乗鞍岳（高天原-剣ヶ峰・直登ルンゼ滑降）

2024年02月03日(土) [日帰り]

• GPS: 04:36
• 距離: 13.0km
• 登り: 1,448m
• 下り: 1,439m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:19
• 休憩: 0:17
• 合計: 4:36

距離 13.0km 登り 1,448m 下り 1,452m

6:23 乗鞍高原 第7 駐車場
7:20 かもしかリフト最上部（ツアーコース開始点）
8:24 8:27 ツアーコース終点
10:18 10:32 乗鞍岳
10:33 乗鞍岳頂上小屋
10:45 ツアーコース終点
10:51 かもしかリフト最上部（ツアーコース開始点）
10:59 乗鞍高原 第7 駐車場

天候

快晴！

アクセス

利用交通機関：

自家用車

乗鞍休暇村の駐車場を利用
めっちゃ広い

コース状況／危険箇所等

■ゲレンデ
・ちょっとパヤパヤのゲレンデ（営業してない）を登っていく
・カモシカゲレンデはよく整備されているので適当に左の方を登る
■ツアーコース
・雪は少なめだが沢は埋まっていて問題ない
・位ヶ原も少し木が出ているが普通にどこでも歩ける。ただ、雪のコンディション次第では雪崩ポイントになるので注意（今日は数日降っていなかったので結合状態は良かった）
■森林限界〜高天原のコル
・いくつか雪で埋まった沢を横切って高天原方面へ
・下は凍っていたがよくシールが効く雪質だった。
・北西の風も遮られるのでなかなか良いルートだと思う
■高天原のコル〜剣ヶ峰
・風が出てきて板を担ぐと煽られる状態だったためクトーを装着してスキーで登頂した
・かなりの急勾配で下もアイスバーン状態で緊張のハイクアップとなった
■剣ヶ峰〜直登ルンゼ滑走
・斜度45度〜50度くらい。下は硬かったがエッジはかかる雪質だったので転ばなければ問題ない状態
・最後はツアーコースとゲレンデを楽しく滑って終了

その他周辺情報

乗鞍といえばやっぱり湯けむり館
露天風呂から乗鞍岳がドーンと見える

写真

2/3 6:18

今日は久しぶりに、というか恒例の乗鞍岳へ。
いつも通り休暇村からスタート

2/3 6:22

うーん、やっぱりここも雪が少ない

2/3 6:32

かつては賑わっていたゲレンデだったが今は営業していないらしい。

2/3 6:42

目指す剣ヶ峰が見えてきた

2/3 6:50

カモシカゲレンデ下からモルゲンロート

2/3 7:13

カモシカゲレンデを登り切って振り返ると朝日が輝いていた。

2/3 7:47

さあツアーコースへ！

2/3 8:12

沢は埋まっていたがちょこっと凸凹が残っていた

2/3 8:20

位ヶ原。降雪直後は雪崩のメッカなので注意

2/3 8:45

位ヶ原を登って森林限界に出ると右手には槍、奥穂、前穂の三座が羽ばたいて見える。
まるで鷲羽岳みたいで好きな景色だ。

2/3 8:52

左手には高天原

2/3 8:34

今日はその高天原方面から剣ヶ峰に登ってみることに。
自身初ルート

2/3 9:07

谷筋の景色が素晴らしい。北西の風も避けられて一石二鳥

2/3 9:18

東から見上げる剣ヶ峰も圧巻だった

2/3 9:39

稜線に出ると斜面はカチカチで風も強くなってきた。
板を担ぐと煽られるのでクトーのまま頑張る。

2/3 9:39

高天原を振り返る。そのうちあっちも滑りたい

2/3 10:21

おおー山頂だ！こっちから詰めるといきなり山頂が現れるので新鮮

2/3 10:22

無事登頂！

2/3 10:22

奥の院とその奥に御嶽山

2/3 10:22

白山！

2/3 10:22

御嶽山

2/3 10:22

改めて槍穂。手前の白いのは十石山、その右奥は霞沢岳

2/3 10:23

笠ヶ岳やら黒部五郎やら、更に奥には薬師や剱まで見える。最高の日だ。

2/3 10:23

剣ヶ峰は何度来ても良い。

2/3 10:29

滑走タイム。今日は初めて直登ルンゼを滑る。
上部はガリガリだがエッジはかかるので問題ない。

2/3 10:32

中腹から下は吹き溜まりがモナカ気味になっていた。

2/3 10:32

左には摩利支天が見える

2/3 10:32

位ヶ原を見下ろす

2/3 10:35

剣ヶ峰を振り返る。この時期は真っ白できれいだ

2/3 10:35

滑走ルート

2/3 10:46

ツアーコースはギタギタでもなくて滑りやすかった

2/3 10:49

カモシカゲレンデでクールダウン

2/3 10:54

ラストちょっとパヤパヤ

2/3 10:56

ありがとう今日の相棒Helix

相変わらずの人気でした

撮影機器：

Canon PowerShot G7 X Mark II Canon

感想

がんちゃん

貴重な天気の良い週末ということでお馴染みの乗鞍に行くことにした。
自分の山スキーのルーツとなる山なので思い入れは深い。あれからもう11年か、まさかここまで山スキーにハマることになるとは思わなかった。
いつものように休暇村の駐車場から出発。気温はマイナス11℃、標高1600mということもありいつ来てもここは寒い。
微妙な時間なのでヘッデンが要らなくなってから出発しよう。最初からバラクラバとミッドレイヤに身を包み半分地獄装備でスタートすることになった。

いつものゲレンデは草でパヤパヤ。昔営業してた頃は歩きやすかったんだけど仕方ない。ゲレンデが減っていくのは寂しいと思いつつ自分もお金を落としてなくてスミマセン的な気持ちになった。後で湯けむり館に行くので許してください。

最近晴れ続きだったのでラッセル不要の高速道路。そんな状況を見越して今日はポンツーンじゃなくて久しぶりにLibertyのHelixで来た。滑り優先ってことで。シールのグリップも最高でカモシカゲレンデもサクサクと直登できた。

ツアーコースに入るもあまり人はいなくてほぼ貸切状態。こんなに天気がいいのに、しかも遅めのスタートだったのになんで？
位ヶ原は雪崩危険地帯なので左寄りにエスケープ。今日は最高の天気なので新しいルートから登ってみよう。トレースを左の方に延ばして高天原方面へ。何度も乗鞍へは来ているがこっち方面には行ったことがなかった。

お馴染みの乗鞍だけどちょっとだけでも未知のルートに足を踏み入れただけで全然違う世界が垣間見える。間近に見る高天原も横から見下ろすツアーコースも、東から見上げる剣ヶ峰も全てが新鮮に映った。
森林限界以降は少し北西の風も強くなってきたがこのルートは風も避けられて当たりだった。
問題は剣ヶ峰直下のカチカチ急斜面。さすがに稜線は風も本気モードになってきて板を担ぐと飛ばされそうな予感。テクニカルにはなるがクトーを着けてウィペット併用でスキーのまま何とか登頂。転んだら滑落確定のなかなかシビれる登りだった。

山頂からの景色は相変わらずの絶景だった。
近くに御嶽山、北には槍穂と吊尾根に常念、西には心の山白山。やっぱり乗鞍はいい。ここも自分にとっては心の山のひとつなのである。

お待ちかね滑走タイム。
今日は直登ルンゼを滑ろうと決めていた。
視界もいいし風もそこそこで雪崩リスクもない。
滑落リスクだけが気になっていたが登ってきた斜面の様子からエッジは掛かるので大丈夫そう。転ばなければ、の前提付きだけど。これまでタイミングが合わず滑れなかったルートなので千載一遇のチャンスだった。
滑り出すとやはり斜面は硬かった。慎重にコントロールしながら高度を落とす。途中から吹き溜まりになりモナカ気味の雪に変わったが今日の相棒は170cm超えのHelixなのでバッチリ安定していた。

登山ルートに合流してからは荒れた斜面を外れて敢えて面ツルのアイスバーンを滑ってツアーコースへ。脇にはクリーミーパウダーが残っていたのでなかなか楽しい滑りとなった。
最後はいつものようにゲレンデでクールダウン。
やはり年に一度は滑りに来たい、そう思わせてくれる最高の乗鞍でした。