記録ID: 6543276
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アルパインクライミング
八ヶ岳・蓼科
八ヶ岳 大同心南稜
2024年03月10日(日) [日帰り]
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体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 10:44
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 1,065m
- 下り
- 1,055m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 4:35
- 休憩
- 6:07
- 合計
- 10:42
距離 10.3km
登り 1,065m
下り 1,067m
17:05
ゴール地点
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ルート上はベルグラがビッシリと張り付いており、あらゆるホールドはツルツルで手は使えないため、全ピッチでダブルアックスでの登攀となった。ルートグレードは卦蕕箸いΔ海箸任△辰燭、ベルグラのおかげで体感1グレード上と感じた。 ○〜取り付き 赤岳鉱泉で登攀ギアの準備を済ませ、硫黄岳への登山道に入る。間もなく大同心沢の分岐の標識から右側の沢に入る。やがて現れる分岐を左に取り大同心沢と別れ、大同心稜を登っていく。序盤から急登。尾根が痩せ、一層増す斜度を一登りすると大同心と小同心が眼前に飛び込んでくる大展望地に到達する。休憩適地。そこから大同心の基部に向け、更に細く急な尾根を詰め、基部のバンドを右手に回りこんだ所にハンガーが一つ。やや離れて左方にも錆びたリングあり。そこから取付く。 ○1ピッチ目 出だしは傾斜が立ったフェースをピナクルまで右上。ピナクルでランニングを取る。そこからフェースを左上しテラスまで。30mで残置支点にピッチを切る。 見た目より傾斜は立っているが、アックスが気持ちよく決まり、快適に進める。 ○2ピッチ目 2ピッチ目はトポによれば左側の支点の無い急なフェースを登るようだが、右側の垂直なチムニー状の岩溝に進路を取る方が素直に見えることから、これを登る。 チムニー内のすべてのホールドはベルグラで覆われており、傾斜は体感垂直。しっかりピックを効かせていないと滑落必至。チムニーを通過すると傾斜が緩んだルンぜ状となり、5mくらい先の垂壁に打たれた2本のボルトにピッチを切る。このピッチもアックスが気持ちよく決まり、快適に進めた。 ○3ピッチ目 ビレイ点からドーム基部の支点が見える。ビレイ点の3mほどの垂壁を右から回り込み垂壁の上に出る。そこからリッジの側壁の傾斜の緩い草付きをドーム基部まで進む。基部にはしっかりした残置あり。ドームのピッチへは進まず、ここで終了とした。当ピッチは歩きクライミングでフリーで問題なさそうだが、念のためロープを継続した。 ○〜ドームの頭〜取り付き ドーム終了点から登ってきたバンドを下降。念のためロープを張る。 立った2,3mのルンぜを登り、そこから横岳から連なる稜線をトラバースしながらドームの頭へ。ドームの頭は小広い平地でここで大休憩する。仲間の一人はここで空身で横岳の頂上へピストン。 下りは雲稜ルートの抜け口からバンドを下りると明瞭な支点があり、50m懸垂で取付横のルンゼに降り立つ。そこからピストンで下山。 |
写真
装備
共同装備 |
50mロープ×2
クイックドロー
アルパインヌンチャク
カム
|
---|
感想
今回メンバーの提案で南稜へ。小同心は経験済も大同心は未踏だったので願ってもないことでした。
八ヶ岳の訪問も1年振りで、赤岳鉱泉から望む大同心も懐かしささえ覚えます。
基部からはベルグラが一面張り付いており、いかにも悪そう。
これまで経験した八ヶ岳のバリエーションはベルグラもなく快適でしたが、今回のようなコンディションは1グレード上に感じました。
反面アックスが良く効き、これはこれで快適に登ることができたので、満足度の高い山行となりました。
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