【湯河原作戦】南郷山・幕山・城山・天照山【戊48.3】
- GPS
- 07:41
- 距離
- 26.9km
- 登り
- 1,657m
- 下り
- 1,551m
コースタイム
- 山行
- 6:54
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 7:41
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路:箱根登山バス公園入口バス停〜JR東海道線湯河原駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
公的にハイキングコースとなっている道以外は荒れている。 |
その他周辺情報 | 町営温泉施設こごめの湯 |
写真
感想
昨年同様、大藪小藪に大苦戦。星ヶ山は断念したが、代わりに天照山に詣でることができ、戦果は上々。
【星ヶ山を指向、そして断念】
当初は石名坂バス停から始める予定だったが、土曜日はバスが運行していないとのことで、さらに海寄り下手の新島バス停から始める。真鶴駅発0855時のバスが土曜唯一のバスだ。下手から始めたので、最初は山手まで急傾斜を上る。
道は舗装路からやや荒れ気味の細道となり、だんだんと山道ぽくなっていく。途中、茶畑に出たところで道が途絶える。道が不明瞭な場合、開けた箇所が最も注意を要する。茶畑の周りをぐるっと回っても先へ通じる道が無さそうなので、最初に突き当たった箇所に戻り、注意深く藪の先に目をやる。その先が通じているようだったので藪の中に突っ込めば、その先道が開けた。昨年も熱海周辺で藪にやられたので、今回も注意せねばなるまい。
藪に悩まされるのも続かず、比較的まともな道になったので安心していたが、406.6mピークを過ぎて舗装道路のカーブに突き当たったところに、本来であれば小田原と真鶴の境となる尾根を進む道(ただし破線)があるはずのところ、道が無い。鬱蒼とした藪が広がるのみだ。取り付き箇所を探して右往左往するが、右を探っても左に行っても藪しかない。先ほどのように藪の中に道らしきものが無いか目を皿のようにして見るも、立錐の余地無く藪が茂っている。一度薮の中に体を突っ込んでみたが、茎に棘があるのを見て早々に諦める。
仕方がないので、星ヶ山を諦め林道を南郷山へと向うことにした。その足を向けた矢先、斜面が階段状になっている箇所を見つけ、星ヶ山へのアプローチに再チャレンジ。しかしながら、入った先は登山道ではなく間伐作業地であり、道があるはずの尾根付近は相変わらず藪が茂っている。藪を避けつつ尾根を上がっていくことも考えたが、足元も悪く、行く末の多難なることが予想されたので、星ヶ山はきっぱりと放棄することにした。
遭難には雪崩や落石等自分自身では如何ともし難い場合があるが、それ以外については十分に危険予知というか、今後どうなるか、どうすべきかといった想像を働かせたいものである。
【南郷山への迂回、そして幕山へ】
星ヶ山は残念だったが、林道を歩いていった先は星ヶ山公園で展望所もあり、災い転じて福となった感がある。展望台から一際飛び抜けた星ヶ山や伊豆大島、天城山地を見渡し、引き続き林道を南郷山へ向かう。
海沿いは積雪も無かろうと考えていたが、やはり日蔭ともなると若干積雪がある。しかも凍結しているのが厄介だ。気を抜けばすってんころりんだ。道中、地図上では破線ルートとの分岐があったりするのだが、実際に見るとやはり取り付く島も無い状況で、熱海・湯河原地域の破線については、あまり期待しないことにした。
南郷山に近づくと標識があり、そこから藪の刈り払われた登山道となる。右側に広がる相模湾を眺めながら歩けば山頂は近い。
山頂以降、ハイカーが目立ってくる。一旦林道に下りた後に、自鑑水を目指して再度森の中へ。池沼地帯なのかと思っていたが、池が一つあるだけのようだ。
その後、再度林道に出て向い側の山道に入り、階段状の道を上ればすぐに幕山山頂に到る。反対側の梅林から上がってくるのだろう、山頂には何十人もの人々が集結している。ちょうどお昼時でもあった。
山頂をぐるりと回るコースがあったので、そちらに入ってみると、山頂の喧騒とはうって変わって静かで、しかも箱根方面の展望が良い。ここで休んでも良かったのだが、下の梅林の方で売店が出ているだろうとジグザグの道を下る。
【咲き始めの梅の香を背に城山へ】
下った先は湯河原梅林公園。梅の宴期間中は200円だ。梅の時期にはちと早いようで目立つほどに咲いているのは数えるほど。そのわずかな梅が青空に、また大岩に映える。幕山の公園側は聳え立つ岩の壁で、幾十人もの人がクライミングに励んでいる。
温泉まんじゅうにしようか、坦々やきそばにしようかと思ったのだが、今日はカロリー補給少なめで行こうと甘酒に抑える。
川を渡り、再度山域に入るが、午後に入ってから何百mも上るのは結構大変である。しかし、このくらいのアップダウンは難無くこなせるよう、4月頃までには体勢を整えたいところだ。それにしても急な登りで時折渡渉もある。足元には注意が必要だろう。
しとどの窟では氷柱、さらに上に進めば凍った雪の道と、高度を上げるにつれて道が難化するかと思われたが、隧道を潜って日の当たる南面に出ると、凍てついた薄暗い山陰は暖かい山陽へと様相を変える。ぐるっと回って隧道の上を渡り、ずっと下っていって最後に一上りすれば城山山頂。城山と言うからにはかつては本当に城(土肥城)だったわけだが、海から周囲の山からよく見渡すことができ、良い立地に城を築いたものだと感心する。
【天照山を経て下山】
星ヶ山を断念した分、時間ができたので、奥の天照山まで足を伸ばすことにする。椿ラインという車道歩きとなるが、独立した歩道は無く、路側帯も狭いところ、スピードを出す車もあるので特にカーブは気をつけないといけない。展望が良いだけについつい頭左をしてしまうところだが、エンジン音が聞こえたら車道に向き直る。
道中、非常に端整で綺麗な山肌の山が見え、時間があればもう少し足を伸ばしたいなと思ってしまったが、直登するような山道はなく、ヘアピンの車道を登っていかねばならず、それでは日が暮れてしまう。しかも、頂上付近は航空レーダー関係の施設らしく、軽々に立ち入れないだろう。綺麗なだけに残念だ。天照山(バス停)は、そんな山の中腹にある。奥湯河原の町を挟んで反対側に岩戸山があり、それに対する天照山。霊験あらたかに思えるところ、実はバス停くらいしかないが、そこから下る道は大きな滝が相次ぎ沢音とともに耳目を楽しませてくれる。
不動滝を経て温泉で一汗流し全て完了。今度は岩戸山〜十国峠辺りを軸に歩いてみたいと思う。或いは、梅が咲きほころぶ頃にもう一回来ようかな。
〜おしまい〜
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