秋深し天城山
- GPS
- 05:01
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 633m
- 下り
- 641m
コースタイム
天候 | 晴々 風強し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
天城山。
あまりにも有名な曲のタイトルにも含まれる、そのネームバリューや、日本百名山。
その名曲じたいはちょっと存じ上げないのでなんとも言いがたいのですが、対して、味気ないほど飾り気のない、地味を味わいに行く山。
百名山。実際に山を歩きながら終始、なぜ深田久弥氏がこの山を日本の百名山に選出したのか。いま一度その書を紐解く必要を感じさせました。
そんなことも考えながら歩いてきました天城山。
伊豆半島の最高峰。そして初めて来たかもしれない伊豆半島。まさか初めての伊豆半島が、1人山登りで訪れるとは思ってはおりませんでした。普通は夏の海か温泉か。
素晴らしい快晴は風強しとて柔らかな日差しと、とても行楽日和の暖かいとの予報。
また、伊豆半島なので寒くはないだろう。
という勝手な目論見のもとでしたが、 終始、樹林帯のため寒い様で暑く、風が強いと分かっていても、風が抜けていく場所ではやっぱり寒い。
なだらかなハイキングルートはとても気持ちの良い歩き心地で木々から漏れ出る陽の光がキラキラとして気分が上がってきます。
万二郎岳を超えた辺りから、登山道は土が流出し、根っこが隆起し、木製の階段は荒廃気味、その段差もひと足では上り下り出来ないほどに落差のある場所がいたるところで散見されます。
また、その登山道には歩きやすい脇道が至るところに作られて、より道を分かりづらくしていますが、細やかな道標が設置されているお陰で迷うことは無さそうです。
ただ、崩れてバラバラになった木製の階段は浮石の如くゆるいものも入り混じり、木材を押さえつけていたはずの飛び出したボルトたちは、まるで剣山の様に突き出て、かえって危ない人工障害物になっています。
木々の間から広くキラキラとした太平洋がチラチラと見え始め、高度感を感じさせます。
もっと上にいけば絶景が、富士山にも近いし、、楽しみに登っていくも一向に眺望が開けません。
そして、ついに万三郎岳、天城山山頂に到達。
ついに開けた場所がないまま山頂へ着いてしまいました。
絶景だけが百名山選定の条件では無いことは頭で分かっていても若干のあんまり感が😂
もったいつける様に、雪景色をした富士山も何かと木々や枝に邪魔されてスッキリ姿も見せてくれません。
けれども、ときどき大きな落差があるけれど、何とも長閑な山歩道。木漏れ日の中を歩いているだけで、しみじみと気持ちいい。
天城山。あなたと越えたい天城越え。そして日本百名山というだけには、、なんて冠があるばかりに、ちょっとばかり迷惑な想いをしているに違いない。人間が勝手にそう呼んだだけです。
飾り気のない、質朴としみじみを味わいに行く山。
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