春合宿 富士山 御殿場ルート
- GPS
- 14:01
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 2,503m
- 下り
- 2,497m
コースタイム
- 山行
- 11:13
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 12:48
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
2023年度の春合宿第二弾として富士山を計画した。
昨年のこの時期に後輩と丹沢主脈を縦走した。その時に真っ白な富士山が綺麗に見え、冬期の富士山登頂を目指そうと思い立ったのがこの計画の始まりであった。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5259222.html
初日は標高1450mの御殿場5合目までの道路は冬季通行止めであったため、太郎坊トンネルから歩き始めた。御殿場5合目まではトレースが伸びており、順調に歩を進めることができた。樹林帯を抜けると大きな富士山が眼前に現れ、登頂意欲が湧いてきた。御殿場5合目から少し上がったところでテントを設営してこの日の行動を終えた。
翌日、未明から出発した。出だしから硬い雪面だったが、アイゼンはしっかりきまった。宝永山付近で御来光を迎えた。富士山の雪面がオレンジ色に染まる瞬間は荘厳この上ない。宝永山から上は最短ルートをとったが、標高3000m付近からアイゼンの刃がわずかしか刺さらない氷の斜面が現れた。氷の部分と硬い雪面の部分がまだらになっており、雪面の部分を選んでルートファインディングしたが、どうしても氷の部分を登らなければならない部分もあった。転倒したら遥か下まで滑落してしまうような斜面であった。エネルギーと水分のこまめな補給を促し、危険箇所の注意喚起も徹底して、できるだけメンバー全員の集中力を切らさないように心がけた。標高3000m付近からペースは落ちたが、無事に本邦最高峰の富士山剣ヶ峯に到達した。写真を撮影してすぐに下山に取り掛かる。斜面の氷は幾分か柔らかくなってはいたものの、それでもアイゼン刃が刺さりにくい箇所が何度も現れたので、慎重に下山した。宝永山から下はアイゼンがよくきまり、順調に下山することができた。12時間行動となったが、日没前にテントに戻ることができた。
最終日はテントを撤収して太郎坊トンネルまで下山した。低気圧の影響を受けてテントが潰されそうなくらいの風が吹いていたが、強風時の撤収を実地でレクチャーする良い機会となった。
今回の富士山での合宿は様々な経験を山岳部として積むことができたと思う。本邦最高峰に厳冬期ではないものの冬期登頂することができたのは大きな達成感があった。硬い氷の斜面の登り方や、危険箇所手前でのエネルギー補給をすることの重要性は実際に体験することでよく理解できたと思う。また、雪からの水の作り方などの冬山登山における生活技術や、テントの外に装備をデポすることの危険性(最終日、私の装備の一部が風で飛ばされてしまった。大いに反省している。)などの幕営時のリスク管理も学ぶことができた。今回の経験は今後登山を楽しんでいく上で大きなステップになったと思う。これを次に活かしてもっと登山を楽しんでいけるようになりたい。
最後に、冬の富士山は以下の点で難しいと感じた
・天候が安定していても風がそれなりに吹く
・アイゼンの刃が刺さりにくい
・標高差2000m以上を登り12時間以上集中力を切らさず歩ける体力が必要
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