爺ヶ岳中峰
- GPS
- 09:55
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 1,783m
- 下り
- 1,777m
コースタイム
- 山行
- 9:28
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 9:49
天候 | 快晴。ただし稜線は爆風。立っていられないほどでした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
2日前までの雪が上部には残っており、先頭になってからは脛から膝くらいのラッセルでした。 下部は雪がなく、ざれた土を登ったり、降りたり。 |
写真
感想
年末30、31日で涙の撤退をしてしまった爺ヶ岳に再チャレンジです。仲間はみな帰ってしまったので、今回はソロ、日帰りとしました。
時間切れで撤退した時は朝の4時出発でしたが、一泊二日から日帰りにしたので本来なら少なくとも4時発、できれば3時発くらいにすべきです。でも、暗闇にヘッドライトひとつだけでソロで登った経験がなく、(お化け👻)が怖いのでチキって5時発としました。それなら1時間半くらいで明るくなるし、音楽ガンガン聴いてたら気がまぎれるかな?って思いました。幸いな事に到着したら別の登山者が準備しており、その方が先行する形になり、一気に怖さが和らぎました。
登り始めてからストックを忘れた事に気がつき、取りに戻ったのは内緒中の内緒です。最初の急登は本当に急登で、アルプスでも1、2を争うのではないでしょうか。しかも雪はなく、完全に土です。帰りが心配ですね、、、。
1400メートルを超えたあたりからしっかりと雪が積もっており、割と早めにアイゼンを履きました。しばらくして先行者の方に譲ってもらい、先に行かせてもらいました。
1600メートルあたりから日の出となり、ヘッドライトには消灯してもらいました。もう怖くはありません。
ジャンクションピーク前くらいから先日の雪が結構深くなり、前日から入ったであろう先行者のラッセルの跡に感謝しながら登りました。しかし、このまま先行者の踏み跡を盗んでいけば楽勝じゃん、なんて思ってたその時の自分を殴りたいです。(世の中そんなに甘くない)
先行者の方はジャンクションピークでビバークしており、あまりの雪深さに前日に断念したそうです。さて、ここから先は踏み跡のない未踏の地、計算が狂いました。雪深いと進むのに時間がかかり、日帰りでは間に合わないかもしれません。前回の撤退の時の様子が脳裏に浮かびましたが、とりあえず、12時のタイムリミットまでは進む事にして、やれるだけやってみる事にしました。
途中、雪の深いところ、急登で時間かかる場面もありましたが、大体の道はは軽めの雪が以前の踏み跡に積もっている状態で、ラッセルは膝くらいはあるものの蹴散らせるのでそこまで時間もかからず、体力も減らさずに行けそうです。以前の踏み跡がなんとな~くわかるのでその上を行きましたし、何より鹿がその道をずっと進んでくれていて、その足跡にかなり助けられました。鹿さん、ありがとう。
矢沢の頭前の急登は雪も深く、かなり手間取りましたがここを抜ければ稜線、雪も少なくなるはずと思い進みました。稜線に出ると確かに雪は少しは減りましたが、それ以上に風が強くて、立っていられない程です。ここまできたら登頂したいのですが、ピッケルさしてへばりついているばかりでなかなか進みません。とはいえ時間だけが過ぎていく状態から脱するためにも這いながら前に身体を進めました。 何度も挫けそうになりましたが、撤退するとまたここを登らないといけなくなり、それだけは避けたい一心でなんとか山頂へ。上には当然誰もおらず、独り占め360度景色で、きつい今までの行程が報われました。全体的に写真など撮る余裕が本当になく、今回は写真少なめです。
帰りは行きに1時間半かかったところを30分でサクッと降りてきました。風を除けば天気は良かったので振り返ってみた爺ヶ岳が青空に映えてとても美しくて感動しました。
全体を通じて、条件はあまり良くはなく、ソロという事も相まって苦しい山行となりましたが、それを乗り越えた事でなんだか一皮剥けた気がします。
(ただし、しばらくソロの雪山はやめておきます)
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