近畿の低名山巡り:生駒山(ケーブル山上駅よりプチ周回;下山後にハプニング、ケーブルカー2往復!)
- GPS
- 00:21
- 距離
- 1.5km
- 登り
- 20m
- 下り
- 22m
コースタイム
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・頂稜部、遊園地(冬季休園中)や電波塔で占拠され、最高点は判然とせず[※遊園地内アトラクション敷地に三角点〈642m〉あり] ・頂上付近の周回道路、工事車両などの通行あり注意 |
写真
感想
近畿低名山ツアー2日目、午前中に三輪山のリベンジ登山を首尾良く終え、意気揚々とこの日2座目・生駒山へ鉄路移動。このお山は「日本百霊山」のリストに名を連ねているものの、いにしえの歴史はともかく、ケーブルカーが頂上すぐ手前まで通ずる近年はすっかり世俗化が進み、頂稜部一帯が電波塔や遊園地に占領されてしまってます。生駒山の真の山頂(最高点)がどこかも判然としない状況で、個人的にはこのお山よりも、全山ご神域で要登拝許可、撮影等一切禁止の三輪山の方が、よほど「百霊山」の名に相応しいのでは、と思われます。ともかくも、残り2座となった日本百霊山の早期完登を目指す上でも、生駒山の山頂は早めに踏んでおかねば、と考え今次ツアーの計画に組み入れた次第です。
文明の利器は最大限活用せねば損、というわけで、生駒駅から日本で初めて営業運転を開始したというレトロなケーブルカーを乗り継ぎ、居合わせた若い韓国人団体客各氏からの好奇の視線を感じつつ、山麓駅から僅か15分強で山上駅到着。目の前にはすぐ遊園地が拡がり、ヤマレコマップの山頂マーク目指して、冬季休園中の遊園地内の舗装路を場違いのヤマラースタイルで進んでいきます。この辺りに山頂三角点があるはず、と訪ねた先は何と遊園地のアトラクション「SL列車」の敷地内…。乗り場の前にはご丁寧にも「奈良←頂上→大阪」のカンバンがあり、よく見ると近くには三角点も立っているのですが、冬季閉園中ということで近くに寄ることもままなりません…〈涙〉。仕方なく、やや遠くの三角点標識をバックに、冴えない表情で証拠写真を自撮りするうち、雨もいつしか本降りとなり、先を急ぐことにします。
折角の百霊山でもあり、少しでも宗教関係のモニュメントを訪ねてみよう、と付近を見回すと、すぐ近くに「八大竜王・龍光寺」のカンバン発見。本降りの雨に、スキー帽の上にレインウェアのフードを被って雨除けしながら参道を下っていくと、入口に「境内は撮影禁止、この先行き止まり!」の立て看板…。気分も沈み、遊園地の歩道を進むと、展望の良さそうなスポットは悉くアトラクション施設か電波塔に占領され、折角の650m近くの標高も形なしです。そそくさと遊園地の敷地を抜け出し、頂稜部直下の周回道路をトボトボ歩いて、スタートから僅か20分強でケーブル山上駅帰着。近畿ツアーの締めは冴えないエンディングになってしまった、と少し落胆しつつ、早めに宿へ戻って温泉でホッコリしよう、と気を取り直し、程なく発車した下りケーブルカーに乗り込みます。ところが、この後に今次ツアー一番の波乱・トラブルが待ち受けていたのでありました…。
ケーブル山麓駅に到着する間際、ふと手荷物を確認すると、山頂では被っていたはずのスキー帽が見当たりません。どうやら写真撮影のため雨具のフードを着脱した際、一緒に被っていた帽子をうっかり落としてしまったようです。一旦はこのまま宿へ戻ろうかと諦めかけたものの、実はこの帽子は約30年前の新婚旅行の際、記念にとスイスアルプス最高点・ユングフラウヨッホで購入した大事なお品でした。どうにも残念で、急いで上りのケーブル便の時間を調べてみると、幸い10分強で次の列車があり、山頂に30分弱で戻れることが判明。駅員の方に事情を話すと、このまま戻って山頂駅で係員に説明すれば良いですよ、と温かい反応。ご厚意に甘え、追加運賃なしで山上駅へ戻り、すぐに落とし物の探索開始です。山頂標識付近では見つからなかったものの、先ほどの歩行経路を辿っていくと、参拝せずに引き返した龍光寺の参道にて無事に件の帽子発見!有難や、と今度こそ同寺の本堂に御礼のお参りした後、先ほどとは異なり明るく感じられる頂稜部の展望を楽しみながらケーブル山上駅に帰還。山麓駅の集札係の女性スタッフに「無事見つかりました!」と報告、「大切なお品が見つかって良かったですね!」と労いの言葉をかけられて感謝感激です。その後の乗継ぎも順調で、トラブル前の計画から1時間の遅れで無事宿に帰り着き、温泉入浴の後に再びの酒盛り&充実の夕食を楽しみます。食事の後は溜まった衣類を館内のコインランドリでまとめて洗濯、登山靴はじめ不要なハイキング装備や衣類をザックに詰め込んで、宅急便で自宅へ送り返す準備も整え、ホッとして深い眠りに就いたのでありました。
これにて今次ツアーで予定していた低山行脚を全て恙なくこなすことができ大満足ですが、当初は「霊山」の名にそぐわぬ遊園地化で不完全燃焼だった最後の生駒山ツアーも、想定外の忘れ物騒動で大変思い出深く、別の意味で霊験あらたかなものとなったことに感慨ひとしおの小生でした。翌日は朝から雨天予報にて、山歩きも諦め神社・博物館巡りなど奈良・飛鳥周辺の古都観光をノンビリ楽しもう、などと考えていたものの、実際には計画外のもう一山を登ることになろうとは夢にも思わず…。
[※近畿低山巡りエキストラ・畝傍山ハイク編に続きます…。]
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