっと他にもあるのだろう。また探して訪れてみたい。

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