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Yamareco

記録ID: 633523
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ハイキング
東海

簗谷山 〜クマガイソウ・ヤマシャクヤクと新緑の登山道〜

2015年05月07日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:04
距離
5.2km
登り
634m
下り
655m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:57
休憩
0:07
合計
5:04
距離 5.2km 登り 634m 下り 655m
11:16
219
スタート地点
14:55
15:02
78
16:20
ゴール地点
花があると納得がいくまで写真撮影をするのでコースタイムは遅めです。
今回は登りでクマガイソウ・ヤマシャクヤク撮影があったのでかなり遅いです。
天候 曇り 時々 晴れ  下山後雷雨
過去天気図(気象庁) 2015年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
簗谷林道終点の駐車スペースを利用 10台も来れば一杯?
コース状況/
危険箇所等
≪登山道の状況≫
・全体的によく整備されている
・倒木が何か所かある 乗り越えるか迂回して通過する
・急傾斜地のトラバース道で道幅が狭いところがある 足元に注意のこと
・ブナコース:3回ほど沢の渡渉あり。防水性の登山靴でないと濡れる
・南尾根コース:一か所崖崩れ箇所有り。通行は可能

≪危険動物情報≫
ヤマビル;遭遇せず
ヘビ:遭遇せず
クマ:クマが爪を研いだ痕跡があちこちにある。特に上部の笹原を行く箇所は見通しが利かず近接遭遇の危険有り。獣の糞も散見されるので、確実に棲息している。
クマに出合いたくないなら熊鈴は必携。
その他周辺情報 ≪商店≫
・登山口には自販機・商店とも無し 事前に余裕をもって調達してくること
・最終自販機は金山の森に有り。国道41号と256号経由で来ると飛騨金山のサンクスが最終コンビニ

≪トイレ≫
・簗谷林道入り口にバイオトイレ、林道終点に汲み取りトイレ有り
・後者にはトイレットペーパー無し どちらもあまり綺麗ではない
登山口 いざ新緑の森へ
2015年05月07日 11:19撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/7 11:19
登山口 いざ新緑の森へ
登山口脇の渓流
2015年05月07日 10:58撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 10:58
登山口脇の渓流
ムラサキサギゴケ
2015年05月07日 10:56撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 10:56
ムラサキサギゴケ
新緑がまぶしい
少し登るとブナコースと南尾根コースの分岐点
2015年05月07日 11:24撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/7 11:24
新緑がまぶしい
少し登るとブナコースと南尾根コースの分岐点
タニギキョウ
あちこちで見るが、沢沿いなど水気のあるところを好むようだ
2015年05月07日 11:34撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 11:34
タニギキョウ
あちこちで見るが、沢沿いなど水気のあるところを好むようだ
南尾根コースの崖崩れ箇所
普通に乗り越えて通過できる
2015年05月07日 11:39撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/7 11:39
南尾根コースの崖崩れ箇所
普通に乗り越えて通過できる
クマガイソウの群落
2015年05月07日 12:31撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 12:31
クマガイソウの群落
葉っぱも特徴的
絶滅危惧種で自生するものは珍しいようだ
2015年05月07日 11:58撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
5/7 11:58
葉っぱも特徴的
絶滅危惧種で自生するものは珍しいようだ
ラン科アツモリソウ属
環境省レッドリストで絶滅危惧粁燹VU)
2015年05月07日 12:07撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
7
5/7 12:07
ラン科アツモリソウ属
環境省レッドリストで絶滅危惧粁燹VU)
正面から
2015年05月07日 12:15撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 12:15
正面から
不思議な形の花ですね
ちなみに花言葉は「みかけだおし」「気まぐれな美人」
2015年05月07日 13:01撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 13:01
不思議な形の花ですね
ちなみに花言葉は「みかけだおし」「気まぐれな美人」
新緑の登山道を進む
2015年05月07日 13:07撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/7 13:07
新緑の登山道を進む
見上げると新緑がまぶしい
2015年05月07日 13:11撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 13:11
見上げると新緑がまぶしい
キランソウ
2015年05月07日 13:23撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 13:23
キランソウ
マムシグサ
茶色くなってますますマムシっぽくなった
2015年05月07日 13:25撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/7 13:25
マムシグサ
茶色くなってますますマムシっぽくなった
新緑に囲まれた道
2015年05月07日 13:25撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 13:25
新緑に囲まれた道
展望が開ける
2015年05月07日 13:29撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 13:29
展望が開ける
御嶽山 はやく噴火活動がおさまってほしいもの
2015年05月07日 13:29撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 13:29
御嶽山 はやく噴火活動がおさまってほしいもの
小鹿の涙滝
2015年05月07日 13:34撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/7 13:34
小鹿の涙滝
ヤマシャクヤクに会えました!
2015年05月07日 14:11撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
6
5/7 14:11
ヤマシャクヤクに会えました!
白い大輪の花
2015年05月07日 13:51撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 13:51
白い大輪の花
ボタン科ボタン属
環境省レッドリストの準絶滅危惧(NT)
2015年05月07日 14:00撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 14:00
ボタン科ボタン属
環境省レッドリストの準絶滅危惧(NT)
花言葉は「はにかみ」だとか
2015年05月07日 13:57撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 13:57
花言葉は「はにかみ」だとか
かつての木材輸送用索道(ロープウェイ)の名残かな
2015年05月07日 14:22撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/7 14:22
かつての木材輸送用索道(ロープウェイ)の名残かな
森の中の巨石
2015年05月07日 14:31撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 14:31
森の中の巨石
シロヤシオ
2015年05月07日 14:37撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 14:37
シロヤシオ
白山方面の展望が開ける
彼方の山並みは大日ヶ岳?
2015年05月07日 14:45撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/7 14:45
白山方面の展望が開ける
彼方の山並みは大日ヶ岳?
クマが爪を研いだ痕跡があちこちにある
背中に戦慄走る…
2015年05月07日 14:46撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/7 14:46
クマが爪を研いだ痕跡があちこちにある
背中に戦慄走る…
クマザサの中を行く登山道
遠目が利かないので、クマと近接遭遇しそうで恐ろしい
2015年05月07日 14:52撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/7 14:52
クマザサの中を行く登山道
遠目が利かないので、クマと近接遭遇しそうで恐ろしい
簗谷山山頂に到達
2015年05月07日 14:58撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 14:58
簗谷山山頂に到達
2015年05月07日 15:01撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 15:01
山頂の山名版
晴れていれば大パノラマをほしいままにできる
2015年05月07日 14:59撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/7 14:59
山頂の山名版
晴れていれば大パノラマをほしいままにできる
能郷白山
2015年05月07日 14:59撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 14:59
能郷白山
はるかにかすむ北アルプスの山々
2015年05月07日 15:01撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 15:01
はるかにかすむ北アルプスの山々
位山
2015年05月07日 15:03撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 15:03
位山
川上岳
2015年05月07日 15:03撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 15:03
川上岳
南東側の展望
うっすらと恵那山が見えるような見えないような
2015年05月07日 15:03撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 15:03
南東側の展望
うっすらと恵那山が見えるような見えないような
南西側の展望
2015年05月07日 15:04撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/7 15:04
南西側の展望
下呂御前山と背後に御嶽山
2015年05月07日 15:04撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 15:04
下呂御前山と背後に御嶽山
山頂で岳ポーズ
モンベラーからファイントラッカーになりましたとさ。
2015年05月07日 15:08撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 15:08
山頂で岳ポーズ
モンベラーからファイントラッカーになりましたとさ。
ブナの巨木
2015年05月07日 15:16撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 15:16
ブナの巨木
巨木の傍らを抜けてゆく
2015年05月07日 15:21撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/7 15:21
巨木の傍らを抜けてゆく
ハウチハカエデ
2015年05月07日 15:23撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 15:23
ハウチハカエデ
2015年05月07日 15:25撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/7 15:25
ブナ新緑のプロムナード
2015年05月07日 15:30撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 15:30
ブナ新緑のプロムナード
この木の花はなんだろう?
2015年05月07日 15:31撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/7 15:31
この木の花はなんだろう?
2015年05月07日 15:33撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 15:33
夕方なのに新緑で鮮やかな森
2015年05月07日 15:38撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 15:38
夕方なのに新緑で鮮やかな森
森林浴を堪能できる道
2015年05月07日 15:45撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/7 15:45
森林浴を堪能できる道
沢沿いまで降りてきた
この沢が登山口横の沢につながっている
2015年05月07日 15:48撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 15:48
沢沿いまで降りてきた
この沢が登山口横の沢につながっている
ミヤマキケマン
2015年05月07日 15:47撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 15:47
ミヤマキケマン
タニギキョウ
2015年05月07日 15:49撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 15:49
タニギキョウ
ヤマネコノメソウ
2015年05月07日 15:50撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 15:50
ヤマネコノメソウ
ムラサキケマン
2015年05月07日 15:51撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 15:51
ムラサキケマン
散ってしまったヤマシャクヤク
開花してから3〜4日で散ってしまう豪華なれどはかない花
2015年05月07日 15:52撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 15:52
散ってしまったヤマシャクヤク
開花してから3〜4日で散ってしまう豪華なれどはかない花
ヤマシャクヤクの大輪
ふたつ並んで
2015年05月07日 15:54撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/7 15:54
ヤマシャクヤクの大輪
ふたつ並んで
きれいに咲いているものもあるが今週末がラストチャンスか
2015年05月07日 15:55撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/7 15:55
きれいに咲いているものもあるが今週末がラストチャンスか
まだ開花していないものもあるのでもうしばらくは楽しめそうですが
2015年05月07日 15:58撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/7 15:58
まだ開花していないものもあるのでもうしばらくは楽しめそうですが
ここの渡渉箇所、滑るので注意
防水性のある登山靴でないと濡れますよ
2015年05月07日 16:02撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/7 16:02
ここの渡渉箇所、滑るので注意
防水性のある登山靴でないと濡れますよ
マムシグサが見送ってくれた
林道沿いにたくさん生えている
2015年05月07日 16:28撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/7 16:28
マムシグサが見送ってくれた
林道沿いにたくさん生えている
馬瀬川の渓流が美しい
2015年05月07日 16:29撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/7 16:29
馬瀬川の渓流が美しい

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 雨具 日よけ帽子 ザック 行動食 飲料 レジャーシート ヘッドランプ ファーストエイドキット 携帯 タオル ストック カメラ

感想

(簡易版感想)
諸兄のレコを拝見して、クマガイソウとヤマシャクヤクが見ごろを迎えた簗谷山に出かけてきました。

今日の登山口には私の他にはもう一台車があるだけ。
連休明けだし、天気も今一つなので今日は登山者が少ないようでした。
心細いですが、花を思う存分撮影できるのは悪くない。
新緑でまぶしい登山道へ分け入っていきます。

登山口からまずは南尾根コースへ。
少し上ると斜面一面にクマガイソウが咲くポイントに出ました。
ラン科アツモリソウ属で絶滅危惧種の希少な花。
不思議な形をした大輪がいくつも咲いています。
元々は日本各地で咲いていたようですが、盗掘等のために限られた自生地が残るのみのようです。
盗掘して帰っても鉢植えだと枯れてしまう花。
どうかこの大自然の中で末永く咲き続けてほしいものです。

クマガイソウを心行くまで写真に収めてから、新緑の道を頂上へ向けて出発。
森全体が新緑の鮮やかな黄緑でおおわれ、すがすがしいことこの上ない道です。

ひと登りすると、北東側へ展望が開けて、御岳山が展望できました。
道はここから、少し下って小鹿の涙滝という水場へ。
結構な下りになるので、ルートをロストしたかと思いましたが、これで正解でした。

小鹿の涙滝から下方の沢沿いを見ていると白い大輪の花がいくつも咲いていました。
ヤマシャクヤクとの出会いでした。

気品のある白い大輪が一株に一つ咲くヤマシャクヤク。
ボタン科ボタン属のこちらは準絶滅危惧種。
開花すると3,4日で散ってしまう豪華なれど儚い花なのです。
純白の気品あふれる花。
静かな森の中で抜群の存在感がありました。

ネットオークションでは数万の価格で取引されているものを散見します。
中には盗掘されて売られていくものもあるはず。
所有欲や金銭欲のために自然を破壊する行為は許しがたいですね。
誰が世話するわけでもない大自然の中で、健気に花を咲かせている姿にこそ感動があるのであって、盗掘した株を自宅の温室環境で咲かせてもその感動は味わえないことでしょう。

稜線が近づいてくると登山道は笹原の中を進むようになります。
時折咲くシロヤシオやアカヤシオが目を楽しませてくれます。
しかし、木にはクマが爪をといだ痕跡があり、獣の糞も散見されました。
笹原は見通しがきかないため、この時期ネマガリタケのタケノコを食べにやってくるクマとばったりと出会わないか心配でした。
特に今日は私のほかに登山者はいないようで、深山にたった一人というのは心細いというか、大自然の中で人間なんて小さな存在なんだということを実感させられます。

クマとの遭遇におびえながら、何とか無事に山頂に到着。
あいにくの曇天で、展望はいまいち。
晴れていれば360度の大パノラマを楽しめるだけに残念でした。

天候が下り坂だし、たった一人の心細さも手伝って、早々に下山にかかりました。
登山口まで、新緑の天然林を行く道は、素晴らしい美しさでした。
紅葉の季節には鮮やかに色づいた森を行く道になることでしょう。

笹原を抜け、周りが遠くまで見渡せるようになると、一安心。
さらに少し下ると沢の源流部に出て、この沢が登山口横を流れる渓流になるのでした。

植物には水気が欠かせないようで、沢沿いにはミヤマキケマン、サワギキョウ、ヤマネコノメソウ等が咲き、植生がぐっと豊かになりました。
そして、ここにも豪華なヤマシャクヤクが咲いていました。
小鹿の涙滝付近よりも数は少ないですが、まだつぼみのものもあり、こちらはもうしばらくは楽しめそうでした。

雷雲が近づいていたので、急いで登山口へ戻ります。
ブナコースは沢の渡渉が3回ほどあり、濡れた岩は滑るし、水の中に足を突っ込まざるを得ない場所もあるので、ゴア製など防水性がある登山靴で来られるとよいと思います。

無事登山口へ帰還し、帰る支度をしていると、大粒の雨が降り始め、豪雨になりました。
雨天用装備はあるものの、もう少し遅いとかなり濡れるところでした。

希少な絶滅危惧種の花々に出会えて、大満足の山行になりました。
クマガイソウとヤマシャクヤクが末永くこの山で咲くことを願うばかりです。

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