3回目のグランドキャニオン
- GPS
- 123:04
- 距離
- 53.8km
- 登り
- 4,051m
- 下り
- 3,987m
コースタイム
- 山行
- 8:53
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:53
- 山行
- 4:48
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:48
- 山行
- 3:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:30
- 山行
- 3:02
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:02
- 山行
- 2:27
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 4:07
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
写真
感想
前回グランドキャニオンに行った直後にコロナが流行り始めて、海外旅行すらできなくなってしまい半ばもう行ける事はないのだろうと諦めていた。しかし、チャンスは廻って来た。家族に相談をして昔の上司の計画に乗らせても貰うことにした。勿論、人気の国立公園でテントサイトは抽選でコースは現地のアメリカ人に任せた。当選の連絡が来のだが、5泊6日と今までにそんな長くテント生活をした経験も無かった。しかも殆どのキャンプサイトには水道が無いと聞かされた。あの蛇口から思いっきり出てくる水が無いとなると、フィルターを通して小川の水を使用するしかない。しかも人数がどんどん増えて総勢で10人になっていた。日本からどんな食事を用意していくかそれから始まった。
今回はアンティロープキャニオンにも行く事にしたので、グランドキャニオンに行く前に立ち寄る計画で、ホーシューズにウォッチングタワー等にも行き、グランドキャニオン内にあるロッジに1泊した。
Day one
バックカントリー事務所の駐車場に8:00に集合。持ってきた食料をその場で見て必要最小限のものだけを持って行くことに、みんなで荷物を振り分けます。バスでHemites Restに移動をしてそこからスタート。下りなのだが肩に腰に荷物が来る!今回の大半はキャンプサイトはトイレはあるが水が無いのとまたトイレットペーパー(TP)が一切ないので持参しなくてはならない。急に催してもTPを取りにテントまで取りに帰らなくてはならない。薄暗くなりヘッドランプを付けてキャンプサイトに到着。既に足元はネズミが駆け回っている。ベアーバックに食料やごみなども一緒に入れてテントとは離れた所に吊るす。
Day two
朝起きると必ずコーヒーを飲み、持って来てもらったオートミールにクルミやブルーベリーにお湯を入れて食べます。これが朝のルーティーンです。今日はもっと谷のコロラド川まで行きます。アプリで地図をダウンロードしたもの道は変化しているので、人の足跡やケルン等を見つけて進みます。小川(Creek)沿いの道なので難しくは無いですが右往左往で行くと、コロラド川の急流の音が聞こえてきます。少し上流にbeachがありアメリカ人は有無も言わずに洋服を脱ぎ下着でドボーン。シャワー代わりに私も頭からドボーン。さすがに冷たいので直ぐに上がります。乾燥しているので直ぐに乾くのですがそれまでは寒くて日向に移動。
Day three
お決まりのルーティーンをこなしますが、今回は持ってきたチキンブイヨンを入れてスープみたいに食べます。隣のMonument Creekキャンプサイトに移動します。コロラド川の侵食でできたモニュメントの塔が建つ場所で、よくもあんなに高い塔ができたかと思うほど不思議で芸術的である。10人以上だとグループサイトにテントを張らなくてはならず、崖の横でいつ岩が落ちてきてもおかしくない様な危険な場所だった。トイレも水場も遠いが仕方がない。ただ、物凄く星は綺麗に見え流れ星も何回も見る頃ができる。
Day four
今日は一昨日行ったコロラド川の上流にある他のGraniteRapidesに行った。Creek沿いに下りてくると壮大なコロラド川が見えるてくる。このコロラド川は上はコロラド州、下はメキシコまで繋がっている長い川で、このGCを作り上げた。今もどんどん侵食をしているそうだ。ふと足元を見るとウサギやネズミの足跡があり、うっかり行動食の入ったコサッシュなんて開けて放置しいたらすぐに食べられてしまいそうだ。
Day five
最長ロングトレイルを歩く日がやってきました。その間は水場が無いので持って歩かなくてはならない。谷を歩くので日向に出たり日陰に入ったりの連続である。その広大なGCをひたすら衣食住をザックに入れて歩かなくてはならず大変だった。足元には砂漠の中で必死に生えている草やサボテンが良く見ると何種類もあり、日本ではお目に掛かれない。大自然の中を歩いているのだが、休む時にザックを下ろす。気が付かないうちにそのサボテンの2cmほどもある棘がザックに刺さる。それを今度は触り洋服に刺さりと至る所にサボテンの来襲を受けながら、ここは俺たちの縄張りだ〜と言わんばかりだ。忘れた頃に思わぬところにチクリと来る。
最後の夜は今まで担いできた食料を食べ尽くし明日の為に荷を軽くします。
Day six
最終日は距離は無いが2040mまで登らなくてはならない。この辺りに来るともう日帰りのハイカー等とすれ違う。一個目のトンネルを過ぎた所でメキシコビックホーンに出会う。上の方の岩にメスが二匹座って人間の事を観察している様に休んでいた。しばらく行く右の谷から角がしっかりと巻いたオスのビックホーンが正面に突然現れ、我々の前を横切り崖を登って行った。二つ目のトンネルの横には滑落注意のピクトグラムがある。毎年これを無視して滑落する人がいるらしい。足を止めて遠目に写真撮影を行う。少し行くと突然拳の大きさの岩が落ちてくるのが見えた。思わず「ラク」と叫びそうになったが「Watch out Rocks」と叫び後ろの人に伝える。その後、谷間で声が響いたのか皆に落石だったのかと声を掛けられた。また上の方にいた人からこの落石はビックホーンが崖を登るのに蹴り上げたものだったと教えてくれた。もし、滑落注意のサインの所で足を止めていなかった、この落石に当たっていたかもしれないと思うとゾッとしたのと同時に自然の中いるのだから、それだけ気を付けなくてはならないとも痛感した。途中のトイレが出てくればもう終盤でBright Angleに到着だ。
長った5泊6日(前泊も入れると6泊7日)の長い旅もあっという間に終わってしまった。大自然の中、広大なGCの中を歩いたが、自然の厳しさ、また美しさを目の当たりにした。ここに来ると小さな悩み事など何でもなく感じるのは不思議である(とは言え日本に帰ったらたんまり溜まった仕事が待っていのは言うまでありません)。今回は円安とあり容易く来れないかったのだが、思い切って来て良かったです。このトレッキング中、一瞬一瞬を大切に時間を過ごすことができ色々と勉強させてもらいました。またこの大自然の中に飛び込んでみたいものです。
追伸:期間は11/7〜12になります。時刻もアリゾナ州UTC-7の新しい機能で修正をしてみた。
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