平標山
- GPS
- 05:26
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 1,063m
- 下り
- 1,049m
コースタイム
天候 | 雪 樹林帯は無風・微風 稜線は微風・弱風でガス濃い 山頂付近は強風でガス濃い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
標高の高い所(稜線以上)と低い所(林道)はカチカチ。ヤカイ沢の入口から森林限界付近までは新雪ありパウダー。 |
写真
感想
除雪済みの駐車場には5時過ぎに到着。既に何台か先客がいたが平日のためか空いていた。ここに来る途中、三国峠の手前付近から雨脚が強くなり、峠に向け標高を上げると霙から雪に変わり、更に新潟県側に降りると雨脚は弱まり最終的に駐車場へ着いた時には止んでいた。雨なら論外だが雪でも出鼻を挫かれるので何も降ってないのはとても助かる。支度中はライトを使ったが終わって5:31に出発する時は既に明るくライト不要に。別荘地内を歩いてウォーミングアップ。雪は小降りながらも降っていて、それでも回復傾向を信じて進む。林道に至ると新雪はあるものの、ガリガリの氷みたいな雪の上に薄く乗っているだけだった。トレースをしっかり覆い隠してくれるほどは降らなかったようだが、これは標高が上がると様子が違った。標高が上がるとトレースは見当たらずリセット状態だった。林道を詰めヤカイ沢の入口から本格的な登り開始。相変わらずカチコチの雪に薄い新雪。シールが効きにくいが斜度が緩いのでなんとかなる。天気が思った以上に良くないためか、周囲には誰もいない。自分もこんな日に登りたくはなかったが、せっかく休暇を取ってきたので行けるところまで行く。先に進むと新雪は増えラッセルも必要になってきた。とは言えスキーは履いた状態でくるぶし程度なので苦労するほどではなかった。黙々と進むと徐々に斜度がきつくなるが、雪が新雪なのでシールのグリップもよく登降に問題なし。それよりも心配は天候で、回復の筈だが一向にその気配が見えない。むしろ悪化しているようにさえ見え、山頂の方はべったり厚い雲が付いて見えた。とりあえず稜線までは行くつもりで歩く。標高が上がり樹林帯が終わりに近付くと、徐々に風が体に当たるようになってきた。相変わらず雪も少し降っている。稜線は風が強いらしい。粉雪の斜面をジグザグに登って稜線に至るもガスで展望は全くなかった。しかも予想どおり風も強い。風で雪が飛ばされるところが多く、雪質はカチカチの氷状態だった。これでは登れても滑れないし、何より展望がないので進んでも仕方ない気がしたが、何度も来ている平標山なので何とかなるだろうと安易に考えて進むことに。しかしこれは少し甘かった。天候は全然回復せず、視界もガスのため得られず、更に雪はほぼ氷になっていてシールで歩くのは限界に近かった。風も強く、止まると寒いのでとにかく動き続ける。途中風の弱いところでクトーを装着して何とか歩けたが、なかったら敗退だったろう。最後山頂付近まで至ると強風の洗礼。寒さは厳冬期ではないため大したことはなかったが、山頂直下の強風はなかなかだった。9時ちょうどに平標山山頂に至るもガスのため視界なし。強風で体を持って行かれそう。とりあえず記録のため山頂標の写真を撮ったが、エビの尻尾状態で文字は全く見えなかった。雪を叩いて落とす余裕もなく、山頂滞在1分で下山。何しに来たのか分からない。強風の山頂でスキーに換装できないので、シールを付けたまま少し下り風が少しでも弱い所を探して支度を始める。風の弱い所と言っても十分強いので、シールやら何やらを飛ばされないよう慎重に準備する。でも最後にスキーを履くのが厄介だった。凍った斜面なので板が滑ってしまう。リーシュをつけて板を流さないよう注意しつつなんとか両足に装着。山頂到着後20分近くかけてようやく下山準備完了。普段ならさーっと滑るのだが今日それは無理。ガスで視界がなく、更に雪が凍っていて下手に滑ったら滑落してしまう。斜滑降や横滑りメインでとにかく標高を下げる。ガスで見えないながらも藪があちこち出いていたので、それがとても良い目印になった。藪がもし出ていなかったら雪酔いになっていたかもしれない。カチカチ斜面を何とか下り切り、雲の下に至る。ようやく厳しい稜線から抜け出せそう。ガスがなければ雪質に注意するだけでいい。稜線から離れると雪が雪のままのエリアに至る。3月末の時期とは思えないパウダーが待っていた。今シーズンは粉雪を滑る機会がなかったが、この時期になってこんな軽い雪を滑れるとは思わなかった。稜線で経験したプチ地獄も忘れそうなくらい快適な斜面を下る。しかも今日は誰もいない。こんな天気悪い日にわざわざ登る人はいないのだろう。時間が遅ければ回復しそうなので、それを待っているのかもしれない。とりあえず自分は良い雪の時間に当たったのであちこち滑りを楽しむ。が、それも標高が下がるとさすがに厳しくなってくる。日射がなく気温もほとんど上がらなかったので、標高の低いところも新雪が残ってはいたが薄く、その下に硬い氷があって少し滑り難さを感じるところもあった。それでも稜線の氷よりは全然まし。無人の粉雪ゲレンデを滑り林道に至る。林道は行きと同様カチカチなので楽しむ要素はなかった。漕ぎつつ進み林道をこなす。別荘地内も雪がまだ残っていてスキーでの下山も問題なし。稜線から下は特に問題なく進めたし何より楽しかった。駐車場には10:44に戻る。クルマに戻って山の方向を見ると少し青空も見えるようになってきたが、それでも上の方はガスに覆われているようだった。
トレースありがとうございました。
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