燕岳 (燕山荘まで)
- GPS
- 54:06
- 距離
- 37.8km
- 登り
- 3,010m
- 下り
- 2,999m
コースタイム
- 山行
- 6:48
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 7:04
- 山行
- 5:13
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 6:23
過去天気図(気象庁) | 2015年02月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
厳冬期の北アルプスを歩きたかった。
2月は低気圧発生の頻度が高くなって、日程が難しい。
作戦は日程を可能な限り多く取って冬季小屋停滞も考慮する事とした。
1月は、marhさんと南アルプスを縦走できた。今回も日程を擦り合わせて5日間を確保した。
[計画]
毎日週間予報支援図を眺めるが、どうも良くない。500hPa渦度で、思いっきり気圧の谷が通過する。地上予想も南の低気圧が後半発達して冬型になる見込み。風速の予想も厳しい。合流前日に電話をかけて本当に行くか、打ち合わせをする。冬型でも行動しやすいのは南なのだが、今シーズン南南八で、やっぱり北という希望もあり行ってみる事にする。宮城から入山し、中房温泉-燕-大天井-常念-蝶-上高地-中の湯を基本として、エスケープは常念から前常念を経て東尾根又は三俣、横通岳から信濃坂の発電所も候補とした。
[1日目]
朝から天気が良かった。夜明けの安曇野からは常念岳が美しかった。
宮城のゲートから長い林道を歩き始める。やはり、トレースは無かった。今回、30mロープや贅沢食料等のおかげでザックが重い。4時間かけて中房温泉に着いた時は、既に結構くたびれてしまった。
林道を外れるとすぐに脛ラッセルとなる。初日目標は合戦小屋だったのだが力尽き、第2ベンチ先の1900m付近でテントを出した。誰も通らないだろうとの予想でやや窪んだ夏道の真ん中に堂々と設営した。風も無く快適。
辛うじてdocomoを捉えたので、ヤマテン予報と予想天気図、数値計算を読み返す。天気がいいのは明日午前まで、3日めは低気圧が通過、4日目は冬型、5日目は稜線の風速が24m!。話し合いの結果、残念ではあるが縦走は断念し、明日空身で燕を往復する事とした。日程は2日余るので、何処か南に転進しよう、という事になった。
[2日目]
テントは残置して、薄暗い中出発する。やっぱり軽いと楽だ。順調に高度を稼ぐ。合戦小屋は膝上ぐらい。朝は晴れていたのだが雪が舞ってきた。尾根に上がると風も出てくる。ガスも出てきて視界が悪くなる。最後の急登を詰めると稜線は既に風雪だった。燕岳に行ってみよう、と右手の燕山荘の正面に回り込むと、どこが玄関か判らないくらい雪で覆われていた。風が強く見通しも無いので、行ってもつまらないからなどと言い訳をしてここまでとした。左に回り込んで冬季小屋で休憩させてもらい、来た道を戻った。小屋から尾根を降りる時、ガスの向こうに下から4人くらいの黒っぽいパーティーが上がってくるように見えた。おっ、登ってくる人が居るんだ!早いな。テント邪魔だったかなぁ。等と考えながらよく見ると黒っぽい木が風に揺れているだけだった。それを聞いてmarhさんは笑っていた。
[3日目]
2泊したテントを撤収して、また重いザックで下山した。既にトレースはほぼ消滅していて、地形図を確認しながら歩いた。上りは夏道を忠実に辿ったが下りは適当だ。各々好き勝手にショートカットして膝上の深雪を楽しんだ。高度を下げると東の空が青くなった。真っ白の雪原が太陽の光で輝いていた。風も無くインスタントコーヒーを入れてのんびりした。
中房温泉から林道を歩くとトレースが出現した。それもかなり新しい。往復している。なぜか荷物リフトの起点で突然消滅した。いったい何処へ行ったんだろう、と2人で想像を巡らせた。
将棊頭山に続く
厳冬期の北アルプスを歩きたかった。天候は冬型で少なくとも中2日は風雪が厳しい予報だった。縦走は断念して燕山荘までのピストンとなったが、冬の北アルプスの厳しさを垣間見ることができて良かった。雄大な稜線を歩いてみたい。次は、日程に余裕をもって臨めば縦走がかなうだろう、とイメージできた。今回も山とパートナーに感謝。ありがとう!
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