幸神尾根、ロンデン尾根から勝峰山へ
- GPS
- 02:53
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 350m
- 下り
- 372m
コースタイム
天候 | 曇り→晴れ☀️ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
→JR五日市線「武蔵五日市駅」下車 帰り →JR五日市線「武蔵五日市駅」乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
地蔵山登山口から勝峰山分岐まで →危険箇所はないが、急坂で落ち葉が多く滑りやすい |
写真
感想
今日はロンデン尾根から日の出山まで登ってみようと思ったが、体調があまり芳しくなかったため(具合はそこまで悪くはないが)、勝峰山までちょっと登ったら駅まで下りることにした。
武蔵五日市駅から北へ進み三内集落に入る。
民家の区画をしばらく歩くと、狭い登山口が現れる。ここからが幸神尾根、そしてロンデン尾根へとつながる。
登山口は、急斜面になっていてトラロープがついている。いきなりキツイ。
少し登ると、勾配もゆるやかにはなるものの、急坂が続く。
坂は落ち葉も堆積していて土も乾燥しているため滑りそうになる。
ここは下りでは使えないだろう。
数十分程度で、地蔵山というピークに着く。特に眺望はないが、小さな地蔵がポツンと置いてあるだけだ。
地蔵山から歩いてすぐに、ためぐそ山というおかしな名前の山に着く。ここの山の由来はわからないが、この付近で、確かに動物の糞が落ちていた。
大きさからして、ツキノワグマのものだろうか。
まだ新しい糞だったため、警戒モードを引き上げ、慌ててクマ鈴をつける。
ためぐそ山を出て少しすると、分岐に出る。
尾根筋へ行く道と、巻いていく道だ。後者を選ぶ。
巻いていく道もなかなかの急坂で、少しだけ眺望がひらけている。
尾根筋からの合流で、東屋とベンチを見つけるが使われてないようでだいぶ汚い。この尾根自体あまり登る人が少ないのだ。
ここからは比較的ゆるめの坂を登っていき、小さなアップダウンを経て、勝峰山に着く。
勝峰山は標高454mの低山で、山頂は広場のように開けている。展望台もあり、日の出町の集落が一望できる。
また二俣尾駅から三室山に向かう登山道にもあった「幸せの鐘」がここにも設置されていて、こちらのほうが若干おしゃれに見える。
さらにここは石灰岩が採取できるようで、麓にはセメント工場があり、重機の音がけたたましく響いている。
そして面白いことに、この山にも平将門伝説があるのだ。
今から千年ほど前に東国を支配した平将門は、奥多摩を始め関東のいたるところで伝説が語り継がれているが、この勝峰山にも城塞をかまえていたという。
平将門キラーの藤原秀郷の軍に追われている際に築いたようで、秀郷軍との奮闘ぶりも伝説に記されている。
山での勝敗がつかぬまま、藤太橋で待機していた秀郷は苛立ち、欅の木を使って急場で矢をこしらえて、将門めがけて矢を放つ。
すると矢は将門の鎧の袖をかすめ谷へと消えたのだ。(この辺りを矢越沢というようになったらしい)
その後将門は一目散に山を下り、青梅へ逃げ延びたという。
金剛寺に立ち寄った将門は、梅の枝を地面に差して「我が願いが叶うならこの梅栄えよ。叶わぬなら枯れよ」と祈願した。これが青梅の地名の由来になっている。
この話はおそらく昔の作り話だろうが、民俗学の観点から興味深い。
奥多摩のそこかしこの地名の成り立ちに平将門が関係しているのだ。
さて、勝峰山も堪能したところで、このまま勝峰尾根を下って麓に向かう。
幸神尾根の北東に伸びる尾根だが、ほとんどが林道になっている。
林道を出たら大久野の舗装道路を進み、やがて武蔵五日市駅に着く。
三時間弱の短い山行ではあったが、幸神尾根はややスリリングで退屈はしなかった。
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