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Yamareco

記録ID: 6657170
全員に公開
雪山ハイキング
白馬・鹿島槍・五竜

鹿島槍ヶ岳 剱沢へ飛ぼうとするも浮かず敗退

2024年04月12日(金) ~ 2024年04月14日(日)
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
26:37
距離
31.1km
登り
2,837m
下り
3,030m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
10:20
休憩
0:55
合計
11:15
距離 13.4km 登り 2,110m 下り 583m
4:29
203
8:49
61
9:50
9:54
68
11:02
11:10
4
11:14
91
12:45
13:09
34
13:43
13:44
28
14:12
14:28
25
14:53
14:54
12
15:06
15:07
37
15:44
宿泊地
2日目
山行
8:46
休憩
1:44
合計
10:30
距離 10.2km 登り 590m 下り 675m
7:02
39
宿泊地
7:41
7:56
50
8:46
9:52
352
15:44
15:55
79
17:14
17:18
6
17:24
17:32
0
17:32
宿泊地
3日目
山行
4:38
休憩
0:08
合計
4:46
距離 7.6km 登り 161m 下り 1,786m
7:58
29
宿泊地
8:27
8:33
23
8:56
8:57
2
8:59
9:00
32
9:32
25
9:57
43
12:44
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
鹿島山荘
2024年04月12日 11:00撮影 by  SH-54B, SHARP
4/12 11:00
2024年04月12日 12:55撮影 by  SH-54B, SHARP
4/12 12:55
2024年04月13日 07:43撮影 by  SH-54B, SHARP
1
4/13 7:43
2024年04月13日 13:29撮影 by  SH-54B, SHARP
1
4/13 13:29
2024年04月13日 16:43撮影 by  SH-54B, SHARP
4/13 16:43
2024年04月13日 16:43撮影 by  SH-54B, SHARP
1
4/13 16:43
2024年04月14日 09:04撮影 by  SH-54B, SHARP
1
4/14 9:04
撮影機器:

感想

4/29に動画とメモ(末尾に記載)を追加。




性懲りもなくパラグライダー黒部横断トライ。敗退。
正直今回は天気が最高だったので流石に成功するだろうと思っていた。結果、何故か機体が浮かず敗退。

4/12 鹿島山荘〜爺ヶ岳〜布引山手前
初日に鹿島槍まで行って飛んで剱沢の二股まで行くつもりだった。シンプルに弱すぎた。2月下旬以来山に一度も行っておらず弱くなったかもしれない。

4/13 布引山手前〜布引山〜鹿島槍ヶ岳〜牛首尾根上部〜(離陸トライ)〜冷池山荘
この日の風向は終始北北東〜北東の予報だった。山頂到着時には北東の風6mくらいだった。素直に風に対向して離陸するなら長野県側に離陸することになるがそれは難しいと判断し牛首尾根を2810m辺りまで下った。そこまで降りるとたまに東から弱い吹き下ろしはあるが概ね無風だったのでそこから南に向けて離陸することにした。

5回ほど離陸を試みたが全て失敗に終わった。機体がちゃんと浮かずひたすら斜面を駆け下りるような感じになってしまう。普通のエリアだったらいわゆるスタ沈しているところである。今回のも一応スタ沈ではあるがあまり傾斜の強くない雪面で尻もちついて止まるだけで大惨事にはならない。当然行き過ぎると傾斜が強くなって止まらなくなるのでそうなる前に走りを取りやめて滑落停止に移行する。

やり直すたびに約30kgのザックを背負ったまま機体を束ねて数十メートル登り返す作業をやるので心身共にかなり消耗した。

過去のフライトで離陸失敗は一度しかなかった(富士山でリバースからの振り向きざまに石につまづいてコケたもの)のでまず離陸失敗自体に驚いた。さらに何度かやり直してブレーキの加減を調整してもだめで、一瞬浮いても再接地してしまう感じだったのでこれはもう無理だろうと判断した。浮けない理由として考えたのは以下

・過積載
機体のカタログではEN Aクラスの安全性認証の条件が積載重量85kg(機体自体の重さを含む)。一方で今回の積載重量は約98kg(体重64kg+装備34kg)だったので+13kg程度超過している。とはいえその程度でこんな浮きにくくなるか?という思いはあった。というのも積載重量は多少マージン込で記載されているだろうし、製品によっては一定の超過幅までは安全性認証のクラスがAからBにダウンするだけというものもある(ただし自分の機体は特にそういう説明は無し)。とはいえ今回の超過幅は過去最大であるのは事実で、また過去2番目に超過幅が大きかった(約5kg)雷鳥沢でのフライトのときも若干浮きづらさはあったので過積載は影響していたかもしれない

・空気が薄い
一般に空気が薄いほど浮きにくくなると考えられるが自分の過去の平均テイクオフ高度は約2800mなので今回が特別薄かったわけではない

・無風
考えてみると完全無風は今回が初めてかもしれない。(富士山でも無風に近かったが実際離陸後に接地して捻挫した)

・走りが足りない
上記悪条件が重なってストールしやすくなっていて離陸のためにかなりの走行力が要求される状態だったのかもしれない。

・操作が下手
ブレーキを引かなすぎor引きすぎとか

・機体の劣化
田んぼに浸したり砂浜でグラハンしたりと色々機体に悪いことをしてしまった。

月曜日に休暇を取っていないことから離陸トライのタイムリミットを14時として14時に敗退を決めて撤収作業をしていると突如南からいい感じの風が入り始めた。しかし疲れていた事、再度機体を準備している間に風が止んでしまうかもしれないこと(ありがち)、繰り返し浮けない経験をしたことで浮くイメージがしづらくなっていて多少向かい風があっても浮けないのでは?浮いてもストールしやすく危険なのでは?など不安要素があったことからそのまま撤収した。

4/14 冷池山荘〜爺ヶ岳東尾根〜鹿島山荘
2月に赤岩尾根の下りで滑落して悪いイメージがあったので下りも爺ヶ岳東尾根を利用した。途中テイクオフ適地が何箇所もあったが昨日の件であまり機体を信用できなくなっていたため徒歩で下山した。

【反省】
・流行りに乗って爺ヶ岳東尾根経由で登ったが赤岩尾根の方が早かったと思う。
・パラグライダースクールに入るべきだと思った。重い荷物を背負ったときの機体の挙動など本来パラエリアで確認しておくべきだし、それに限らず専用機器を使った機体の状態チェックであるとかテスト飛行の回数をこなすとかもスクールに入っておけばできるので。

【メモ】
荷物の関係でセッティングがやりづらかった。
最初はアックスとスノーシューを外付けしたままセッティングしようとしたがリバースでセッティングしてから振り返るときにラインが引っかかるので全てザックにしまった。スノーシューの突起でビニール袋が裂けたのでスノーシューケースがあった方がよかったかもしれない。
アックスとスノーシューを入れたためザックがかなり縦長になり結局振り返るときにラインが引っかかるようになりやりづらかったので、フロントを向いた状態でライザーをハーネスに接続することにした。荷物が大きいとフロントテイクオフもなかなかいつも通りにはいかないということが分かった。

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積雪期ピークハント/縦走 白馬・鹿島槍・五竜 [日帰り]
爺ヶ岳東尾根
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
4/5
体力レベル
4/5

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