北穂高岳(涸沢テントピストン)
- GPS
- 23:48
- 距離
- 37.3km
- 登り
- 1,828m
- 下り
- 1,769m
コースタイム
- 山行
- 7:44
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 8:56
- 山行
- 6:39
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 8:07
天候 | 1日目:朝から稜線はガス、涸沢まで快晴、夜から小雨 2日目:快晴→昼から曇り 3日目:晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
バス始発は5:00、連休なら4時前から行列になってます。手前がタクシー乗り場で奥がバス乗り場。似たり寄ったりですが、小回りが効くのでタクシーの方が若干早く着きます。料金は今のところ同じです(ガソリン高で値上げするとのこと) 下山後車を出す時は、1000円札までしか使えないので、それまでにくずしておきましょう。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
涸沢から上はどこも滑落注意です!ジグザグ登るゾーンで大きな落石を落とした方が見え、下にもしいたら、、と思う場面でした。ヘルメットは必須で! |
その他周辺情報 | 下山後のお風呂は沢渡周辺なら坂巻温泉が好きですが、車で上高地方面へ戻らないといけません。 連休中で渋滞のことも心配なので、塩尻までまずは脱出します。 おすすめは塩尻北の「林檎の湯屋おぷ〜(850円)」車で50分。ご飯も美味しく、水風呂もありアイシングもバッチリできます。サウナレベルもめちゃくちゃ高いです! |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
ガイド地図
コンパス
笛
筆記具
ライター
ナイフ
保険証
飲料
ティッシュ
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
スパッツ
手袋
ストック
ビニール袋
替え衣類
シュラフ
シュラフカバー
食器
水筒
時計
日焼け止め
非常食
|
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共同装備 |
テント
テントマット
ツェルト
コンロ
ガスカートリッジ
コッヘル(鍋)
ファーストエイドキット
医薬品
カメラ
ポリタンク
車
|
備考 | 涸沢のテント場は岩だらけでペグが打てないのを知っていながら持ってきてしまった。テントは久しぶりすぎて、チェックが甘かった。ペグは必要ないですが、岩に縛る紐は長めに多めに用意したほうがいいです。 夜トイレに行く間、自分のテントが分からなくなるのを防ぐミニライトはあると便利(ダイソーのキャンプコーナーにあるロープにひっかけるものhttps://one-camp.net/100kin-rope-light/)。 今回持っていった半自立のテントは建てるのに時間がかかるので、完全自立式のテントの方が断然楽だし、雨なら尚更です。早く到着できたら下に敷く板をレンタルできるので寝る時快適(数量限定コンパネ500円)今回は売り切れで確保できず。 |
感想
今年のシルバーウィークは15年ぶりの北穂へ…!
思えば登山の初ハシゴ&クサリがココのやつだった。高度感に恐怖でビビった記憶があり、それ以来涸沢に来ても奥穂ばっかり登って、北穂はもう登るまいと眺めるだけになっていた…しかしこのまま放置もどうなのか。と思い始めてはや10年、毎年計画しながら逃げ続けるのも今年で終わり、いよいよ15年前の記憶を上書きする時がきました!
さて、今年の北アルプスはどこも水不足とのこと…涸沢も水の提供ができず、一人2本までの販売のみということだったので、横尾から担ぐことにした。涸沢に行くなら毎回テントでと決めているが、水を担ぐとなると、装備を見直さなければ…食事はアルファ米、食器は省略したい…ちょい重いけどレトルトで…テントも軽い方で。着替えもミレーのあみあみで何とかするしかない…。恐らく水なしで10kg前後で抑える作戦。
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▪️1日目:9/16(土)
金曜日の夜、松本から沢渡へ向かうが、下道もなかなか混んでいる…駐車場に21時ごろ着いたが結構入っていた、さすが連休(汗)
3時に起きると、もう周りがザワザワしていたので、慌てて準備。
上高地へのバスは5時発だが、いつも乗合タクシーで行く(料金はほぼ同じでちょっと早い)。4時前にバスターミナルへ行くと、もう行列!なんとか6台目のジャンボタクシーに乗れて幸先いいスタート。
横尾で水を3L汲んで担ぐと、ヤバっ!重っ!行けるのか・・?!
いつも骨盤が重さに耐え切れず悲鳴を上げるので、フリースを腰に巻いてガードする。
本谷橋、沢の水がほぼ流れていなかった!涸沢の水のなさ、さぞ大変だったろうと想像する。
久しぶりのテント装備、やっぱり慣れない重さにスピードが上がらない、が、荷物が重いから容易に下すのもしんどい、とにかくゆっくりゆっくり歩き続ける。
涸沢の紅葉はまだまだ先のようで、ナナカマドの実が赤くなっている感じ、土曜日は朝から雲が多く、眺望は微妙だったが、久しぶりの涸沢に感慨ひとしお。
13時、テントの登山者も多く、もういっぱいになりつつあったが、なんとか場所をキープ。コンパネ(レンタル500円)は出払っていた。久しぶりすぎのニーモ、建て方忘れて手間取る、そしてココ、ペグ使えないのに待ってきちゃってるし(悔)
さて、北穂のルートは涸沢カールからよく見える、あのジグザグ道。いよいよ明日はあの斜面に取り付くのか、、ここまで来たくせに、なんとか行かない理由はないものかと考えながら眠りについた。
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▪️2日目:9/17(日)
日曜日、夜から雨が降り出してテントはびちょびちょだったが、澄み渡る快晴になった。
いつもナーバスになる時に限って山はさあ来い、これで登れないと言わせないぞと言ってくるような手招きをしてくれる。。いつになく勝負モードになりきれないままスタート!
あ、しまった、、今回はテントだった。。準備やらでいろいろグスグスしてしまい、7時スタートになってしまった(反省①)
北穂のルートは山頂まで、ずーーっととめどない急登。奥穂のザイテンのように分かりやすくここから急登!という感じではなく、はじめから終わりまで終始続くし、気の休めるところがあまりないので、緊張感は北穂のが高いと思う。コースタイムは3時間半らしいが、そんな時間で行けるわけがないので、あのハシゴに出会うまでとりあえず温存しながら騙し騙し登る。
登り始めて1時間ほどで、スラブの岩登りゾーン。ここからNOストックゾーンの始まり。遅めのスタートだったので、とにかく暑い…日陰もなく日差しを浴びながら必死に登る。
さらに1時間ほど登ると、長いクサリ場が登場。ここがおそらくビジュアル的に一番の難所。いつもならビビってしまう自分だが、今年は乾徳山に登っていたおかげか、行ける感じがした。足場も手がかりもしっかりあるし、フリクションもしっかり効いた。次の手を見つけながら無心で登れて高所が苦手な私でも楽しく登れてよかった。
そしていよいよあいつ(ハシゴ)との対決はこの後すぐにきた!が、アレっ、、思っていたより短い、そしてそれほど垂直じゃない。全然大丈夫じゃないか…長年のあの恐怖心はなんだったんだ…!
生まれて初めて登ったハシゴということで、当時は相当怖かったが、その後さらに高いハシゴやクサリを経験して、なんとか克服できていたのに、記憶だけ残っていたのか。。なんだか不思議な気持ちになりながら、コレで山頂まで行けるぞと勝負スイッチをようやく入れて登ることができた。
その後、2800m付近にクサリ場が2ヶ所ほどあり、3000mあたりまで、昨日の疲れと今日の急登が遂に足にきた。辛い辛い登りだった。このあたりでストックを出そうか迷いながら、我が足で登ってみたものの、後で考えればここでストックを使えばもう少し楽に行けただろう…出したり仕舞ったりだとちょっと面倒なゾーンだが、そこは作戦不足だった(反省②)
3000m付近、小屋&北峰(右)と南峰(左)の分岐。ここまでで水がもう無くなっていたので、早く小屋へ行きたかったのに、間違えて小屋のない南峰に行ってしまった(慌)そして南峰へのルート、稜線に出ると奥穂からの縦走ルートと合流し、ここで行くべき道を間違えたと気づいてしまった。南峰へは全くマーキングがない。引き返そうと思ったら、健脚チームがやってきてくれ、引率してもらいつつなんとか南峰登頂!南峰の方が6m高いらしいので、間違えながらも行けてラッキーだった。南峰へは、見た目は恐ろしいが、回り込まずに稜線(一番高い所)沿いに行くのが正解のようだ。
南峰から向こうは通り抜けできず、戻らないと小屋へ行けないので、分岐まで戻り、気を取り直して通常ルートへ。見覚えのある北穂高の標識…始めは来る気を起こせないままスタートしたが、何とか克服しながらここまで来れました、、と、感慨に浸りながらの眺望は、、絶好の場所で槍ヶ岳様、、前回の双六岳に続いてまたもやガスで御隠れになってしまわれた…(反省①の結果)今年は近くで全然見れなかった…嗚呼残念。
北穂高山荘で水を確保し(通り過ぎる登山者は有料)登頂の余韻の中、晴れやかな気持ちで下山開始。槍ヶ岳は見れなかったけど、頑張って登った後の下山は力強い。ハシゴもクサリもなんのその、登りの弱気は別人のような足取り。集中力だけ切らさないように、調子に乗らないようにだけ気をつけて、元気に下山できた!
涸沢小屋で下山後食べる世界一美味しいソフトクリームを秒で完食し今回のチャレンジは完了。登り5時間、下り2時間半。
登山は体力の上に気持ちの問題だと改めて実感できた1日でした!
キツかったけど、登らせてくれた北穂先輩ありがとう。今度は新たな気持ちでまた来ます!
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▪️3日目:9/18(月)
連休最終日、今日も晴れたが若干雲の多くなりそうな雰囲気。
初日のタクシーのドライバーさんに「遅くても13:00には上高地に着かないと河童橋から行列になるよ!」と脅されたので、モルゲンは見ずに下山することにした。
2:00に起床して、軽く行動食とコーヒーを飲み、撤収準備。4:00に涸沢を後にする。この時期、ヘッドライトがないとまだ真っ暗。うっすら見える稜線とザイテンを下るヘッドライトがたくさん見えた。奥穂の小屋から一気に下る一団へ、頑張れ!とエールを送りながら、こちらも頑張って下山する。
上高地まで、横尾と明神は休まずに歩き続けて、10:00すぎにはバスターミナルに到着できたので、余裕で帰宅できた。ここまでが登山。帰路についてようやく達成感が湧いてきた。
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動画をInstagramにアップしますのでよかったどうぞ!
https://www.instagram.com/summit_3180/
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