西光寺山と加東神山周回
- GPS
- 02:56
- 距離
- 5.4km
- 登り
- 516m
- 下り
- 502m
コースタイム
- 山行
- 2:36
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 2:57
天候 | 曇、一時小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
よく踏まれた道 |
その他周辺情報 | 今田温泉 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
|
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感想
今週末は、自宅からあまり遠くはなく、しかも行程も短い山行と決めていた。というのは、kinuasaが懸賞旅行のようなものにあたって山陰一人旅に月曜に出立することになり、それを優先して山は軽く、という理由だ。一方、ここのところの異常な暖気は土曜日を最後に影を潜め、日曜からは10℃余りも気温が下がるという。予報では土曜は基本、曇で時々雨が降るとなっている。日曜は一転、晴一色。寒くても日曜に行くしかないと思っていた。ところが土曜日、早朝まで雨が降っていたものの、午前9時前には青空がのぞいて陽射しが降り注いできた。これなら、温かい今日のうちに登ったほうがお得じゃないか。ということで、急遽、山に出かけることになった。
行き先は、丹波と播磨の国境にある西光寺山だ。ふるさと兵庫100山の一座で残っているもののうち、自宅から一番近い山だからだ。当初は西脇側から往復と言う最短路を考えていたのだが、少し調べてみると今田町側から登ると尾根続きの加東神山(かとうこやま)を加えて周回ができ、時間的にもそれほど変わらないことに気が付いた。加東神山については何も知らなかったが、「登ってみよう北播磨」の一座という。もっとも「登ってみよう北播磨」も、何かそんなのがあるらしい、という程度の知識しか持ち合わせていない。これもチェックすると、知らないうちに全13座中、6座はもう登っているのだった。西光寺山は西脇最高峰で、「にしわき10山」に含まれており、この「登ってみよう・・・」にも入っているから、周回すれば「一度で3回おいしい」のパターンなのだった。ということで、東の西光寺池から周回する。
自宅付近ではお日様も差していたが、六甲トンネルを抜けると陽射しは無くなり、その先、一層暗くなっていく。会話に気をとられて舞鶴道にはいりそこね、中国道吉川三木で一旦出て引き返す。携帯のナビで西光寺池に向かうと、集落の墓地の立派な駐車場がある。だが、「関係者以外立ち入り禁止」とあって、その脇の車幅ぎりぎりのダートに入る。駐車スペースにはすでに京都ナンバー2台がとまっていた。残り1台分のスペースはあるのだが、DELICAで切り返しはぎりぎりの線。何とかこなす。
今にも雨が降り出しそうな中、スタートする。とりあえず道標はある。東尾根の取り付き分岐、下山路分岐を確認するも、道標はなし。ヤマレコの登山開始点のところが林道跡の終点で、そこから雑木林の中の山道だ。ここには道標と標柱が立つ。間もなくして現役の炭焼き場にでる。古い石柱などもあり、歴史ある道を感じさせる。炭焼き場の裏から傾斜が急になり、粘土質の急な道は滑りやすい。常緑広葉樹の多い雑木の中は視界が利かない。ただひたすら登る。周囲は甘い妙ある香気に包まれて、思わず酔いしれる。タカノツメの落葉が放つこの時期限定の自然の香水だ。
この登り道、特に楽しみがあるわけではないが、いつ雨が降り出すかとの思いに、歩程は早まる。一応15時までは大丈夫なはずだが…。上部で我々より高齢と思われる4人パーティーとすれ違う。そして主稜線に出る。途端に傾斜は無くなって岩盤が出た上を行く。これが雨に濡れて滑る。kinuasaはすってんといってしまった。これを越えると東屋が現れ、その向こうに小さな祠が見える。三角点はすぐその後ろにあった。東には丹波側の里がガスの切れ間にのぞまれた。ガスは濃くなったり薄くなったりを繰り返している。左背後には播磨の眺めが広がる。この天気にもかかわらず、これだけ眺めが得られたのは幸運と言うほかない。顔にはちらりちらりと霧雨の粒が当たる。
のんびりしていられないので、すぐ加東神山にむかう。先の濡れた岩は慎重を期するが、それでも今度はasakinuがすってん、といってしまった。主稜線は緩やかに下り続ける。右の播磨側は植林、左の丹波側は常緑樹の目立つ雑木林だ。コブを左から巻いて最低鞍部に達する。そこからはトラロープのつく急登で、一気に登ると洞ヶ山の山名板のピークに達する。この先はだらだらと進むと、眺望のない加東神山に出た。”なぜこの山”と思うところだが、山名板には加東市最高峰と書かれていて、そういうことね、と納得する。このピークで軽食をササっと取り、すぐ下山にかかる。来た方角にわずかに戻り加減に丹波側へと下るが、とりとめのない谷の源頭を行くので道型ははっきりしない。落葉で隠れていることもあるが。一方、マーキングはにぎにぎしくつけられている。ルートをよく見ながらうねうねと下っていく。広い谷の源頭を過ぎると左の山腹に道は上がる。すると途端にしっかりとした道型が現れる。快適にすすむが、やがて尾根を回り込んで隣の谷へと入っていき、あとはやはり広い涸谷の窪みを降りて行く。岩屑だらけで歩きにくい。ついに雨が降り出したが、主要部はdoneである。そして雨も少しして止んだ。やがて流れのある谷に合すると道は左岸に上がって歩きやすくなる。植林帯に入り作業道跡に入ると間もなくして、朝確認した分岐点に出た。振り返れば今日登った西光寺山が、頂部をガスに隠して見送ってくれた。
帰路は、朝しくじって余分に高速代を払ったのを取り戻すべく下道での長い長い車の旅を「楽しんだ」のであった。
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