【百花作戦】八幡山〜鐘撞堂山〜羅漢山〜円良田湖〜陣見山〜御嶽山神社【戊29.8】
- GPS
- --:--
- 距離
- 22.7km
- 登り
- 1,096m
- 下り
- 1,078m
コースタイム
- 山行
- 5:19
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 6:04
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路:JR八高線児玉駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
細かいアップダウンの連続(鐘撞堂山周辺は巻き道あり)で、そのアップダウンが何十mもの標高差を一気に上り下りする急坂。 この辺りの破線は、もう道が無いに等しい。 |
その他周辺情報 | 御嶽山神社春祭は4月第二日曜日。その参拝と合わせて神川町の御嶽山にも行きたいところだが、離れ過ぎているので今回は断念。次の機会に。 |
写真
感想
3月に高尾山薬王院の火渡りを観に行って、「これはいいものだ」と思った私は、他でもやっていないかと関東近県および福島県での神事、祭事をあたった。
その中で特段目を惹いたのが埼玉県本庄市児玉の御嶽山神社春祭である。昨年のこともあり、御嶽山の噴火活動が収まって行方不明者の発見、地元の振興が進むよう、また、何より、再度登拝ができるようになるよう、六根を清浄してお祈りすることとした。
【鐘撞堂山】
長瀞から長瀞アルプスを北上して児玉に抜けることも考えたが、新規開拓を優先して寄居に降り立った。さすが埼玉北部、桜がまだ花をたくさんつけている。当初予定より早く現地に着いたため、予定を変更し、大正池からではなく八幡山経由で歩くこととする。
櫻澤八幡大神社に参拝の後、山域に入る。たかだか200〜300mの山だが脚に応えてくるのは、やはり筋力が低下しているのだろう。今後、夏にかけて高度を上げつつ調整していく必要がありそうだ。
途中から展望が開け始め、山頂よりも展望の良いところもある。山頂には展望台と東屋、そして鐘。鐘撞堂山というからには鐘がないと話にならない。しかしながら、鐘の響きは良くない。秩父御岳山の鐘みたいに響けばよいのだが。
【羅漢山】
鐘撞堂山の山頂から下りてすぐに分岐があるのだが、その分岐を左へ進むと高根山へ行くという。羅漢山に行くはずだったのだが、と訝しく思ったが、よくよく思い起こしてみれば羅漢山は一旦下山してからの先にある山だった。ということで軌道修正。
羅漢山は広い広場となっており、釈迦像が鎮座している。そこから時計回りに下りが千体荒神、上りが五百羅漢となる。麓の少林寺に参拝の後、再度円良田湖の方に戻る。
【円良田湖から陣見山】
地理院地図を見ると円良田湖から陣見山へと伸びる線が何本かあるので、それを期待して道を探す。そうでなければ、かんぽの宿まで出てから登り始めなければならない。しかしながら、目を凝らして見ても藪藪藪である。さすがに藪の中に突っ込む気も起きなかったので、かんぽの宿方面へ。その途上、陵線へ伸びる薄い踏み跡を見つけ、直登。道は途中で途切れたようだが、藪をものともせず登りきって陵線に出る。
最初の頃からある程度のアップダウンはあったが、陣見山への道程は、それがさらに激しくなる。何十mもの高低差をつづら折りでもなく真っ直ぐに登らせる急坂が何個も現れ、大腿が悲鳴を上げそうである。その下では国道140号線が併走していることから、珍走団であろうか、ブンブンブブブンと大爆音が鳴り響き激萎えである。
ようやく上った山頂はテレビ埼玉の中継所か何かがあるだけで、非常に地味だった。
【榎峠を経て下山】
陣見山から降りていくこともできたのだが、山頂が地味すぎたせいか、もう少し陵線を歩こうと榎峠から下山することとする。脚の方もアップダウンに慣れてきたようだ。このまま1000m〜1500m級を15km〜20km歩くステージへ難無く進めれば今年も何とか持つだろうが、全ては週末の天候次第。
林道に出たところで車道を歩くことにする。地理院の地図を見ると榎峠に到る前に下山する道があるはずで、榎峠までは行かないなあと思いながら歩いていたのだが、下山する道を見出せないままに榎峠に来てしまった。
あれ、おかしいなあと来た道を戻ってみても、どうも下っていけるような取り付きが見当たらない。峠から真っ直ぐに下れると思っていたのが、曲がりくねった林道を下ることになった。藪漕ぎ上等で道を自ら開拓するような気概でもなければ、破線は期待しない方が良さそうだ。
それにしても、この場合は他に下っていける道があったから良いが、期待していた道が藪に埋もれていて、他に下りたい所まで下っていける道が近くに無いとしたらどうだろうか。強引に降りようとする者もいれば、他のルートに転進する者もいるだろう。しかし、強引に降りた結果、道迷いに遭う危険性もあれば、他ルートに転進した結果、時間帯によっては日が暮れてしまうということもあるかもしれない。大都市や観光地から離れれば離れるほど、そのような山は幾らでもあるわけで、そういう意味では、事前のルート確認、臨機応変に対応できるよう複数プランの策定、そのための時間に余裕を持った行動が必要だろう。
結局、計画中には「こんな曲がりくねって時間がかかりそうな道は避けたいなあ」と思っていた林道(あじさいの小径)を歩くはめになってしまったが、山水ごっくん水に出会えたので結果オーライとしよう。
【厄除御嶽山春祭】
予定よりも到着が遅れ、激混みだったらどうしようと思ったものの、開始数十分前に到着して好位置を確保できた。やはり外国人にまだ探知されていないのが大きい。
いい年をした壮年のアマチュアカメラマン同士の醜い諍いが若干あったものの、祭事はつつがなく進行。護摩木を納めなくても、半紙を渡され、それで体を拭いてくださいと。その穢れを拭いた紙も一緒に焚き上げてくれるおおらかさ。まことにありがたいこと。
やはり御嶽山噴火犠牲者への黙祷があり、火渡りが始まる。火渡りというのは火が収まってから渡るものだと思っていたが、次々と燃え盛る火の中を駆け抜ける。
これは私も火を渡らねばと勢い込んだが、我々一般人が渡るときには火を脇に退けていた。
最後は餅撒き。餅の他、落花生や豆等がばら撒かれる。特段積極的に拾うつもりは無かったのだが、若い男性が「取れませんでした?」と落花生や餅を分けてくれた。
御嶽山を思う心、人を思う心に胸打たれ、晴れ晴れとした気持ちで児玉を後にしたのであった。
〜おしまい〜
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