鹿俣山~尼ヶ禿山 玉原から周回
- GPS
- 06:36
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 791m
- 下り
- 801m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
最寄は沼田インターだが、沼田市内はいつも混雑するので一つ先の月夜野インターを利用した。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◎玉原高原センターハウス センターハウスは玉原湿原、鹿俣山、尼ヶ禿山の登山口である。 県道266号の玉原スキー場入口からセンターハウスの開通区間は4月中旬から11月中旬。 センターハウス前とその下の中心広場に駐車場がある。 センターハウス前は未舗装、区画なしで約30台駐車可能。 中心広場は草地、区画なしで100台以上駐車可能。 センターハウス前は週末には満車になることが多く、満車の場合は中心広場を利用すること。この日も下山時は満車となっていた。 中心広場が満車になることはないようだ。 センターハウスのトイレは営業時間中のみ(6時45分~16時)利用可。 中心広場と玉原湿原入口にもトイレがある。 鹿俣山武尊山ルートに限定すればラベンダーパークの駐車場も利用可。 約3000台駐車可能。 ◎センターハウス~鹿俣山 鹿俣山は武尊山ルートと水上鹿俣ルートを利用して周回コースで歩くことができる。今回は武尊山ルートを登りに使った。 前半はブナの森の道、武尊山ルートに入ると右手に圧倒的な上州武尊を見ながらの稜線歩きとなる。 特に危険な場所はないが、ゲレンデを横断するところで登山道入口を見落とさないように。 ◎鹿俣山~ブナ平(水上鹿俣ルート) 一部ゲレンデを歩く区間があるが微妙な場所には道標が置かれているので、これに従えば問題ない。 ブナ平周辺は関東一と言われるブナ林が広がる。 ◎玉原湿原 玉原湖北に広がる湿原で木道が設置されているが、ずいぶん草原化が進んでいる。 ハイカーのほか軽装の観光客も多い。 この時期は湿原の一角でミズバショウが咲いていた。 ◎尼ヶ禿山登山道 玉原越や玉原湿原、東大セミナーハウスなどから複数の登山道が伸びており、登山道自体は危険な場所はない。 ただ玉原越や玉原湿原などからは尼ヶ禿山を示す道標が少なく、分岐点では地図で必ずルートの確認をしたい。 実際この日も尼ヶ禿山に登る予定ながら、ルートを間違えたり登山口がわからず引き返すハイカーが少なからずいた。 ◎展望スポット ☆鹿俣山 南側が開け赤城から榛名浅間方面が一望できる。 また眼前に聳える上州武尊が圧倒的に迫り、剣ヶ峰と西峰の迫力は満点。 仙ノ倉から白砂も見えるが、夏に向かい木が茂れば見えるかどうかはわからない。 山頂直下に谷川が見えるポイントがある。 ☆玉原スキー場ゲレンデ 鹿俣山から水上鹿俣ルートをブナ平方面に下りスキー場のゲレンデに出たところで谷川から白砂、草津方面が一望できる。 ☆尼ヶ禿山 東から南側が開け、上州武尊、皇海山、赤城、榛名、浅間方面が一望できる。 北は樹間から巻機、丹後山、平ヶ岳が見えるが、こちらは夏に葉が茂れば見えなくなるかもしれない。 |
写真
感想
17日は群馬の玉原高原から鹿俣山~尼ヶ禿山を周回した。
山行計画では同じ群馬の赤久縄山を予定していたが、天気予報が北関東ほどよくなることから、16日夕方に急きょ鹿俣山~尼ヶ禿山に変更した。
ここはGWに谷川や上州武尊の眺めがいい山という条件でリストアップしていたことから、北関東でどこに行くか?と考えた際に真っ先に頭に浮かんだ次第だ。
玉原高原周辺は関東有数のブナ林が広がり、残雪の上越国境を眺めながらブナの新緑を楽しむには最適のシーズンだと考えた。
分県ガイドやぐんま百名山では鹿俣山だけのプランが紹介されているが、群馬の山歩き130選で紹介されている尼ヶ禿山とセット歩くレコがヤマレコでも多数アップされており、我が家も鹿俣山~尼ヶ禿山を結んで歩くことにした。
17日1時に起床し2時ごろ出立のつもりが、寝過ごしてしまい3時半に自宅をスタート。
関越道に乗り、月夜野インターを目指す。
手前の沼田インターが最寄だが、沼田インター周辺は一般道がごちゃごちゃしており、月夜野インターで下りて利根沼田望郷ラインの三峰山トンネルを使う方がわかりやすい。
余談だが、群馬にはこの利根沼田望郷ラインのほか、赤城山麓や榛名山麓の大規模農道、つまごいパノラマラインなどの大規模農道が多数あり、走り屋にとっては楽しみが多いエリアだ。
山登りを再開する前はBMWのオフ会などでよく走りに来たものだ。
話をもどそう。
関越道を北上するが、藤岡あたりまでは雲が空を覆っていたのが高崎を過ぎるとすっきり晴れ渡る。
山の変更正解だった。
6時に登山口の玉原高原センターハウスに到着。
先客が2組いたが6時半に我が家が先に出発する。
登山口から沢筋を東に向かい、ゲレンデを横断する。
ゲレンデ脇にミズバショウが群生しリュウキンカとのコラボが美しい。
鬱蒼としたブナの森を抜け武尊山ルートに入ると右手に剣ヶ峰を見ながらの登りとなる。時折雪が残り、シャクナゲが咲き始めている。
鹿俣山頂は南側が開け霞がかかるものの赤城や榛名が望める。
東には上州武尊が圧倒的な迫力で迫り、西には仙ノ倉から白砂山方面が望める。
山頂では藪に隠れ見えなかった谷川は山頂直下で正面に見える。
30分ほど休んだのち、水上鹿俣ルートをブナ平へ向かうが、残雪と新緑、青空のコントラストが気持ちいい。
第4リフトのゲレンデに出ると、目の前に谷川連峰が広がる。
正直谷川の眺めはここが一番だが、スキー場のおかげで展望が開けるのは皮肉なものだ。
ブナ平に向けては関東有数のブナ林が広がる。
スキー場開発されてこの規模だから、もし開発されていなければどれほどのブナ林が広がっていたことか??
このまま尼ヶ禿山に向かってもよかったが、すれ違ったハイカーからミズバショウがよかったと聞いて、いったん下って玉原湿原を周回することにする。
期待の水芭蕉は終盤、リュウキンカもなく最初にみたゲレンデ脇のミズバショウの方が良かった。
尼ヶ禿山へは林道を登りトンネル手前から東電の送電線巡視路を登る。
群馬の山歩き130選に掲載されたルートだが、山と高原の地図に表記はない。
ブナの森を登り、玉原湿原からの道を併せると20分ほどで山頂だ。
東から南側が開け、東には上州武尊の大きな山体が一望できる。
鹿俣山では逆光だったが太陽の位置が変わりきれいに望める。
皇海から赤城、榛名の眺めもいいがこちらは逆光と霞のためすっきりしない。
北は樹林の狭間から巻機、中ノ岳、平ヶ岳が見える。
最後は東大のセミナーハウスに下り駐車場に戻るが、湿原周辺はハイカー、観光客、山菜取りの皆さんで結構な人出、センターハウス前の駐車場はほぼ満車、中央広場にもかなりの車が止まっていた。
鹿俣山、尼ヶ禿山それぞれ上州武尊の眺めがよく、上越国境の山々も一望できる場所はないものの、二つの山を併せれば平ヶ岳から白砂山まで望めることができる。
また関東随一と呼ばれるブナ林は期待にそぐわぬものだった。
青い空と新緑のコンロラストは美しく、各所で鳥のさえずりを聞きながらのトレッキングは爽快そのもの。
紅葉のシーズンも素晴らしいだろうが、このエリアの山々は残雪の上越国境を眺めながら照葉樹の新緑を楽しめるこの時期が一押しだろう。
いつもはキャノンEOS5マーク靴24−105ズームを装着しているが、今回は上越国境の山を望遠で撮りたかったので70−300の望遠ズームを持参した。
期待とおり上越の山々をどアップで撮ることができたし、樹間からの撮影や同定に大いに役立った。
ただ併用しているコンデジに不具合が生じ、せっかくのブナ林の写真等でピンボケが多発してしまった。
レコにアップする際にシャープネスを掛けるなど対応したけど、ブレは消えない写真が多くなってしまった。
次の週末は所用により山はお休み。
代わりに17日に休みが取れたので、土日は大混雑になる那須を歩く予定。
今のうちに登れる火山は登っておいたほうがいいかな??なんて…。
◎参考書籍
新・分県ガイド9『群馬県の山』(山と渓谷社)
ぐんま百名山(上毛新聞社)
群馬の山歩き130選(上毛新聞社)
関東周辺登山口情報・下(双峰社)
コメント
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マッチさん、こんにちは。
小さな時のミズバショウは可愛らしくて好いですね〜
なんでお化けみたいに大きくなっちゃうんでしょ
残雪の上越国境の山々が素敵です!
70−300は重かったでしょうけど、とても良く撮れてますよ
うちはこの日、3時10分頃関越練馬から入り鶴ヶ島Jctから圏央道に行ったのでお会いしてませんね
時間に余裕があったので第一車線をのんびり走ってました
マコトさん、こんにちは。
袈裟丸山で残雪の尾瀬、谷川を見てから残雪の山を撮りたいシリーズとなりました。
キャノンの70−300はカメラ雑誌でもべた褒めの望遠ズームで、Lレンズながら24−105とあまり重さは変わらないんですよ。
300ミリの最大望遠でも、手振れ防止装置が機能するので晴れていれば三脚は必要ありません。
我が家は深夜割引GETのために頑張って八王子料金所を3時59分に無事通過。
八王子JCTから圏央道に入りましたが、3時10分練馬なら圏央道でのすれ違いは微妙ですねー
ミズバショウ、でかくなったら化け物になるのは所詮先祖がサトイモだからでしょう。
match1128 さん
ブナきれいですね。
ミズバショウの写真もスゴイ
38に写っている白いウチワみたいのはなんですか?
hamburg
渋描き隊長、こんばんは
ブナは紅葉もいいのですが、やはり新緑が一番だと思います。
今年の5月6月は新緑と残雪をテーマに歩こうと思ってます。
ここのミズバショウはちょっと時期遅れで小汚くなってました。
38に写ってる白いウチワみたいなのは「白いウチワ」です。
これからの時期気温は上がるし虫も増えるので、冷却&虫よけとしてウチワは必需品です。
新緑のブナって大好きです そこに雪があったら更にですね
東北のレコでよく聞かれる”ブナじゅり〜ん” 一度大きな声で叫んでみて下さい
カメラが良すぎて・・・山座同定できない私、どの山もすぐ近くと錯覚しそう
写真の巻機山行って見たいですが遠いので
matchさんのレコが今から楽しみです
ハナさんこんばんは。
”ブナじゅり〜ん”初耳です。
次回新緑のブナ林で叫んでみます。
巻機山、去年は8月に登りましたが、やはり雪が残る時期が楽しそう。
でもあと2週間でずいぶん融けちゃいそう。
相当昔ですが、玉原高原にスキーに行き、あまりにもつまらないゲレンデ(1本目のリフトが緩斜面すぎる)だったため、1回ポッキリで終わりました。ただリフトの上から振り返ると、谷川方面の景色がすこぶる良かったのは覚えてます。
ブナも綺麗だけど、武尊方面もこの時期ならではの景色でとても綺麗だ。残雪の感じがすごくいい。
ここはスキーではなく、ブナの新緑の時期に行くべき山だとレコを見て思いました。
mtken さん、おはようございます。
確かにここのゲレンデは上級者にはつまらないでしょうね。
でも、初心者やファミリー向けの雪遊びそり遊びの場として、スキー人口が減少する中では健闘しているようです。
鹿俣山は上州武尊の一支稜上のピークですので、ここから見る武尊は本当に手が届くような距離で、剣ヶ峰の迫力は圧倒的でした。
雪の量を考えたらもう一週間くらい前に登るのが理想的だったかも。
玉原高原ブナ平には、例の世田谷区民用の保養所を起点にかなりの回数で行っていますが、カノマタには2回、アマハゲには1回しか登っていません。
そんなに標高が高い山ではないので、葉っぱが生い茂る前の季節や落葉後のシーズンだけが眺望が好いのかと思っていたら、そうでもないですね。
300ミリ望遠の威力もあるのでしょうが、見事な眺望だ
拙者はいつもぶなの湧き水をペットボトルに詰めて帰ります。
隊長
隊長、おはようございます。
すぐ裏手は川場村ですものね??
鹿俣山頂からの眺めは雪で倒れた灌木がまっすぐになれば見えなくなるかもしれません。
24番の至仏山、25番の平ヶ岳の写真は望遠レンズがなければ撮影できないと思います。
でもそれ以外は季節を問わず見ることができるでしょう。
特に第4リフト中段からの谷川連峰の眺めはなかなかでした。
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