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Yamareco

記録ID: 6484947
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
朝日・出羽三山

シラブ峰(961.8m)〜女川源流の秘峰〜

2024年02月17日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
11:06
距離
13.3km
登り
1,053m
下り
1,036m

コースタイム

日帰り
山行
9:49
休憩
1:18
合計
11:07
5:46
51
荒沢(除雪終点)
6:37
6:37
112
第二号砂防ダム
8:29
8:39
81
樋ノ沢二股
10:00
10:02
88
591m
11:30
12:10
79
シラブ峰(961.8m)
13:29
13:37
80
679m
14:57
15:15
74
622m
16:29
16:29
24
尾根末端
16:53
荒沢(除雪終点)
山行の詳細は写真のコメントを参照
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
・樋ノ沢は集水域が広いため厳冬期でも水量多く流れが速い。それでも滝がなく穏やかな渓相のため遡行は容易。無雪期なら積極的に遡行して時短可能。厳冬期は不適。
・254m地点から奥の二股(335m)までは両岸が狭く険しくなり、渡渉回数が増える。河原端の雪壁(1m弱)への登下降やヘツリで結構な労力を消費。
その他周辺情報 白い森交流センター「りふれ」
シラブ峰(前回撤退地の692m峰から撮影)
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シラブ峰(前回撤退地の692m峰から撮影)
荒沢集落奥の除雪終点広場から樋ノ沢左岸を進む。凍みわたり弱めでスノーシューでも多少沈む(下山時撮影)
荒沢集落奥の除雪終点広場から樋ノ沢左岸を進む。凍みわたり弱めでスノーシューでも多少沈む(下山時撮影)
しばらくは、どこでも歩けそうな広い河岸雪原を進む。立派な橋が現れ右岸へ渡る。
しばらくは、どこでも歩けそうな広い河岸雪原を進む。立派な橋が現れ右岸へ渡る。
前方に樋ノ沢第二号砂防ダムが見てくる。集水域の広い樋ノ沢は厳冬期でも水量が多い。
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前方に樋ノ沢第二号砂防ダムが見てくる。集水域の広い樋ノ沢は厳冬期でも水量が多い。
顔 ( ゜Д゜) のように見える!
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顔 ( ゜Д゜) のように見える!
ダムを越えても広い雪原が続く
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ダムを越えても広い雪原が続く
山仕事のための歩道橋か(地形図になし)。破線の道は左の斜面をトラバース。
山仕事のための歩道橋か(地形図になし)。破線の道は左の斜面をトラバース。
徐々に両岸が狭まってくる。
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徐々に両岸が狭まってくる。
歩ける岸辺がなくなる度に雪壁の段差を登下降。
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歩ける岸辺がなくなる度に雪壁の段差を登下降。
かなりの水量と水流だがスノーシューのまま遡行。浅瀬を渡らないとギリギリの水深。なかなかチャレンジングだ。
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かなりの水量と水流だがスノーシューのまま遡行。浅瀬を渡らないとギリギリの水深。なかなかチャレンジングだ。
気温は氷点下5度程度。ゴム手袋、ゴム長靴だが徐々に体温を奪われる。
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気温は氷点下5度程度。ゴム手袋、ゴム長靴だが徐々に体温を奪われる。
廊下状の区間もあり。行けども同じような風景に心も折れそう。
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廊下状の区間もあり。行けども同じような風景に心も折れそう。
ようやく二股(335m)が見てくる。中央の尾根に取付く。
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ようやく二股(335m)が見てくる。中央の尾根に取付く。
中尾根はすぐに急崖になっており危険。
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中尾根はすぐに急崖になっており危険。
右股に降りて再び遡行。
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右股に降りて再び遡行。
急崖を横から見上げる
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急崖を横から見上げる
川霧が晴れ前方に目指す、シラブ峰が現れる。なんて神々しい峰か。
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川霧が晴れ前方に目指す、シラブ峰が現れる。なんて神々しい峰か。
数百m遡行してから適当な沢型地形より中尾根に上がる。
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数百m遡行してから適当な沢型地形より中尾根に上がる。
中尾根はブナの点在する比較的見通しの良い尾根。
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中尾根はブナの点在する比較的見通しの良い尾根。
右手にはシラブ峰の北方稜線が見える(元サイズ)
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右手にはシラブ峰の北方稜線が見える(元サイズ)
振り返る、両側から沢の音が聞こえる。
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振り返る、両側から沢の音が聞こえる。
やがて中尾根は右へカーブし、シラブ峰へ突き上げる東尾根に合流。
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やがて中尾根は右へカーブし、シラブ峰へ突き上げる東尾根に合流。
目指すシラブ峰は双耳峰の左側、右側は940m峰(元サイズ)
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目指すシラブ峰は双耳峰の左側、右側は940m峰(元サイズ)
940m(シラブ峰 北峰)東面の大岩壁
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940m(シラブ峰 北峰)東面の大岩壁
登るにつれ朝日連峰の眺めが広がってくる。黄矢印は登路の中尾根。752m峰(黄文字)は下山の尾根ルート。
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登るにつれ朝日連峰の眺めが広がってくる。黄矢印は登路の中尾根。752m峰(黄文字)は下山の尾根ルート。
パウダースノーの斜面
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パウダースノーの斜面
登ってきた東尾根を見下ろす。黄矢印は下山ルート。692m峰(黄文字)は前回の撤退地点。
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登ってきた東尾根を見下ろす。黄矢印は下山ルート。692m峰(黄文字)は前回の撤退地点。
霧氷をまとった稜線の木々。
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霧氷をまとった稜線の木々。
最大斜度、スノーシューの爪を立てながら慎重に登る。怖くて後戻りはできない。
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最大斜度、スノーシューの爪を立てながら慎重に登る。怖くて後戻りはできない。
最大斜度を越えた地点で振り返る。凄い高度感。
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最大斜度を越えた地点で振り返る。凄い高度感。
最後はナイフリッジ状を通過し県境稜線へ。朝日連峰が背中を押してくれた!
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最後はナイフリッジ状を通過し県境稜線へ。朝日連峰が背中を押してくれた!
シラブ峰(左奥)が射程距離。が、その前に難所(蟻ノ塔)の痩せ尾根が待っている。(元サイズ)
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シラブ峰(左奥)が射程距離。が、その前に難所(蟻ノ塔)の痩せ尾根が待っている。(元サイズ)
大きく張り出した雪庇区間。亀裂の右側は完全に空中、本当に気が抜けない。
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大きく張り出した雪庇区間。亀裂の右側は完全に空中、本当に気が抜けない。
途中でスノーシューをデポし、キノコ状の山頂へ。
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途中でスノーシューをデポし、キノコ状の山頂へ。
通過してきた蟻ノ塔を振り返る
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通過してきた蟻ノ塔を振り返る
以下、山頂展望。北東方向パノラマ(元サイズ)
朝日連峰の端から端まで一望。左端は940m峰(北の双耳峰)。
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以下、山頂展望。北東方向パノラマ(元サイズ)
朝日連峰の端から端まで一望。左端は940m峰(北の双耳峰)。
北方向、940m峰と鷲ヶ巣山(中央奥)
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北方向、940m峰と鷲ヶ巣山(中央奥)
北西方向パノラマ(元サイズ)
左のコブは頭布山、中央のコブは大峰、右奥に村上方面(蒲萄山地)。
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北西方向パノラマ(元サイズ)
左のコブは頭布山、中央のコブは大峰、右奥に村上方面(蒲萄山地)。
村上方面の日本海と粟島
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村上方面の日本海と粟島
南西方向パノラマ(元サイズ)
左奥に飯豊連峰、中央手前に白沢(女川源流)
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南西方向パノラマ(元サイズ)
左奥に飯豊連峰、中央手前に白沢(女川源流)
大展望を楽しみ小腹を満たし山頂を後にする。県境稜線を150m南東へ移動し、このハーフパイプ状の沢から下山する。
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大展望を楽しみ小腹を満たし山頂を後にする。県境稜線を150m南東へ移動し、このハーフパイプ状の沢から下山する。
気温上昇でだいぶ緩んだ雪質、何度か豪快に尻セード(^^;)
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気温上昇でだいぶ緩んだ雪質、何度か豪快に尻セード(^^;)
登ってきた尾根を横から見る。怖くて下れる気がしない。
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登ってきた尾根を横から見る。怖くて下れる気がしない。
雪玉と一緒に駆け下る!
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雪玉と一緒に駆け下る!
左の尾根との標高差が小さくなった地点で沢を離れ尾根へ上がる。下ってきた沢は東股沢の源流。
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左の尾根との標高差が小さくなった地点で沢を離れ尾根へ上がる。下ってきた沢は東股沢の源流。
尾根に上がりまずは679m峰を目指す。
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尾根に上がりまずは679m峰を目指す。
679m峰の直下より大きなシラブ峰を振り返る。(元サイズ)
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679m峰の直下より大きなシラブ峰を振り返る。(元サイズ)
679m峰より752m峰方面を望む。アップダウンが結構ある。
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679m峰より752m峰方面を望む。アップダウンが結構ある。
今年はかなり小雪のようだ。
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今年はかなり小雪のようだ。
見晴らしの良い752m峰
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見晴らしの良い752m峰
752m峰より朝日連峰方向
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752m峰より朝日連峰方向
大きくカーブする荒川、右下に長沢橋。
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大きくカーブする荒川、右下に長沢橋。
これから下る622m峰(右肩下がりの長い尾根)(元サイズ)
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これから下る622m峰(右肩下がりの長い尾根)(元サイズ)
622m峰の頂
622m峰付近より北西方向展望。
※塩の道ロマンに思いを馳せる(元サイズ)
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622m峰付近より北西方向展望。
※塩の道ロマンに思いを馳せる(元サイズ)
622m峰からの下りはかなりの急降下。下るにつれ薮がうるさく、時間と体力を消耗。
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622m峰からの下りはかなりの急降下。下るにつれ薮がうるさく、時間と体力を消耗。
急勾配を下る途中、北側に北俣沢(樋ノ沢支流)を望む。
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急勾配を下る途中、北側に北俣沢(樋ノ沢支流)を望む。
橋の上より降りてきた尾根(中央)を振り返る。結局、リスクを別にすれば体力と時間的には沢ルートの方が楽そうだ。
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橋の上より降りてきた尾根(中央)を振り返る。結局、リスクを別にすれば体力と時間的には沢ルートの方が楽そうだ。
わらび園(左)の脇を通る
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わらび園(左)の脇を通る
樋ノ沢第一号砂防ダム(厳冬期でもこの水量)
樋ノ沢第一号砂防ダム(厳冬期でもこの水量)
荒沢集落と夕暮れ (塩の道街道マップ)
荒沢集落と夕暮れ (塩の道街道マップ)
帰途、いつものように「りふれ」に立ち寄り日帰り入浴。
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帰途、いつものように「りふれ」に立ち寄り日帰り入浴。

装備

個人装備
スノーシュー 長靴 アイゼン 防寒ゴム手袋

感想

女川の源流域の最奥部に重厚な頭布山に隠れて静かに堂々とシラブ峰が聳えている。それでいて幾筋もの尾根や沢の奥まった位置にあるため、なかなか麓からその山容を目にすることが出来ない不遇の山である。
前回、このシラブ峰に挑戦したが諸原因で撤退となってしまった。今回は薮山の大御所、亀山氏(「山の遊学道」の 著者)の下山ルートを参考に再挑戦してみた。

ルートは荒沢集落を起点に樋ノ沢沿いを遡り二股(335m)から中尾根に取付き、途中で合流する東尾根で山頂を目指し、下山はリスクのある沢コースを避け樋ノ沢右岸尾根上を幾つものピークを繋ぎながら下降した。

天候に恵まれ、ほぼ計画通りに登ることができ、秘境の頂、シラブ峰からからは滅多に見ることのできないアングルからの眺望を満喫でき、今年になってから一番印象に残る山行となった。
ちなみに荒沢集落から樋ノ沢沿いには江戸時代から続いてきた越後(村上)と出羽(米沢)を結ぶ交易路、塩の道(柳生戸街道)が通っていた。

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