【ネパール登山】【ピケピーク】エベレストクラシック街道を歩く
- GPS
- 38:02
- 距離
- 63.0km
- 登り
- 4,357m
- 下り
- 5,075m
コースタイム
- 山行
- 10:31
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 10:31
- 山行
- 12:45
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 12:45
- 山行
- 9:59
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 9:59
- 山行
- 4:48
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:48
過去天気図(気象庁) | 2023年12月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
12月28日(移動日)
朝5時にカトマンズ・タメルを出てジープに乗りジュンベシまで移動
ジュンベシまで10時間はかかるから朝早く出ると言われたが
本当かなと信じられないかったがもし早く着いたら散歩もできるから朝早く出るのはいいかと思い納得する
ジープは7‐8人乗りで前席にドライバーとガイド
後部座席に我ら三人でその後ろに荷物とポーターのムケスが乗った
途中何度かトイレ休憩とお昼ごはんを取る、車は昼くらいには順調にジュンベシ近くまで入ったがそこから山道が続く、ここで思ったよりスピードが上がらないので
結局到着したのは夕方16時くらいだった
ジープを降りて500mほど歩くと今日の小屋へ到着
ジュンベシの村には数十件ほどの家があり山小屋も沢山ある村だ
本日泊る小屋はガイドスシルの友達がオーナーで若い男の人だった
スタップもみんな若い
部屋は綺麗でホットシャワーあり、結構いい小屋だったが飯がマズイ
料理の勉強するべし、まだ若いから仕方ないな
12月29日
標高2700mのジュンベシの朝は寒い
白湯を飲んで朝6時に宿を出てまずはお寺へ向かう、荷物は何もなし
ここでさっちゃんが体調悪いということで居残りだ
逆に朝から移動でなくてよかった、これで3時間ほどは休めるだろう
ジュンベシ村から山道を一時間ほど歩いたところにチベットから逃げてきた僧侶が住んでる寺院がある、ここがガイドスシルのおススメという事で訪れた
標高もジュンベシより高い場所にあるので登りが続く
見えてきた寺院は予想より大きかった、その周囲には寺院意外何もない
ここは周囲を山に囲われおり外界から隔離されてるかのようでもあった
入り口には高さ3mほどありそうな水車でまわるマニ車が10-20台ほど回ってる
更に増築してる所だった、この寺はまだ未完状態らしい
寺院に入ると、手招きする僧侶の方いて導かれるままに寺院の中にはいると
朝のお経の時間なのか50人近い人たちがお経を唱えてるが
毎日のルーディーンで暇なのかお経を止めて我々が入るとこっちを向いて隣の人と何やら話してる
こっちでアクションカムを向けてもニッコリとして穏やかな感じで向かえてくれる
チベット仏教のお参りの仕方を教えてもらいその作法にのっとりお祈りをする
すぐにバター茶がふるまわれる、湯呑に沢山いれらると一度軽く飲んで更に継いでもらうこれが作法らしい
バター茶は少ししょっぱいがカロリー高めで体に染みわたり美味しい
飲み終えたあと少し瞑想したのち最前列の仏陀の前までいき、もう一度お祈りをしてお寺を出た、とても貴重な経験だった
ただスシルはお布施だけで食べてる怠け者たちだからダメな人達だと愚痴ってたが本当にその通りだと思う、結構これはインドでもチベット僧侶が問題になってた、働きもせずにただ飯食べて暮らす僧侶を嫌ってる人達は居る
ジュンベシの小屋に戻ったのが9時ちょうどだった
これから朝食を取る、さっちゃんの体調もだいぶ良くなったらしく一緒に朝食を取る
昨夜のカレーが全然おいしくなくて今朝はハズレの無い
ゆで卵に茹でポテトにすることにしたが、ただ茹でるだけの料理だ
出てきたポテトが硬い・・・・茹でるだけなのにこれかよ
もう一度茹でなおしてもらった
スシルの友達なのでワイワイと楽しく話をしたが飯だけは勉強してもらいたい
10時40分宿を後にする
今日の目的地はピケピークの手前にある小屋
Jose Bhanjyangまで移動、朝出るのが遅いのにそこまで行けるのか心配だが
ネパールでは心配事は無用だなんとかなる
ジュンベシからLamjuraへ向けてクラシック街道を歩く登りが続き最初からキツイ
Lamjuraまで行く手前でピケピークという看板が沢山で始める
途中からクラシック街道をそれクラシック街道とは別の尾根を上がる
ここの雰囲気が南アルプスを登った時と同じように森の中をずっと急登が続く
途中薄い肌着1枚でよかった標高が上がるにつれて寒くなる
標高3000m越えてもここは雪はない、日本と違い4000mでも雪はない
ただ寒いぞ、それでも日本と比べると寒さは緩い
登ってる尾根も木々に覆われており森林限界も日本より数百メートル上まで森が続く
3500付近から徐々に木々が減り、背後に万年雪を被ったヒマラヤ山脈の稜線がはっきりと見え始める、爽快な景色だ
そのまま森林限界突破して3700mに到達するとすべてを一望できる小ピークへたどり着くここで小休止と写真撮影が続く、みんなで沢山の写真を撮った
私も自分の写った写真を見るが歳を取ったのを感じるいい写真で削除しようかと思ったがこれはこれで残しておくことにした
ただ・・・心残りがあり一度さっちゃんに少し時間いいかなと頼んで
上着を着替え、タメルだ買ったキャップを被り少しは若作りした格好に着替えて
写真を撮ってもらう 撮った写真を確認する
うーーんまだましだと自分で納得して小屋へまで急ぐ
そこから1時間ほどで小屋へ着いた、小屋は3軒ほどあり一番古い小屋へなぜかスシルが入っていく、なぜだよ!新しい小屋にしようぜというがすでに自分のご飯も頼んだらしく仕方なくここにするが古くていい味でており個人的には気に入ったがレディー達はエアコンバスタブの無い部屋へ泊るなんてありえないという都会っ子全開のクレームをいうので山へ捨ててしまおうかと思ったがおじさんになった私は土下座してここで勘弁してくれと頼んだ
古い小屋のダイニングには30人は座れるくらいのベンチ型の椅子が壁にあり(基本小屋はこのスタイル)真ん中にストーブがる
このストーブの周りに椅子を並べてみんなで暖を取るが暑すぎて結局壁沿いの椅子に座りなおす、このままダイニングで寝ようかと思うが薪を補充しないといけないから部屋で寝る事にした、部屋で寝なくてダイニングで寝ても何も言われる事はないネパールの山小屋は自由過ぎて好きだ
夜乾燥が酷く鼻の具合がよくなくなかなか寝れなかった3時起きなのにな〜早く眠りたい
12月30日
3時半に起床
まずは一杯の白湯を飲んで体を目覚めさせて4時に出発、食事は帰って来てからにする
気温はマイナス何度かだが昨夜ほどの寒さはまだない
ここの宿はピケピークのベースキャンプのようなところなので、この小屋からは最後のひと登りだがここから標高500mも上げないといけない
3500mからのスタートなので急ぐとすぐに息が切れてしまう
日の出を見に行こうという事で朝の4時に出発だが
正直もっとゆっくりでもいいだろと個人的には思う、日の出に興味がないからだ
衣類は肌着、中間着、ダウン、フリースと着込むがさすがにダウンは暑くてすぐに脱ぐ
道は整備されてるので歩きやすい、ただずっと登りがピークまで続くので大変だ
ピーク手前の3900m程まで来ると、これは日の出の前にピークまで着いてしまうと察してしまう
このままだと寒い中待たなくてはならない、少しペースを抑えて歩くが
先頭を歩くスシルとムケスが早く来いと叫んでるがフルシカトしてゆっくり進む
一度コルまで上がってからピークへのひと登りの所で徐々に空が明るくなってくる
その薄暗い中でも快晴の空にうっすらヒマラヤ山脈のシルエットが綺麗に見える
しかもエベレストまでハッキリと見えた
ピケピークは4060mほど地図でも曖昧な表記なのではっきりした標高はわからない
ピークへ着くと昨日買っておいた五色の旗(タルチョ)をピークに飾る
このタルチョの5色の色は青は天・白は風・赤は火・緑は水・黄色は地を表している、これを読むとオン・マ・ニ・ペデ・フンと読む、これが風にゆられる事で読経したことになるというチベット仏教の信仰の一つだ
風が抜けるピークで日の出を待つのは厳しいがみんなで我慢大会が始まる
岩陰に隠れたり写真撮ったり踊ったりと各々がしたい事をする
10分ほどで綺麗に空が明るくなりみんなで記念撮影をして下山!
さっさと降りるぞ
小屋へ戻ってからチベタンブレッドとミルクコーヒーを頼んだ
これが結構おいしくしっかり作られててひとセット二枚なんだが食べきれなくてここの小屋の子犬に残ったパンを上げた、子犬が可愛くてもしネパールに住むことになったら犬を飼うと誓った
今日の目的地はキンジャという村までだ
ここでスシルが最短距離で進むという通常のトレッキング道でなく谷に下りて川沿いをトラバースしながらいく地元民しか歩かない道だった
これがずっと森の中を歩き途中に小屋すらない、景色も良くない
なんて道を選んだんだよって思ったが夫婦で放牧してる方の家が突然出てきてそこでお茶をご馳走になり、色々ないきさつを聞いた、若い頃はジュンベシの近くに住んで居て子供も居たが子供が巣立ってから二人で放牧に適した土地をさがしてこの地へ来たと、外界とは完全に遮断され電波もないのでここにいる間は外で起きてることは何も知る事ない
しかも家と言っても完全に掘立小屋、そこで寝泊まりして牛の世話をする(ヤギも居る)色んな生活があるんだなと関心をする
完全に自然の中で生きるスタイルたくましい
キンジャの村へ近づくにつれて徐々に民家が出てくるがどこも古びた家ばかりだ、跡継ぎいなけれあば朽ち果てそうだ
17時にキンジャの村へ着く、スシルおススメの宿は今はオフシーズンでやってなく、別の宿に泊まるがやってきた宿を見て昔の記憶が蘇る
ここの宿は7−8年前に一人で歩いたときに泊った宿じゃないかなと
ただその時は夫婦二人だけだった気がするが今は若い女の子二人で切り盛りしてる
昔のグーグルフォトを探すと間違いなくこの小屋に泊ったとわかった、昔の写真と今の写真を見比べると同じ写真が同じ場所に未だに飾ってあった
小屋もシャワートイレ室も変わってない
前回会ったのは二人の女性の両親だとわかった、今両親はジリで暮らしてるらしい
夕食は高菜スープと高菜と卵にチーズのミックスフライドライス、大盛りで!
二つフライドライス頼んだので三人でシェアしたが食べきれなかった
とてもおいしゅうございました
12月31日
大晦日です
世間は年末の雰囲気をぷんぷんさせてるだろうが、ネパールではただの月末というだけで何もイベント事があるわけではない
そして1月1日は何事もなく月が替わって通常の日々が始まる
朝のアラームを6時にしておいたが、朝の5時にムケスが起こしに来る
Why!?早いだろ、今日はもうゆっくりでよくないか!
とりあえず寝袋から出ずにも30分くらいもぞもぞする、ただすでに起きてたのでなんでもなかったんだが、とりあえず6時くらいまでノンビリ部屋に居ても特に呼びに来るわけでもない!おい!6時でいいだろ!
ただというか理由がわかった
ここからジリまではバスが出ている(初めて歩いた頃は道はできてなかったが今は全部通じてるらしい)そこでバスの出発時間が6時15分だから急げ!って事だったらしい、バスに乗るのはムケスとチエミだけだ、あと3人は歩く予定
朝ご飯を作ってもらってる間にムケスがバスの発着場へ行くと
なんとバスは予約しないと出ないよ、この村にバスが来てないから今日は動かないぞ、って事らしい
どうやら道はできても使う人がほぼいないから定期便にしても意味ないって事だろう
ムケスとチエミはガッカリしてみんなで歩く事になった
仕方ないので俺が多めに荷物を担いてあげる事にした
朝ご飯を食べ終えて急ぐわけでない旅路へ
道はバスが走れるくらいなのでいい道だ、もちろん舗装はされてない
今日は楽に歩けるかと思ったが甘くはない2度の山越えをしないといけない
昔歩いたときは軽荷で若かったのでスキップしながら歩いてたが歳と荷物の重さで辛い
3時間ほどでBHANDARの村の手前標高2200mあたりの村で昼食を取る
叔母さん一人なので米か麺のどっちかにしてほしいと
もちろん米の方を選んで卵シャーハンはガーリックチャーハンにガーリックスープを頼む
味はほんとにシンプルで優しい感じの味付け
日本の濃い味付けからはかけ離れてるが歳取った今となってはこれがお腹に丁度いい
陽気なおばさんのティーハウスを出てから次の山のピークBHANDARを目指すが
そびえて立ってる山を登るのかと思うとウンザリする
これじゃ完全に登山だよ、まったく。
その山も1時間半でのぼりきりBHANDARの村に着くと小屋がすべてカラフルで綺麗だ、その中の1軒がお寺のような雰囲気の小屋だった3階建ての小屋には一部屋一部屋すべてに飾りが飾ってあり絵も家全体に竜の絵などが描かれてる
素晴らしく綺麗で一発でこの小屋が気に入った、中から出てきたおばさんも陽気でいい
ここで泊まりたいな、1人なら断固としてこれ以上歩かない、ここで泊まる
そうはできないのでここでお茶タイムにして小屋を見させてもらう
2階にはトレッキングシューズが干してあるので誰か泊ってるのだろう
この小屋があまりにカラフルなので隣の小屋も向かいの小屋も負けじと綺麗に外壁を縫っている、相乗効果というやつだろうか村全体がいい雰囲気だ
ここのおばさんとスシルがまたしても知り合いらしくベラベラベラベラずっと喋ってる
あとはここから山を下った先にあるシバラヤという村まで行くだけだ
この村も思い出がある初めてエベレストクラシック街道を歩いたときに一番最初に泊った宿がこの村だ、あの時はジリから歩いて昼前にこの村に着いたがたまたま立ち寄った小屋の店主と話をしてたら午後から雨だが泊まったらといわれ、いい村だし泊まる事にした、そこでいい出会いがあり沢山村の人と写真を撮った
そんな思い出の村へ着くと数十件の山小屋がある、スシルおススメの宿はどこだと思ったがなんと数十件の中から前回私の泊った宿がスシルの友達の宿だった
昨日といい今日といい偶然が多い、ミラクルだぜ
店主に昔の写真を見せて昔話をした、その時写ってた店主の小さな子供も今では大きくなってた
明日は新年だぞ
1月1日
あけましておめでとう!という雰囲気は一切なし
子供たちは学校へ行く準備をしてる、今日は1日だぜ!せめて正月から3日間くらい休めばいいだろと言いたいが周りの商店もさっそく開店準備を始めてる
ネパールでは本当に1日に祝う事はないという事だ(外国人の多い所は盛り上がるらしい)
今日はジリまで歩くだけだ、アップダウンは少々あるがジリまでの短い距離を歩くだけだほんの4時間ほどだ
途中一回お茶休憩をしてジリに到着、流石にバスが入って来るだけの町であり
ホテルも大きくてきれいだ、そこにスシルの親戚のやってるホテルへ行きシャワーを浴びる
ここでレディー二人と別れて私はスシルの基地へムケスと向かう
スシル基地は山の上の方にあり途中スシルの親のやってる店からビールとコーラを受け取り(親だから金は払わないと言ってた)
スシルの家に到着、まだ小屋を作ってる段階だがよくできてる
キッチンは離れになっており、広い庭で畑をやり鶏を飼い犬までいる
手作りサウナがあり後で入った(これが一番良かった)
今日は折角だからと鶏を絞めてくれ一匹全部つかってカレーを作ってくれた
近所の若者二人にスシルのおじさんまで加わってみんなでカレー食べて
その後キャンプファイヤーの周囲を踊り、サウナへ入るフルコース
たった1日の滞在だったがここにいるだけで少々の汚れなど気にしなくなるくらい自然と共に暮らすというのはこういう事だといい経験になった
こうして今回のピケピークのトレッキングは終わりました。
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