ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 637635
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
四国

黒笠山撤退

2015年01月31日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
7.4km
登り
1,048m
下り
1,050m

コースタイム

日帰り
山行
7:18
休憩
0:39
合計
7:57
7:41
56
白井集落登山口
8:37
8:41
41
黒笠神社(下)
9:22
9:25
117
黒笠山へ2km標識
11:22
11:45
81
黒笠神社(上)
13:06
13:15
23
山頂直下撤退地点
13:38
120
黒笠神社(上)
15:38
白井集落登山口
天候 くもりのち雪
過去天気図(気象庁) 2015年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
とんでもない積雪量で、道もわかりにくいです。
積雪期はベテラン以外行ってはダメだと痛感しました (´+(エ)+`)ウゥ
これだけ見たら簡単に思えるじゃないか。
これだけ見たら簡単に思えるじゃないか。
難攻不落のマッターホルンにさあ行きますか
難攻不落のマッターホルンにさあ行きますか
しかしこの標識までに道を間違える (^^;;
だってわかりにくいんだもん!
しかしこの標識までに道を間違える (^^;;
だってわかりにくいんだもん!
二股分かれを左に行きます。
二股分かれを左に行きます。
かつて民家のあった名残でしょうか
かつて民家のあった名残でしょうか
植林帯を進みます。
植林帯を進みます。
レトロですねえ
最初の神社です。
最初の神社です。
ズレていたので
鹿威し直しました
鹿威し直しました
結構進みました。
結構進みました。
ここらへんから雪の量がどかっと増えてきました。
ここらへんから雪の量がどかっと増えてきました。
トレースを振り返ります。
道がわかりにくい......
トレースを振り返ります。
道がわかりにくい......
どこを通ればいいのやら
どこを通ればいいのやら
見ただけで寒い ((*TT*))サムイ
見ただけで寒い ((*TT*))サムイ
霧氷だらけです
たまに青空が見えます
たまに青空が見えます
上の神社です。
とんでもなく積もっています。
徳島ですが......
上の神社です。
とんでもなく積もっています。
徳島ですが......
このあたりから余裕がなくなりました。
このあたりから余裕がなくなりました。
氷点下10℃です (((p(>◇<)q))) サムイー!!
氷点下10℃です (((p(>◇<)q))) サムイー!!
写真を撮る余裕などほとんどありませんが
写真を撮る余裕などほとんどありませんが
後で見てみると素晴らしい!!
ここに行かないと見られないのだ。
1
後で見てみると素晴らしい!!
ここに行かないと見られないのだ。
このロープを引っ張りだして上がりましたが、
ここまでです。
このロープを引っ張りだして上がりましたが、
ここまでです。
黒笠よまた会おう!
黒笠よまた会おう!
なにかが冬ごもり中です。
なにかが冬ごもり中です。
降りてきました。
降りてきました。

感想

積雪期に行ってみたかった阿波のマッターホルンと呼ばれる黒笠山。

先週に登頂された方の記録を読んで、なんとか行けそうだなと
思い出かけました。

白井集落の入口に駐車して出発!
しかし集落の進入路のコンクリート舗装された道がツルンツルン (゜▽゜;)

いきなりアイゼン装着。

登山口に行くまでに道を間違える。

集落の入口に駐車して登る場合、登山口がわかりにくいです。

上に駐車すればわかるのですが、そこは集落の方の車の転回スペースなので
駐車は控えた方がいいでしょう。

登山道に入って橋を渡った分岐は右に行きたくなりますが、左が正解です。

左へ行くとすぐに最終民家があり、その横を通って登って行きます。

前半こそ積雪量は少なかったけど、中腹からはぐんと積雪量が増えました。

道も分かりづらくとゆうか、どこが道なのかわからない。
トレースは所々ほんのかすかに残ってはいるが、アテにはできない。

中腹からは終始ラッセルしっ放しでなんとか上の神社までたどり着きました。

そこからまた踏ん張って稜線に出たが、既に疲れ果てており、新雪か吹き溜
まっているのかわからない細かな雪が表面に乗っていて一歩踏み出すごとに
ズリズリと後退してなかなか前に進まない。

ようやく矢筈との分岐までやってきて、あと200mの表示。

なんとここまで5時間もかかっている。

既にラッセルと稜線に出てからのズリズリ歩きで激しく体力も気力も消耗していた。

その標識の指す方向の真ん前には1.5mほどの雪の山ができている。

でもどう見てもここしかないな......

気温は-10℃。
手はかじかんで誰の手なのかわからない。

すっとガスが流れて青空に映えるヒメシャラのそれはそれは綺麗な霧氷。

しかしそれを堪能する心の余裕も時間もない。

いつも朝食は摂らないので、かなり空腹なハズだが空腹感も食べる気力もない。

無理矢理オニギリをひとつだけ頬張る。

くつろぐ余裕もなく、すぐさま行動に移る。

さあ行くか。
その雪の山を乗り越えて行くと、先に進めました。

一段上がった所にお助けロープが。
しかしほとんど雪に埋もれている。

なんとか掘り出し上がったものの、そこから先はどう見ても進めそうな所が
見当たらない。

いったん降りて左から巻いて向こう側から登れるかも。

そう思って切れ落ちた左側を覗いてみる。

結構厳しそうだな。

二足歩行では心許ない。

仕方がないので四つん這いになって進む。

ダメだこれ以上先に進むのは危険すぎる。
向こう側に行けない。

ふと我に返る。

一体何をしているんだ???

誰もいない厳しい山の山頂直下で極寒の中、
切れ落ちた斜面を四つん這いになっている自分がいる。

ここで滑落したら死ぬことはないにしても、動けなくなったらまず人生の終了
になるだろう。

可愛い娘の顔が浮かんだ。
嫁の顔は浮かばなかったが......

滑落したらもう会うことはできない。

初めて生命の危険を実感した瞬間でした。

そこからは急に恐怖感に襲われて、一刻も早く下山したい!

山頂直下あとほんの少しの所まで行っているがそれどころではない。

また来ればいいのだ。山は逃げない。

そう言い聞かせてすぐさま下山を開始した。

下山時にトラバース中、踏み抜いて頭から斜面に流れた。
すぐに止まって幸いだったが、怖かった。

踏み抜いた瞬間にザックの荷重が一気に斜面に流れて、踏ん張ることもでき
なかった。

遭難は思いもよらぬ所で発生することもあります。

単独のときは尚更、慎重な上にも慎重に!
かもしれない歩きを心掛けたい。

無事下山して最終集落の畑にカモシカを見かけた。

これで2回目の出会いとなった。

2時間半ほどで無事車にたどり着いた。

無事に帰って来れた。

なによりだ。

今日は本当にいい経験ができた。

こうゆう経験をしないと、撤退するとゆう選択肢はなかなか出てこないと思う。

もう少しで山頂だ、ここで引き返すなんてもったいない。

そうゆう欲を出すと、帰ってこれないのだなと痛感しました。

撤退するとゆうことを覚えることは非常に大事なことである。

もしここで運良く山頂を踏めたとしたらどうだろう。

そのうち大変なことが起きるだろう。

これでよかったんだ。

撤退して正解だったんだ。

本当にいい勉強になった黒笠山でした。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:490人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら