皇海山(銀山平より) 〜喜びと反省と〜


- GPS
- 17:56
- 距離
- 26.1km
- 登り
- 2,220m
- 下り
- 2,209m
コースタイム
- 山行
- 16:11
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 17:42
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
無料 トイレあり |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆庚申山荘 バイオトイレは故障中 ◆残雪状況 ・庚申山への登りの日陰 ・庚申山〜鋸山〜皇海山の樹林帯 ・六林班峠付近 ◆白山の西側のクサリ場 足場となる岩壁が脆くて崩れやすい。垂直に近いので腕力と握力が必要。 落石が発生しやすいので直下で待つのは危険。 ◆蔵王岳の東壁 ハシゴと長いロープあり。 ◆剣ノ山の西側のクサリ場 白山のクサリ場と同様に垂直に近い。 ◆鋸山〜不動沢のコル 急斜面に残雪あり。 ◆鋸山〜六林班峠 ひどい藪こぎを強いられる。コースタイム通りにはいかない。 庚申山荘方面への分岐を見落とさないように。 |
その他周辺情報 | 日光方面からの場合、最寄りのコンビニは国道122号沿いのセーブオン足尾店。 |
写真
感想
【第一章】登頂の喜び
登山を始めて6年。栃木県に住んでいるが、登っていない県内の日本百名山が皇海山だ。山行が長く、地図では庚申山から鋸岳までが破線だから避けてきた。だが、百名山を59座登頂してきて意識する全山登頂。避けて通れる山頂ではない。栃木に住んでいて、群馬側から登る選択肢はなかった。
銀山平からの長い林道歩きは退屈。一ノ鳥居から庚申山荘までは傾斜も緩く楽に登れる。そこから庚申山まではクサリやハシゴの連続となるが問題ない。
庚申山から先、鋸山までは破線となっているが、鋸11峰のひとつ、白山までは普通の登山道と変わりない。
※鋸11峰
庚申山、御岳山、駒掛山、渓雲山、地蔵岳、薬師岳、白山、蔵王岳、熊野岳、剣ノ山、鋸山
白山からの下りから一気に難易度が上がる。崩れやすい岩壁を、クサリを頼りに下り、急斜面のハシゴとロープをつかんで蔵王岳の東面を登る。その先の剣ノ山からの下りもクサリに頼る。いくつもの難関を越えて鋸山に登頂。ここから見る皇海山は苦労の甲斐あってひときわ美しい。
鋸山の北面は急斜面で残雪もあった。ロープもあるがほとんどが雪に埋もれているため、樹木を頼りに残雪の脇を下り不動沢のコルに着く。そこから皇海山への最後の登り。残雪たっぷりだが斜面はきつくない。1時間ほどで皇海山の頂上に立つ。樹林帯の中の頂上は展望がないが、まだ新緑の季節なので木の間から日光連山が見えた。渡良瀬川の源流であることは初めて知った。皇海山で日本百名山は60座に登頂したことになる。
【第二章】反省
いつもなら頂上でコーヒーを楽しむが、この日は時間に余裕がないので下山せねばならない。鋸山に登り返し庚申山に戻る計画だったが、厳しいクサリ場を避けたいので六林班峠経由で下山することにした。それが失敗だったかもしれない。
六林班峠までの尾根は登山道と言えるのかと思うほどの藪漕ぎ。尾根通しなので迷わないが道はほとんど見えない。地図のコースタイムでは1時間弱となっているが、実際には1時間半掛かった。六林班峠からは藪漕ぎもそれほどではなく、道もおおよそ見える。それでも笹の深い場所や渡渉があり、庚申山荘までのコースタイム2時間のところ、3時間掛かった(こちらは疲労による遅れが大きい)。庚申山荘に着いたときは既に日が暮れていて、ヘッドライトを点灯して下山せねばならなくなった。
早朝の日の出前にヘッドライト点灯で歩き始めることはよくある。しかし、下山が遅れてヘッドライトを使うのは初めてかもしれない。安全登山の鉄則に反する行為だと考えていたからこれまで早出を心がけていた。今回、早出でも日没までに下山できなかったのは、計画に甘さがあったと反省している。
先週の日曜日に同じく銀山平から庚申山経由で皇海山にいきました!!
下山時は六林班峠経由だと笹薮が多く道も不明瞭ということから、私はきた道を戻りました。
やはり噂通りなんですね(;OдO)
でも、あの長い道のりを歩き山頂に着いた時の喜びはとても大きいですよね^ ^♪
本当に本当にお疲れ様でした!!
yoshimuuuさん、コメントありがとうございます。
皇海山へのルートを銀山平からってのはお互いドMですね
六林班峠は噂通り!いや、それ以上の笹地獄でした
お疲れ様でした。で、マジお疲れさんです!
時間のかかるコースだと思いますが
お二人さんの脚で18時間ですか
ちょっとビ・ッ・ク・リ!
あの田中陽希さんも、確か藪こぎで苦労してました(TV)
こっちのルートにして失敗したって。
足元が見えないので、時間がかかるって言ってたなァー
でも、かなりの達成感では?
暑くなる前に、平ヶ岳行けたらな、と思ってます。
ここもロングですよね〜、ちょっと不安
ゆっくり休んで、蝶・常念、楽しんできてください。
makoyanさん、こんにちは。
藪漕ぎがなければコースタイムぐらいで歩けたかもしれませんが、疲労の蓄積で厳しかったかもしれません。遅くの下山となってしまいましたが、怪我などしていないのでいい経験ととらえます。
蝶・常念の日程が
頑張ったの一言
11motokiさん、コメントありがとうございます。
頑張り過ぎで現在筋肉痛です
百戦錬磨のイメージがあるお二人でも、今回のルートは手強かったですね!
遅くなりはしましたが、何事もなく本当に良かったです。
いやぁ〜、噂にはきいていますが、藪漕ぎが酷いのですね。
よく道が分かるのが感心しちゃいます。
日本百名山60座踏破、おめでとうございます!
きりの良い数なので、一言お祝いの言葉を...。
大変、お疲れ様でした。
ayamoekanoさん、こんにちは
お祝いのお言葉、ありがとうございます。
障害物の少ない雪山歩きに慣れてしまったのか、今回の藪漕ぎで体力を消耗してしまいました。そのあたりも計算に入れて計画しないといけませんね
はじめまして
日本百名山踏破を目指すお仲間として大いに勇気づけられる山行記録でした。
素晴らしいの一言です!
私は登山をはじめて12年ほどになりますが、百名山登頂は41座です。2年前早期退職してから少し登頂スピードを上げてきましたが、なにがなんでも登頂しようというピークハント的な登山は避け、周辺の山々の縦走や風景、季節の香を楽しみながら続けています。
そんな中、皇海山を目指して鋸11峰を登りながらたどる登山スタイルに脱帽です。
これこそまさに山や自然を楽しむ自分スタイルの縦走登山だと思います。
そんなdepor021さんのロマンある行動に拍手を送りたいと思います。
登山・山歩きブログ
http://tozan3190.sakura.ne.jp/
ts2999さん、熱いコメントありがとうございます。
簡単なルートで登頂すればいいんじゃないかという意見もありますが、それだと記録目的の登山となってしまい、登山の楽しみを失ってしまうのではないかと考えています。ピークハントにこだわりながら、自分の納得できる山行を続けたいものですね。
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