八甲田山(酸ヶ湯〜大岳〜高田大岳〜谷地)
- GPS
- 08:07
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 1,156m
- 下り
- 1,277m
コースタイム
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 8:05
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
1台を谷地温泉にデポし、もう1台で酸ヶ湯駐車場へ |
写真
感想
雪の少ない八甲田山ですが、環状道路から確認してみると、大岳・小岳・高田大岳と、それぞれ東南(東)斜面は十分に雪が残っている。谷地温泉の辺りは雪はないものの、登山道が通っているため、藪漕ぎせずに下山できるはず。そう考え、酸ヶ湯温泉から大岳〜小岳〜高田大岳を通って谷地温泉まで下ることにしました。
大岳や高田大岳は八甲田連峰の中でも最もスキー向けといえる無木立の大斜面がありますし、下山後はそのまま谷地温泉で疲れを癒やせます(個人的には八甲田の温泉の中で一番好きです。もちろん酸ヶ湯温泉よりも)。車は2台あるので下山後に戻るのも楽ですし、せっかく青森まで来たのだから、雪が少なくとも最も楽しめそうなコースに行きたいではないですか。
まずは大岳。
地獄湯ノ沢および上部は完全に夏道ですが、よく整備されていてテレマークシューズでも特に問題なし。
いつも泥だらけの山頂はすっかり乾いており、GW明けの平日とあって人もおらず、ノンビリできました。
東南斜面の滑降も快適そのもの。まぁ標高差は200mちょっとしかなく、あっという間過ぎるきらいはありますが。
続いて小岳。
上部は雪がなく、できるだけ雪を拾いながら北から回ろうとしましたが(以前そうした)、途中で藪漕ぎになって断念。南に移動し、仙人岱から延びる登山道に合流することにしました。
登山道をなかなか見つけられずに右往左往しましたが、結果的には藪漕ぎの必要もなく山頂まで登れました。
高田大岳コルまでの滑降斜面は、尾根上は雪はありませんでしたが、1322点手前まで北側から滑ることができました。
大岳のような無木立大斜面というわけではありませんが、緩やかなオオシラビソの疎林帯はとても滑りやすく、いかにも八甲田という感じで結構好きだったりします。
高田大岳まではルート上を登山道が延びているので、特に問題ないだろうと考えていました。
が、ちょっと甘かったです。
下部は雪で埋まっているため、登山道(があるはずのところ)から離れないよう雪渓を歩き、雪が切れてから登山道に出ようとしたのですが、これが小岳の時と同様なかなか見つけられない。周りは藪だし、雪に埋まっている場合もあるので、ほんの2,3メートル離れてるだけでも気づかなかったりするのです。
ここでlivein1107くんの最新のGPSが威力を発揮。ピンポイントで探し当ててくれました。ただ、登山道に出るまでの30mほどの藪漕ぎは苦労しました(とはいえこの後の苦労に比べればなんてことない)。
高田大岳は山頂こそ雪はありませんが、すぐ直下から雪渓が広がっていましたし、以前もそうだったので、登山道をちょっと下れば雪渓に出れると考えていました。
が、雪渓なんてどこにもない。
南東に延びる尾根があり、登山道はそのちょっと西側に作られているのですが、雪渓はその東側だったのですね。完全に観察不足でした。
実際その場に立ってみると雪渓がどこにあるか皆目わからず、藪漕ぎして探すわけにもいかず、登山道を下ることしかできませんでした。
しかもその登山道、雪解けの後にまだ整備されておらず、枝は生えまくっているし、雪で押しつぶされて登山道に倒れ込んでいる状態。上部のハイマツ帯もひどかったですが、笹薮とダケカンバの雑木帯になってからはほとんど藪漕ぎと変わりなく、さらにスキー板を背負っているものですから、引っかかりまくって悪戦苦闘しました。顔もひっかき傷ができましたし、高いウェアもほつれまくりです。
幸い1220mで登山道は尾根の東側に出て、そこで雪渓に合流。後はスムーズに下山できるでしょうが、本来なら数分で下れるところ、1時間半近く費やしてしまいました。
雪渓は荒れまくっていて滑りにくいですが、もはや何の文句もなし。藪漕ぎせずにどんどん下れるだけでも幸せです。
やがてブナの緩斜面。雪は思った以上に残っており、なんだかんだで谷地温泉まで標高差50mというところまで雪は繋がっていました。とはいえブナ林ですので、この連休中に月山や鳥海山でも苦しめられた冬芽(芽鱗)が一面に散らばっていて、ろくに滑れはしませんでしたが。でもまあここまで雪が残っているとは思っていなかったので、むしろラッキーという感じです。
最後も登山道は見つけられずに再び藪漕ぎ。といってもブナ林で下生えはそれほどひどくないので、さほど苦労せずに下ることができました。ただ、最後はいきなり水芭蕉の咲く湿原に出てしまい、固い地面に出るまで再び藪漕ぎになってしまいましたが。
ともあれ、結果的にひどい山行になってしまいました。いや、「なって」ではなく、「してしまった」ですね。ちゃんと観察していればこんな目に合わず、スムーズに雪渓を滑り降りれたわけですので。
途中、登山道を見つけられず右往左往したり藪漕ぎしたりもありましたし、雪が半分くらい残っている状態での登山の難しさを思い知らされました。
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