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Yamareco

記録ID: 6062120
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ハイキング
中国

【呉】灰ヶ峰〜駅から周回+『この世界の片隅に』ひとり探検隊

2023年10月16日(月) [日帰り]
 - 拍手
GPS
05:51
距離
16.1km
登り
922m
下り
945m

コースタイム

日帰り
山行
5:37
休憩
0:50
合計
6:27
6:43
177
スタート地点
9:40
10:30
160
13:10
ゴール地点
天候 くもりのちはれ
過去天気図(気象庁) 2023年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
 岩国駅前のビジネスホテルに前泊。始発の山陽本線と呉線を乗り継いで呉駅で下車。JR呉駅から広島電鉄辰川線で辰川バス停まで向かうつもりも、バス停が見つからなかったので歩いて行くことに
コース状況/
危険箇所等
 登りに使った近道登山道は荒れ気味で藪っぽく、無数のクモの巣に苦しめられました。特にこだわりがなければ、正面コースの登山口や神山峠の方から歩いた方が良いと思います。
 すずさん家(がた)は上から向かうと場所がわかりづらいです。案内表示の多い辰川バス停からアクセスをオススメします。
その他周辺情報 カレーの店「子豚」さんでハンバーグカレーとレモンスカッシュをいただく。呉のカレー屋さんですが海軍カレーの店ではないそうです
JR呉駅からスタート
2023年10月16日 06:42撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 6:42
JR呉駅からスタート
辰川行きのバス乗り場が見つからず歩いていくことに
2023年10月16日 06:46撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 6:46
辰川行きのバス乗り場が見つからず歩いていくことに
二河公園。お花見のシーンに登場する公園だけど、戦後にグラウンドやらが整備されて、お花見するスペースとかあんまりなくなっちゃった感じ
2023年10月16日 07:10撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 7:10
二河公園。お花見のシーンに登場する公園だけど、戦後にグラウンドやらが整備されて、お花見するスペースとかあんまりなくなっちゃった感じ
かなり古そうな木製電柱
2023年10月16日 07:25撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 7:25
かなり古そうな木製電柱
「路地」をゆく。山頂はまだ遠い
2023年10月16日 07:32撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 7:32
「路地」をゆく。山頂はまだ遠い
「鉄管道路」の階段。その名の由来は、二河川と浄水場を東西に繋ぐ鉄管に沿って引かれたところにある
2023年10月16日 07:35撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 7:35
「鉄管道路」の階段。その名の由来は、二河川と浄水場を東西に繋ぐ鉄管に沿って引かれたところにある
迷い混んだ墓地。昭和元年竣工の文字がなにやら誇らしげに見える
2023年10月16日 07:47撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 7:47
迷い混んだ墓地。昭和元年竣工の文字がなにやら誇らしげに見える
ここから本格的な登山道へ
2023年10月16日 08:11撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 8:11
ここから本格的な登山道へ
この辺はまだマシですがこの後どんどん荒れていきます
2023年10月16日 08:19撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 8:19
この辺はまだマシですがこの後どんどん荒れていきます
登山道脇に放置されていた車両
2023年10月16日 08:22撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 8:22
登山道脇に放置されていた車両
物置代わりにも使われていたんでしょうか
2023年10月16日 08:22撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 8:22
物置代わりにも使われていたんでしょうか
一応現役の登山道ではあるらしい
2023年10月16日 08:25撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 8:25
一応現役の登山道ではあるらしい
ヤブの登山道を抜けた先にあったローマちっくな東屋
2023年10月16日 08:57撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 8:57
ヤブの登山道を抜けた先にあったローマちっくな東屋
2023年10月16日 09:11撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 9:11
灰ヶ峰山頂
2023年10月16日 09:43撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 9:43
灰ヶ峰山頂
気象レーダーのドーム
2023年10月16日 10:10撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 10:10
気象レーダーのドーム
2023年10月16日 10:17撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 10:17
海軍の高角砲陣地(陸軍でいうところの高射砲)の基礎を転用したという展望台
2023年10月16日 10:19撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 10:19
海軍の高角砲陣地(陸軍でいうところの高射砲)の基礎を転用したという展望台
ピンぼけのアサギマダラ
2023年10月16日 10:35撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 10:35
ピンぼけのアサギマダラ
下山に使った道は気持ちの良い登山道でした
2023年10月16日 10:42撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 10:42
下山に使った道は気持ちの良い登山道でした
紅葉もはじまりつつありました
2023年10月16日 10:47撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 10:47
紅葉もはじまりつつありました
すずさん家(がた)へ立ち寄る
2023年10月16日 12:29撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 12:29
すずさん家(がた)へ立ち寄る
元々は原作者のこうの史代さんの祖父母宅があった場所
2023年10月16日 12:23撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 12:23
元々は原作者のこうの史代さんの祖父母宅があった場所
地面に北條家の間取りが再現されている
2023年10月16日 12:26撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 12:26
地面に北條家の間取りが再現されている
木炭バスがたどり着かないことに定評のある辰川バス停
2023年10月16日 12:41撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 12:41
木炭バスがたどり着かないことに定評のある辰川バス停
三ツ蔵。僕は考え事してないので朝日遊郭には迷い混みません
2023年10月16日 12:54撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 12:54
三ツ蔵。僕は考え事してないので朝日遊郭には迷い混みません
知人と合流してカレーの店「仔豚」さんへ。レスカで喉を潤す
2023年10月16日 13:23撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 13:23
知人と合流してカレーの店「仔豚」さんへ。レスカで喉を潤す
ハンバーグカレーをいただきます
2023年10月16日 13:32撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 13:32
ハンバーグカレーをいただきます
さようなら呉
2023年10月16日 14:25撮影 by  F-02L, FUJITSU
10/16 14:25
さようなら呉

感想

【灰ヶ峰への道 〜九嶺(くれい)の最高峰〜】
 映画『マイマイ新子と千年の魔法』の舞台探訪イベント「マイマイ新子探検隊13」への参加にかこつけて実施した三泊四日の山口への旅、最終日は山口を離れてお隣の広島は呉にやってきました。マイマイ新子と同じ監督(片渕須直氏)の手によるアニメ映画『この世界の片隅に』(原作は こうの史代氏による漫画作品)。こちらは有名な作品なので内容紹介は省略しますが、実は映画公開の数年前、この物語の舞台となった呉の町を、マイマイ新子探検隊の延長で監督たちと一緒に歩いたことがありました。山口県防府市というほぼ平野部の話であるマイマイ新子に対し、こちらはかなり高低差のある町を舞台にしています。その時は部分的にマイクロバスを利用し、灰ヶ峰の頂上へもクルマで訪れていました。山頂で眼下に広がる呉の町と瀬戸内の風景を目にしたとき、自分の中で「いつかこの頂きに自分の足で立ってみたい」という願望が生まれました。今回はその夢を現実のものにしに来たのです。

 なお、仮に灰ヶ峰の山頂まで足を伸ばさなくとも、この物語の主人公であるすずさんの自宅付近まで向かおうとすれば、それなりに汗をかかされることになります。幸い、比較的上の方までバスが通っているので、純粋な舞台探訪なら積極的に公共交通機関を利用すべきだと思います。というより、現場周辺は狭い路地が多く、適当な駐車場もないのでマイカーの利用は控えた方が賢明です。詳しくは呉市の配布している下記の案内図を参照してください。

すずさん家案内地図 [PDFファイル/10.24MB]
https://www.city.kure.lg.jp/uploaded/attachment/64725.pdf

【JR呉駅〜二河公園】
 始発列車で前泊地の岩国を出て、山陽本戦と呉線を乗り継いで呉に到着したのが6時20分。そこから広島電鉄バスの辰川線で辰川バス停まで行くつもりでしたが、バス停がみつからないまま定刻の6時40分は経過。まだ時間は早いですし、そもそも最初は徒歩での踏破を考えていたので、駅から歩いて行くことにしました。
 一直線に山頂に向かうのもなんなので、まずはすずさんたちがお花見に行った二河公園に向かいます。戦後になって敷地内に野球場やグラウンドなどが整備されたので、現在ではあんまりお花見ができそうな感じではなくなってます。
 公園を出て灰ヶ峰へと進路を取ると、道の傾斜どんどん険しく、また道幅も狭い物になっていきます。すずさんの家の住所は設定上は「呉市上長ノ木町八百八番」となっていますが、呉市によって整備された「すずさん家(がた)」は少し離れた畝原町に位置しています。大人の事情ってやつですね。行きに寄っていくことも考えたのですが、どうやら尾根を挟んで反対側の道に入ってしまったようなので、先に灰ヶ峰に向かうことにしました。
 
【近道登山道〜灰ヶ峰山頂】
 登りに使った登山道は「近道登山道」と呼ばれるコースの様でした。今回はヤマレコに登録されている近道登山口とは別の地点から入山していますが、途中で合流しているのでほぼ同じ道と考えてもらって問題ないと思います。ところがこの近道登山道、なかなかどうして厄介でした。ところどころヤブっぽくなっている上に、とにかくクモの巣が多い! この日にトレッキングポールで払ったクモの巣は10や15じゃ利かなかったと思います。冬はもう少しマシになるかもしれませんが、上の方まで植林帯がつづき展望もないので、快適な登山を求めるのならあえてこのコースを選択する必要はないでしょう。面白かったことといえば途中登山道脇にスバルの廃車を見つけたことくらいでしょうか。
 山頂に通じる車道に出ると、一気に道形がよくなります。直登コースもありますが、今回は車道を大きく東側に回り込んで行く登山道を選択しました。さらに上部では昔ながらの登山道と、中国自然歩道に沿ったふたつの道がありましたが、後者は草ボウボウだったので前者の道で山頂を目指すことにしまた。
 駅を出てからおよそ3時間で灰ヶ峰の山頂に到着。天候に恵まれて大展望を満喫することができました。流石に疲れたので、ここで小一時間の休憩としました。コーヒーを淹れてドーナツをかじっていきます。

【直登コース〜分岐〜すずさん家(がた)〜三ツ蔵〜れんがどおり】
 下山には直登コースを選択しました。歩きやすい雑木林の明るい道をずんずん下って行くと、すぐに先程の車道に出ます。もう近道登山道はこりごりなので、東側の尾根に付けられた登山道を通ることにします。ちょうど8の字を描くような形で歩いたことになります。正規の登山口に出るつもりが、直前で霊園の脇道に入ってしまいましたが、次の目的地であるすずさん家に向かうのなら、むしろこちらの方が近道なのでそのまま進むことにします。このとき、劇中にも登場した六角錐のカラフルな盆飾り(※盆燈籠)を目にすることができました。流石に写真には撮れませんでしたが、本当にお墓にお供えするのだと、妙な感動を覚えました。

 その後、行ったり来たりしながらすずさん家へ到着。上記の案内地図でいうところの3據好魁璽垢ら現地を目指したのですが、そちらからだと、あまり案内もなく分かりづらいです。辰川バス停を基点とした_覇りコースの方が断然オススメです。現地には建物こそありませんが、地面には北條家の間取りを再現した描き分けがしてあったりして、雰囲気は抜群です。『マイマイ新子』や『この世界の片隅に』で想像力を鍛えた貴方になら、きっと北條家の姿がそこにみえるはずです(多分)。

 さて、途中で一昨日の「マイマイ新子探検隊」に参加した知人から連絡があり、まもなくフェリーで呉入りするということだったので、合流するべく下界に向かいます。劇中でも印象的なモニュメントだった三ツ蔵の脇をすり抜け、れんがどおりの前で無事に合流しました(ここでヤマレのログを修了したので変なところでGPSの軌跡が終わっています)。連れだってカレー屋に入り、生レモンの入ったレスカ(←関西っぽい!)で喉を潤し、ハンバーグカレーをいただきました。カレーのソースがデミグラスソースのようで美味しかったです。食後、翌日にすずさん家に向かう予定の知人に行き方のアドバイスなどしながら駅に向かい、14時半過ぎに呉を発ち、4日間の旅を終えました。
 向島(錦山)、右田ヶ岳、灰ヶ峰と、秋吉台を除いてはそれほど有名ではない低山ばかりの旅でしたが、ふたつの映画作品の舞台探訪と合わせて、充実した時間を過ごせました。実は4日目は周防大島に行き、もう1泊して最終日に灰ヶ峰に登るプランもあったのですが……流石に体力的にも見送って正解だったような気がします。民俗学者の宮本常一が好きなんで、一度行ってみたかったんですけどね、周防大島。まあまたの機会ということで。

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