チェーンスパイクの有効性を確認した杓子山
- GPS
- 05:51
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 606m
- 下り
- 793m
コースタイム
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
(復路)鳥居地峠からタクシー |
コース状況/ 危険箇所等 |
二十曲峠から行程の8割に積雪あり。 積雪がない場所も泥濘状態。 |
写真
装備
個人装備 |
アウター手袋
防寒着
ゲイター
アイゼン
日焼け止め
サングラス
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感想
山梨県都留市、富士吉田市、忍野村の境に位置する杓子山(1597m)。南面をカヤトに覆われ遮るものは何もなく、富士山の眺望は最高である。また、山頂に鐘と山名のモニュメントがあることで登山者に人気の山だ。
本日は、一般的な鳥居地峠から出発して、杓子山から鹿留山(1632m)まで縦走し、立ノ塚峠へ下山するコースではなく、タクシーで二十曲峠まで上り、同峠から立ノ塚峠を経由して、鹿留山を経て杓子山に登るコース。
本日は、快晴の素晴らしいお天気であったが、2日前に降った雨が雪に変わり、二十曲峠から登り始めると直ぐに積雪が現れ、ほぼコースの8割が水分の多いい新雪が積もった山道。当然ながらトレースもなく先頭を歩くリーダーの方のルートファイティングに従って、参加者は黙々と重い雪を踏みながらスリップしないように慎重に歩かないといけないため、歩行速度も標準ペース以下になった。
歩き始めて約80分ほどの場所で、リーダーの指示に従い軽アイゼンやチェーンスパイクを装着。昨年、初めて購入した同スパイクを装着して、とうとう下山するまで約7時間に亘り装着して、雪道や滑りやすい山道で、スリップを防ぐ道具としての優れた有効性を確認することができた。
チェーンスパイクは、4〜6本爪の軽アイゼンと比較して、軽量コンパクトで簡単に装着できるのが特長。軽アイゼンが片足約500gなのに比べ、同スパイクは125〜300gと約半分以下の重量のため、同スパイクを一度経験すると軽アイゼンには戻れないと改めて感じた。
また、商品によっては、かかとに当たる部分に「ウェビングループ」と称する紐が付いており、雪山用の手袋をしたままでも簡単に装着ができ、立ったまま緩みを調整したり外したりすることができる。
更に、軽アイゼンを装着すると地面と足裏に距離ができてしまうので、ゲタを履いて歩いているような感覚があるが、同スパイクはその様な違和感が全くなく、意識しなければ装着をしている事を忘れてしまいそうである。
では、同スパイクは全くデメリットがないのかと思い調べた結果、同スパイクは「エラストマー」と称するゴムと樹脂の中間にあたる高分子の素材で作られており、非常に燃えやすく、熱に弱く耐久性と繰り返し疲労性にも劣ることが分かった。
よって、同スパイクの使用後は、火気がある場所を避け日陰で保存することが重要であることも分かった。
今後、残雪が残る1000m以下の低山での使用や積雪のある林道で、大いに役に立ちそうで、オールシーズンで保険代わりに持ち歩く事ができそうだ。
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