平標山
- GPS
- 04:57
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 1,027m
- 下り
- 1,027m
コースタイム
- 山行
- 4:36
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 4:58
天候 | 晴れ、時々曇り 稜線以下は無風・微風 稜線は時折弱風 平標山山頂付近は強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車スペースから別荘地内の林道はほぼ積雪があり、スキーを履いて歩けるし、帰りは滑ることができたが、積雪は薄いので日によってはアスファルトが露出すると思われる。林道終点からヤカイ沢を経由して稜線直下までは積雪多く雪質も良かった。特に稜線直下の樹林帯にはこの日はパウダーあり心地よい。稜線直下から山頂までは所々ほぼ氷になっていて、スキーにシールを貼って歩くには限界を感じた。早めにスキーを担いでアイゼン歩行するか、山頂は諦めるなどの対応が必要。山頂付近は成人男性が立っていられないほどの強風。 |
写真
感想
3年続けてほぼ同じ時期に訪問することになった平標山だが、この3年の中では今回が一番手強かった。
6:15頃のいつもの駐車スペースに到着。先客は5台程度で既に準備中の人も見られる。到着後に食事したり準備をしていると後続が続々到着、キャパの広くないスペースは7時前にほぼいっぱいになった。クルマを離れて別荘地内の林道を歩き始めるとすぐに雪が出てきてスキーを履くことができた。そして例年通り別荘地が終わると除雪も終わってそこから先はトラバース斜面から雪道を歩く。早朝で雪が硬い時はいきなりのトラバースは緊張するのだが、今日は雪が柔らかいので楽勝だった。しばらく林道沿いに歩いてヤカイ沢の入口に到着。トレースは今日のものと恐らく昨日のものが見て取れた。ヤカイ沢に入ってもしばらくは樹林帯歩きで視界は効かないが、歩き始めて1時間もすると徐々に先に山が見え始める。先行のパーティを途中稜線直下の少し急な樹林帯で追い抜く。この樹林帯は雪質によっては怖い思いもすることがあるのだが、今日は締まった新雪があったため時折ジグザグが必要になる以外は特に問題なく登高することができた。ここまではすこぶる順調である。
稜線直下に出ると風が強くなり始めた。強風域のためか、雪が付いていないところもあり、雪と言うよりも氷の上を歩く感じになってきた。しばらくはダマシダマシシール登高を続けたが、そのうちに本格的な氷化斜面があらわれシールで歩く限界になってきた。30cmくらいのクラックが走っているところもあり、この氷をこなしつつこのクラックを飛び越えるのは無理と判断し、アイゼン歩行に切り替える。幸いだったのは、アイゼンを付けた場所が比較的にせよ風の弱いところだったことだった。アイゼンに切り替えスキーを背負うと、時折の強風に面白いように煽られる。が、足下がアイゼンに変わっただけでなんと頼もしいのだろう。稜線はつぼ足で歩いても深いところで臑程度のラッセルなので、ツルツルの氷の上をシールで無理して歩かないでさっさとアイゼンに切り替えていれば良かったと思った。
出発から3時間以上もかけてようやく山頂に到着。山頂には誰もいない、貸し切りだと思ったが、到着して誰もいない理由がよく分かった。風が強いのだ。スキーを背負って立っているととにかく煽られる。真っ直ぐ立っていられない。写真を何枚か撮って早々に頂上退散。久々に山で強風煽られたが、不思議なことに山頂から20mも下るとそこは十分凌げる程度に風が弱まる。稜線に出てから休憩する場所もなかったのでここで大休止とする。栄養補給と滑るを準備をしていると続々と登って来る登山者が見える。
山頂直下にてどこを滑ろうかと考えた。山頂から直接ドロップできるところもあるようだが、今日は時折雲や雪煙で視界もなくなり、初めてのところを滑るには条件が良くない。かと言って登ってきた斜面も相当に硬く、雪ではなくて氷を滑る風情に近い。どうしたものかと思ったが、時間が経って少しは緩んだだろうと期待して元来た道を戻ることに。稜線はカチカチと所々の吹き溜まりで慎重な滑り。稜線から樹林帯に降りるあたりは狭くて雪も硬いので斜滑降で高度を落とす。樹林帯に入るあたりでようやく快適に滑れるようになったが、ちょうど登りの人が多い時間帯で時折登りの人の通過を待ちながらの滑りとなった。稜線直下の樹林帯は終日日差しがないのか、あるいは吹き飛ばされた雪が積もるのか、とにかくパウダーになっていてしかも適当に締まっていて滑り易い。樹木の間隔も適当だった。樹林帯を抜けて山頂方向を背にしながら滑る。雪質はもっと水気を含んで重いかとも思ったが、下に下っても案外コントロールし易い雪質が続く。林道までもう少しになるとさすがに重雪にはなったが、それでも稜線の氷に比べたら滑れるだけマシ。後は林道を流して本日の行動は終了。帰りも林道の雪は辛うじて繋がっており、スキーを外す必要はなかった。
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