谷川主脈縦走はホワイトアウト時間切れ(悲しいかなただの西黒→田尻尾根)
- GPS
- 10:30
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 1,387m
- 下り
- 1,387m
コースタイム
- 山行
- 6:42
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 7:23
- 山行
- 2:41
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 2:50
天候 | 初日:下はそよ風と雪。上は雲に入ったのと雪で何も見えない 2日:朝は日の出から何も見えず停滞していたが変わらないので行く。100mほど下がったら雲から抜けて丸見え |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
西黒取り付き〜樹林帯 9時過ぎの出発の為何人かの跡は薄っすら付いてましたが、風雪で場所によってはほぼ消えている 樹林帯〜ラクダの背 撤退者が続々降りてきたのでトレースあり歩きやすかったが、ふくらはぎ取れそうになる ラクダの背〜1650m地点 高度感等は無く雪庇横のトレース歩き。先頭パーティ撤退でこの先どうなるか。 1650m〜ザンゲ岩 雲が掛かったのと雪で全く見えない。シュルンドか雪庇かシュカブラかが2mまで近づかないと判別出来ない。 常時フルラッセルで股下〜胸がひたすら。 ザンゲ岩〜天神合流 変わらずホワイトアウトのフルラッセル。 目標を付けられないので10歩進む度に地形確認して前にマーク付けるを繰り返し |
その他周辺情報 | いつも通りクライミングギアを入れて荷物を重くする(いつかの本番に向けたトレ) 下山後の食事は、水上温泉のまるよしで天せいろ |
写真
感想
厳冬期にいつかと寝かせていた計画のひとつ、谷川主脈縦走に挑戦。自分の記録用にちゃんと書いてみる。
朝は1時間の寝坊で抑え出発も、関越のスキー渋滞で登り始めは9時過ぎ。遅すぎる・・・
勝手に晴れてると思っていたが、やや吹雪いてるのでトレースは出たり消えたり。ラッセルにより早くも時間が押し始める。
先行者は積雪と天候で続々と下山(15名)。先頭に5人パーティがいると聞いていたが、その方々も降りてきてしまった。
その辺りから雲に入った事で、空と地面の区別がつかなくなるも、足元のトレースにより歩ける。
パーティ撤退地点のノートレースからは足元が傾斜している事だけが分かるも、あとは一切見た目の判別がきかない。
そしてここまでにあった辛さや寒さが突如無くなり、痺れる様に楽しさが溢れ出す。もうとにかく楽しい!
フルラッセルで深いと胸の高さを手でかき分け、膝で潰して1歩進む(足元は終始アイゼン)。ある程度進んだら自分のトレースを確認して前方に目印を付けてまた進む。
GPS地図はいちいち出してられないので、紙地図とコンパスと地形観察を駆使して現在地を想定しながらまた進む。
常に最善策を見出し、少しずつ方法を変えながら行なう事で徐々に精度を上げる。
ずっとこんな感じの登山をやりたかったので、とにかく楽しい!この時は辛さも寒さも一切感じなかった。なんなら歌を口ずさみながら登ってた。ワクワクが止まらない。
一番悩んだ所は、シュルンドか雪庇かシュカブラの判別が2m位まで近づかないと分からなかった事。
2回雪庇を崩しましたが落ちずに済んだ。
時間的に万太郎は無理(突っ込むと明日の下山が間に合わなそう)になったので、肩の小屋に泊まる。人居るかと思ったが貸し切り。
翌日日の出から晴れを待って停滞も、一切良くならないので、見えないけど下山。
最悪はGPS地図見れば降りれるし。と思ったら100m下がったら雲が消えて景色が見えた。そして意外と人が登ってくる。
帰りは通ったことの無かった田尻尾根を通る。
無論トレース無いので、こっちも地形読みラッセル下山。
途中ラクダの肩の斜面下に県警ヘリがホバリングして捜索の様子。気づいたら吊り上がっていったので救助されたのでしょう。良かった。
今回はトレース無くなったところで諦めずに登った事で、最高の経験と学びを得られる山行だった。
時間が押してしまい、谷川主脈縦走は叶いませんでしたが、自分のレベルを2段階は上げれた実感は持てた。
やっぱり冬山の困難に立ち向かうのは最高だ!
吹雪いている時の主脈縦走は難しいと分かりましたので、次は晴れてる時に来よう。
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