初冬の五竜岳・鹿島槍ヶ岳
- GPS
- 17:26
- 距離
- 30.9km
- 登り
- 3,201m
- 下り
- 3,182m
コースタイム
- 山行
- 8:53
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 9:21
- 山行
- 7:13
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 7:49
天候 | 晴れ時々にわか雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
日陰には雪が残る。森林限界以上は風の影響で足を取られる深い吹き溜まりも。 |
その他周辺情報 | 今回は大町温泉郷はずれの上原の湯へ。コンパクトな市民浴場だがお湯は源泉かけ流しとのことで500円なので周辺では安い。 |
写真
感想
本当は先週に槍、穂高エリアで泊装備を背負ったバリエーションをやりたいと思っていたが、天気予報に騙されてキャンセルしてしまったら見事に晴れるという憂き目にあった。
今週は天気予報は思わしくなく、上高地は閉ざされてしまった。しかし先週の空振りも悲しくて山に行かないと気が済まない気分になっていたので、五竜から鹿島の縦走をしてみることにした。一般ルートながら八峰キレットは難所だし、雪も少しは乗っているし五竜のゴンドラも山小屋も営業していないとなればそれなりに充実した登山になるだろう。
前十字靭帯を断裂して再建してから205日になるので、膝の強度試験にも良さそう。
意気揚々と歩きだしたものの、久しぶりの3時起きで白馬五竜スキー場をフルハイクはけっこう辛く、しかもお天気もぐずついてすっかり意気消沈してバテてしまい、もう帰ろうか、などと思い始める。
それでも五竜の山頂くらいは踏まなくては、と根性で登り続けると、白岳手前からは雲海の上に出てウソのように好天になった。
しかし予報は相変わらずこれからの天候悪化を告げていて、確かに日輪、幻日も出てきた。
五竜の山頂だけ踏んで帰ろうか、と空身であるきだしたが、結局100メートル歩いたらこれじゃダメだと思って引き返してザックを担いでしまった。
果たして五竜の山頂を越してから空は暗くなってきて、体力の限界まで歩いてキレット小屋へ。見上げると鹿島槍の北峰に人影が見えた。自分もそうだがなかなか物好きもいるものだ。ご飯を軽く食べてシュラフに潜り込んでツェルトをかぶると雨があたってきて明日への不安が高まる。
翌朝は風は強いが雨は降っていなくて有難い。果たして起きてみるとかぶっていたツェルトも大半剥がれてしまっていて顔の部分しかおおわれていなかったが、ゴアテックスのシュラフカバーのお陰で浸水もない。なんとかなるもんだ。
闇の八峰キレットをヘッドランプで越えていく。大キレットなどと比べると難易度はそこまでではないが、暗いし風は強いし岩が濡れていてなかなか緊張する。
鹿島槍の吊尾根に出て朝を迎えたが、全く視界もなく、時折小雨に。北峰は割愛して先を急ぐ。鹿島槍の吊尾根は以前一度冬に来た時の印象の通りわりと険しく、雪の吹き溜まりもあってちょっと手こずりながら南峰へ。
南峰に着くも展望ゼロなのでそそくさと降りる。所々雪は有るものの、先行のステップもあり、気温も高くて凍結していないので結局アイゼン・チェーンスパイク・ピッケルはウェイトトレーニングになっただけだった。
赤岩尾根をスタスタ下り昼前には大谷原に着いたが、五竜の登山口までタクシーで帰れば恐ろしい金額になること請け合いなので、鹿島槍スポーツビレッジを越えて中綱湖の簗場駅まで足を伸ばして電車で帰った。これで更に行程が伸びて足裏は限界に。膝もさすがに少し痛んできたが、健全時にもあった程度のもので大きな問題はない。とりあえず、これからの冬山やスキーのシーズンに向けて膝の強度試験はクリアしたと言える。
ところで山の上では白い冬毛になった雷鳥がまだ黒い山肌をウロウロしていたが、冬はいつやって来るのだろうか…
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