記録ID: 6088527
全員に公開
ハイキング
奥多摩・高尾
松嶽稲荷神社から陣馬軍道
2023年10月22日(日) [日帰り]
体力度
2
日帰りが可能
- GPS
- 06:53
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 394m
- 下り
- 380m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 6:53
距離 9.8km
登り 395m
下り 395m
11:05
0:00
15分
ルーファイに手間取り西の尾根に取りつく
11:20
0:00
25分
東側の尾根(メインらしい)に合流
11:45
12:28
29分
2本の根こそぎ倒木、ランチ
12:57
13:05
16分
落とし物探しで引き返す
13:21
13:27
21分
350m峰付近、ルート確認
13:48
0:00
7分
林道
14:06
0:00
29分
陣馬軍道へ入る
14:35
0:00
24分
石積み崩落通過
14:59
0:00
14分
高ドッケ東の肩からの尾根下降開始
15:13
15:26
2分
下降尾根の東の沢へ続くふみ跡を確認して戻る
15:28
0:00
53分
10m懸垂下降開始
16:21
0:00
22分
林道
17:02
川原宿大橋バス停
3週間前に雨と時間切れでとん挫した陣馬軍道に再挑戦を試みましたが、前座の尾根で時間を取り、今回も途中でイスケープすることになりました。
登行開始でルーファイに手間取り、その後も予想外に灌木の茂みが濃いところが多く、2時間で林道へ出るつもりが、3時間超となりました。
その結果、陣馬軍道の荒れた古道の風情を、時間をかけて楽しむ余裕がなくなり、見たかった大石塁坂を見落としました。
おまけに、下調べなしのルートへイスケープしたため、林道を真下に見る地点でザイルのお世話になる羽目に。
しかし、終わってみれば、今回も誰にも会わず、ひとりだけの作業を楽しみ、充実しました。想定外も暗黙の想定内なのです。ザイルを持っていくくらいですから。
登行開始でルーファイに手間取り、その後も予想外に灌木の茂みが濃いところが多く、2時間で林道へ出るつもりが、3時間超となりました。
その結果、陣馬軍道の荒れた古道の風情を、時間をかけて楽しむ余裕がなくなり、見たかった大石塁坂を見落としました。
おまけに、下調べなしのルートへイスケープしたため、林道を真下に見る地点でザイルのお世話になる羽目に。
しかし、終わってみれば、今回も誰にも会わず、ひとりだけの作業を楽しみ、充実しました。想定外も暗黙の想定内なのです。ザイルを持っていくくらいですから。
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
河原宿大橋―(バス)→高尾駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
林道と公道以外は一般道ではないので十分ご注意ください。 |
写真
装備
個人装備 |
通常のハイキング装備の他にヘルメット
スリング
カラビナ
エイト環
6mmザイル20m
|
---|
感想
陣馬街道は立派な古道ですね。手入れされないところが時間の隔たりを感じさせ、往時を想像するロマンを味わうことができます。放っておけば崩壊した石積みは崩れる一方ですが、それが風化だと思います。アメリカ西部の金鉱採掘の後の保存区域では、保存や修復はしないのだというポリシーが書かれていました。人手をかけて風化を止めればリアリティがなくなるということなのだと思います。一つの価値観です。いろいろな立場の方がおいでですが、わたしはなるがままの風化を好みます。人手がかかったわざとらしさを感じさせないのも伝え方の一つだと思っています。
だんだん歩くのが困難になり、いつまでこんなことをやっているのかときどきは気づくのですが、きっぱりやめるなんて考えたこともありません。人の足で踏み固められた土を履きなれた靴で踏む一歩一歩の確かな感触。これを知った幸運に感謝します。
山道はどこもすべて違っていて、先を予想できるものではありません。時には進退窮まり、解決を迫られます。そして最後は自分の足を頼りに麓にたどり着きます。時間に追われ、足をフルに動かし続けます。傍で見ている人は何をやっているかわからないでしょうけれど、それでよいのだと思います。ひとそれぞれが、説明のできないことをどこかでやっているに違いありません。生きるということは素晴らしい。
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コメント
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陣場軍道は、丁度伐採放置木が多く残っている区間を歩かれたんですね。
年に何回か整備に入ってますが、なかなか人数が集まらない事もあって、放置木が片付きません。
軍道から下る手前がニッセイ高尾の森ですが、今は放置されて荒れ放題ですね。
そのすぐ手前に石原の大斜面がありますが、斜面上(未確認)が石切り場の跡です。
最後の写真の後が長かったですね。
最後に登りかけた沢は、1年前に3人で林道分岐から軍道まで薮刈りしたんですが、もう荒れてるかも知れません。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4758919.html
あと、誰が名付けたかは知りませんが、「滝ノ沢の頭」という名称は好きじゃないです。
その名称を付けるなら、ken13さんが下った小尾根の頭(高ドッケ東肩の小ピーク)でしょうね。
古い石積みではなく「新しい石積み」だったとは。完全に誤解しました。夢破れたり。残念。
軍道の倒木もあそこまで腐っていると、倒れたてのまだ命が残る硬さはなくなっており、攻撃的な無念さがなく、存在感が薄れ、景色に溶け込んでいて、いずれ消えるはかなさを感じさせます。悪くないです。
最後に、林道へ降りる尾根筋のふみ跡が急になくなり、東へ向かうふみ跡があったので沢伝いに下りるルートを確認しに沢へほとんど水平に進みました。そこだけ不自然に幅広く整地されており、灌木が生えていましたが沢までは無理なく歩けました。だだ、大きな石が転がる沢をみて、下降は何かヤバそうだったのでやめて尾根に戻り下降しました。
あとで精密ルートマップを見て尾根取り付きは二カ所に分かれていたことを知りましたが、ぼくが林道へ降りた地点のまさに目の前に誰が付けたか赤リボンがあったので、ここからも登るご仁がいるのだと感心した次第です。
「滝ノ沢の頭」の位置には私も当初から違和感を持っていました。
軍道の放置木は、最初は枝が張っていて、それを全部払うまでが大変でした。
そんなものも物ともせずに突破する3人組がいたのには驚きましたが。
放置木を片付けた後は道自体の整備で、輪をかけて作業量が増えます。
軍道跡は狐塚峠の下から関場峠の少し先まで続いてますので、そこまで開通するとなると、10年計画くらいですね。
実現すれば、北高尾コースがアップダウン無しのコースになる訳ですが。
高ドッケ北から入る駒冷やしまでの軍道のほんの一部しか歩けませんでしたが、陣馬軍道の片りんを楽しめた幸運に感謝しています。
片づけすぎると人通りが多くなり、雰囲気が変わります。ぼくはいまにままの困難をともなう荒れ方を好みます。人に会わないということがルート選択の第一条件ですから困難は必然の条件です。でも、そこがダメになればいくらでも選択肢はあると思っています。
「ダメ」コースの意味が逆ですよ〜(笑)
いつか軍道(東半分)を通しで歩いてみてください。
私も通しで歩いたのは去年の1回だけです。
こだわり、ではなく知的好奇心、探求心、そして実行するバイタリティ。
毎回、驚き敬服しています。
私も陣馬軍道エリアを歩いてみたいと思っていますが、マダニの話を聞いただけで、禁忌エリアとなっています。
ヤマビルのようにおとなしくしている時期があればいいのですが、厳重な防護装備をしてまでは・・・つまり、当時の状況を思い浮かべ、未踏のルートを歩きたいという程度の好奇心に過ぎないからでしょう。
毎回、少し気になっていることがあります。
山行スタート時刻が遅いことです。日没などで行動時間が制約され、特に、未踏のルートにチャレンジする場合、下山時に焦りも生じ、危険度が増すと思い、私は(加齢とともに)極力早朝スタートにしています。
事前のルート研究や所要時間を、しっかり準備されていると見受けられますが、10時スタートは釈然としません。
これもken13流でしょうか? (^0_0^)
陣場軍道のミッションでマダニにやられた事は無かったです。
薮刈りしてから通るから・・かも知れませんが、猪は行動範囲が狭く、横ではなく縦に移動するので、水平道はあまり通らないせいもあるかと。
マダニにやられた前回の直後は落ち込み、ヤブ漕ぎはもうやめようかと本気で考えましたが、日がたつにつれそれは薄れ、性懲りもなく前回の続きの山行を模索していました。
今回は”ムシペールPS30”という国内最高濃度(30%w/v)のディートという禁避剤を含むスプレーを使いました。皮膚にはあまり使いたくありませんので、靴やズボンのすそシャツの袖、グローブを主に、露出する腕にはやむを得ず散布して臨みました。どうやらいまのところの点検ではシロです。
マダニは皮膚の気門で呼吸する生きもですから、ものをよく濡らす作用のある洗剤が気門を濡らしてふさぎ窒息させるので、風呂では石鹸をたっぷり使います。目の届かないところに咬みついていても、何とかなると思っています。
また、熱にも弱いので、帰宅後は持ちものをドライヤーでこまめにあぶるようにしています。
この数年より前には咬まれたことに気づかずにきたのは、単に気づかなかっただけなのか、本当に咬まれずにきたのか不明ですが、感染はせずに済んでいました。気にしなくても何とかなってきたと考えれば気にしなくてもよいのかもしれません。ウェブで調べると、皮膚科の医師が、咬まれても気にすることはないと言っているサイトもある一方で、必ず医師の診察を受けよという医師もいるので、悩ましいところです。とりあえずはディートでしのごうと思っています。一度決めたルートを忘れることができないのです。
歩き始めが遅いとのご指摘、ごもっともです。それにはコロナのまん延と関わります。京王ライナーという指定席特急”Mt.TAKAO号”が土日に運行されますが、これには空席が多く、コロナまん延期にはとくにガラガラで、安心して乗っていました。いわゆるロマンスシートですから個室感があり、飲み食い自由です。いまとなってはわがまま・贅沢かもしれませんが、これが病みつきになり、コロナ5類後もこれ以外には利用しなくなりました。その新宿始発が9:00なのです。帰りは高尾山口発17:15が最終です。当然、山行は高尾周辺に限られます。
山行計画はこれに納まるように立てますが、このところ帰りが遅れてしまい予約を取り消す羽目に陥っています。単なるわがままです。変ですが確かにおっしゃる通り「ken13流」には違いありません。
貴重な情報、ありがとうございました。
陣馬軍道エリアに関しては、まだ疑心暗鬼なので? 今後、それより南のp394m経由で熊笹山に至る尾根などを歩こうかと考えています。
記録に指定席で帰るとの記述がありましたが、京王線にそのような列車があるとは思ってもいなかったので、今、サイトを開き存在を知りました。
京王線(西武線も)は、通常の列車で往復とも座れるうえ、本数も多く、公共交通族としては重宝しています。
運賃@430に対し料金@410の上乗せを選択されるという日常生活のレベル云々はさて置き、山行可能時間を狭めても、4,50分をゆったり乗車には、矛盾と疑問を感じます。
ただし、今もなおaggressiveに活動されていること、見習いたいと思います。
p394m経由の尾根は、陣場軍道よりもシビアですよ。
熊笹山近くは踏み跡があるかどうかも分かりません。
その尾根を横切る廿里軍道は5年以上整備に入ってないので最悪レベルです。
ちなみに、私も「@410の上乗せゆったり」よりも、最悪立ったまま乗車ですかね。
自転車交通費0円なんで関係無いですが。
p394mの尾根は興味深いですが、精密ルートマップには城山川追分から甘里連絡道までの情報はありますが、ヤマレコみんなの足跡には足跡がなく、熊笹山北面に至ってはどこにも情報がないので躊躇します。そこまで苦労したいとは思いません。誰かが歩いた痕跡が少しでもないとね〜。
マダニについていえば、ぼくが前回歩いた陣馬軍道はほんの30分程度で撤退し、大部分は三角山に時間を割いています。咬まれたのは三角山の方かもしれません。陣馬軍道を避けたからと言って、p394mあたりがイノシシ天国だったらマダニのリスクは消えません。ヤブが濃ければ常にリスクがあります。
指定席特急はガラガラのことが多いということは、みなさん同じ考えで避けている証拠で、ぼくとしてはありがたいです。コロナのときは感染しにくい環境を提供してくれたのでありがたく利用しました。それがいまも尾を引いています。ぼくの場合は日常的ではなく、これからの季節は、月に1・2往復なのでラーメン1・2杯分で済めば許容範囲です。山行時間を切り詰めるからこそ、混んだ電車ではない、往復のゆったり感がありがたいのです。これはコロナまん延の後遺症です。
さきほどいただいたコメントの冒頭の「こだわり、ではなく・・・」にレスを忘れていました。やはり、「こだわり」以外の何ものでもないでしょう。一カ所に興味を持つと、とたんにそれが膨れ上がり、いろいろな角度から攻めたくなります。しばらく止まらないのです。そこまでこだわらなくてもと自分でも思いますが、気になってしょうがなくて、ほかの場所を歩く気になれません。これは自覚症状も顕著な”ビョーキ”というやつです。笑ってやってください。
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