柏原渓谷〜前山
- GPS
- 06:47
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 666m
- 下り
- 694m
コースタイム
天候 | 晴・曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
帰路:西谷口からことでんバスで高松駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
徒歩の場合、危険箇所は下山後の相津付近の車道。野犬が繁殖している。 |
写真
感想
前山は旧版までの分県登山ガイドに紹介されていた山。同書によると、この山は南側にある柏原渓谷と併せて歩くのがお勧めらしい。
調べてみると、柏原口まで綾川町の町営バスが午前中1本だけ入山に利用できる。西谷口側は高松駅行きのバスが午後に4本あるので、ガイドブックとは逆コースで歩くことにする。
柏原渓谷は岩を穿って流れる渓流がこの季節でも結構見応えがある。紅葉や新緑の頃はさらに見事だろう。基本川沿いの車道歩きだが、所々で川辺に降りることができた。町営のキャンプ場や民営施設もあるがこの季節は静かなもの。他に散策している人には出会わなかった。
渓谷歩きに2時間かけ、枌所東の空家の横から林道に入る。左下に滝を見ながら奥へ進み、右手の植林帯に伸びる明確な山道に入る。その先で左側の尾根に乗るとなかなかの急登になる。踏み跡は多少明確ではない箇所もあるが、テープは所々に現れ、上りということもあって迷うようなことはない。
急登を終えると、赤い前掛け?の目立つ姫塚が現れた。平家の官女を祀った場所でここが前山の西峰だとか。北側に多少展望がある静かなピーク。ちょうどお昼になったのでおにぎりを食べる。
ここから前山東峰までは、丹念にピークを越えて行く縦走路で結構アップダウンがある。東峰手前の鞍部で一旦林道に合流、すぐ樹林帯に入り、上部で林道を横断すると間もなく頂上だった。こちらも展望には恵まれないが雰囲気は悪くない。ここではパンを食べて休憩。
林道出合まで少し下ると南方が開けている箇所があった。視界は限られているが、正面が雨島峠付近のはず。
下山路ではすぐにまた林道に出合う。ガイドや地図には載っていない林道や分岐も現れるので、随時ヤマレコアプリでルートを確認して下っていく。尾根の途中で左に下るテープのある道が現れてちょっと迷ったが、ヤマレコを信じて直進。結局下部で合流したようだが、展望地を通るヤマレコルートの方がベターだったと思う。
急降下の先で出合った龍神の滝もなかなか見事だった。上段は小ぶりだが滝壺が綺麗、下方は龍神の名にふさわしく長く連なっていた。ただ時期的に水量が少なかったのはちょっと残念。
相津に下山して、あとは西谷口のバス停まで4.5辧⊆崙擦鬚里鵑咾衒發韻个いい隼廚辰討い燭蕁⊆造楼娚阿淵螢好が待ち受けていた。
(以下また長い余談です。こんな妙な山行記録を書くハメになるとは思わなかった。)
車道を歩き始めて間もなく、進行方向の路上に白黒の動物の姿が見えた。最初猫かなと思ったが、すぐに犬だと判る。間もなく右手の林の中からさらに4、5匹が走り出て来る。時期的に狩猟でもしているのかと考えたが、どれも首輪をつけていない。林の中から次々に犬が現れ、吠えながらこちらに向かって走ってくる。全部で15〜20匹くらいはいるだろうか。後から出て来た連中は、何故か道の中央に金魚のフンのように一列に連なっている。
1匹でも苦手な犬だが、4、5匹でかなり恐怖を覚え、猪対策で尻のポケットに入れていた撃退スプレーを右手に握る。ただあまりにも数が増えてくると何だか現実離れのした感覚に陥り、却って恐怖心が薄れたようだった。
とにかく逃げるのは厳禁だと思って歩行速度を変えずに進んで行く。接近すると犬は動きを止めて半円形にこちらを囲んで吠えるが襲い掛かってはこない。全てが吠えている訳ではないが、ワンキャンの鳴き声に唸り声も混じっているのが気にはなる。こちらがそのまま前進すると、前方の犬は後退し、後から出て来たその他大勢の連中はほとんどいなくなるが、最終的に7、8匹が私を囲むようにして移動していく。
途中車が通りかかり、乗用車なら乗せてもらおうかと思ったが特殊トラックのような車両だったので見送る。ただそのおかげで犬のフォーメーションが崩れた隙に、私は道路の左側に移動してそのまま歩き続ける。前後と右の三方を再び犬が囲んでついてくる。
なるべく素知らぬふりで彼らのテリトリーを抜けようとは思うが、後方の犬がやや近づいているのが気になり、時々振り返って、1、2歩そちらに近づくフリをすると相手は後退する。何度目かにはこちらから「ワン!」と吠えてやると跳びあがって横に逃げた。こういう余計なことはしない方がよかったのかもしれないが…
やがてテリトリーを抜けて振り返ったのが最後の写真。先頭の茶色がリーダー格だったのかな。最後まで後をつけてきていた。こちらは無事に脱出したと思い、彼は無事に侵入者を追い払ったと感じているのかもしれない。
途中顔を並べてこちらを見ている子犬が3、4匹、さらにエサの容器らしいものも見掛けた。うーん、どういうことか。街中ではまず見られない光景だったが…
大勢出て来たのはエサを貰えるかと期待していたのか。もしこれまでに人的被害があれば当然放置されていないはず。彼等は人を噛んだことはないだろう。ただこのあたり車は通っても余所者が歩くことはほとんどないから、これまで幸いに事故もなかったということかもしれない。
事前に知っていれば絶対に選ばないルートだった。危険はどこに潜んでいるか判らないとつくづく思う。
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