阿蘇山
- GPS
- 04:07
- 距離
- 5.4km
- 登り
- 723m
- 下り
- 722m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
折角の連休なのでどこか遠くへと思い立ち、熊本へ。連休最終日の朝、阿蘇山に向かった。
阿蘇市内から麓の駐車場への道をゆく。駐車場から見た阿蘇山は、 率直に言えば、至極普通の山だった。しかも噴火警戒レベル2となっており、一部は立ち入り禁止になっている。
それにもかかわらず、麓にはすでに車が数台おり、これから登ろうとしている人もちらほら。何が目的なのか。
プレートテクトニクスで提唱されている通り、日本列島は、プレート同士がぶつかり隆起して形成されており、国全体が山脈のようなもの。むしろ、この国で山を有り難がる方がどうかしている。
そんなことを思ったり思わなかったりしながら、駐車場に車を停め、登山道を登りはじめた。
迫害され、廃れかけた後に、復活を遂げた潜伏キリシタン。幾度とない地震の度に復興を遂げた熊本城。それを見た後、山登り如きで弱音を吐いては漢が廃る。
その意気込みを知ってか知らずか、徐々に道がなくなり、ふと気づくと、岩に次ぐ岩。活火山らしい鋭利な岩が立ちはだかる。
岩の黒、土の赤、霜の白。どこを見ても動物らしきものは見当たらず、緑もない。
ところどころ、歩くというより這いつくばると言った方が正しい体制になりつつ、登り続けること2時間。登る前の意気込みはどこへやら、弱音を吐きかけた時に、視界が開けた。稜線に出た。
稜線からは、山の反対側を見下ろすことができた。空の青、雲海の白、遥か遠くに見える山々。
下山しながら、登った山を振り返って驚いた。
阿蘇山をその辺の普通の山だと言っていた人の気が知れない。地面から刀が突き出たような山の鋭利さ。火山口から立ち上る噴煙。人を寄せ付けない岩がちな斜面。
登る前とは見える景色が全く違った。
山道を下りながらこう考えた。
国土全体が山脈のような国に生まれて、山に登らない方がどうかしている。
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