小蓮華山直登ルンゼ(逆Y)
- GPS
- 11:39
- 距離
- 19.3km
- 登り
- 1,229m
- 下り
- 2,206m
コースタイム
天候 | 晴れ 強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
帰りは二股林道ゲートよりタクシー |
コース状況/ 危険箇所等 |
船越の頭稜線に乗り上げる時は斜度もある為シートラがベスト |
写真
感想
一泊二日で雪倉岳の予定が、1日目が稜線上かなり風が強く行程を変更し白馬大池山荘にて幕営。
2日目も7頃まで風が強く、遅めの出発。雪倉岳方面は行かずに、小蓮華山から直登ルンゼを下って猿倉へ。
二泊三日でいつもの3人で行く予定だったが天気や仕事の都合で2人で一泊二日に。
一日目に雪倉避難小屋まで行く予定だったが稜線は立ってられない程の爆風の為白馬大池山荘付近で幕営。
雷鳥も風で飛ばされていた。
山荘の吹き溜まりを利用してかなり深く掘り下げてブロックも高積みしたのでかなり風をしのげた。
翌朝日が昇っても風が強かったので春の暖かな気温を感じながら気持ちよく朝寝坊した。
折角来たので雪倉方面へ歩を進めた。
雪倉の大斜面は雪も潤沢で魅力的な斜面だったがそれは小蓮華からもかなり遠く感じた。
小蓮華まで行った結果金山沢はワイドで良さげだったがせっかくなので逆Yに落とすことにした。
下部はデブリが見えていたが上部のコンディションは雪も適度に緩み縦溝も無く快適に滑走できた。
中腹部からは次第に雪崩による掘削と落石が酷くなり下部は滑れるような状態ではなかったが、なんとか下迄下りた。
先週の白馬鑓中央ルンゼよりは雪も柔らかく幾分かマシだった。
なかなか渋い滑走だったがこれもまた意思決定の一つ。
帰りに林道から見えた金山沢下部は沢が完全に出ている様子であった。
今回は天候等条件もある中の意思決定だったが後悔はないし楽しい山行だったが、最近は気持ちよく滑ることを少し忘れていた気がする。
昨今はSNSも普及し簡単にルートは見れるし目覚ましい記録も多く目にする、有名課題や有名ライン、誰がどれを登ったや滑ったが簡単に見る事ができる一方で誰かのオンサイトトライは簡単に潰れてしまうだろう。
簡単に記録が見れる昨今で常に忘れてはならない本質としては「自分は本当はなにがやりたいか」だと私は思う。
なぜそのラインを選ぶのか、なぜそのルートを選ぶのか、なぜその時期なのか等々考え出すと途方もなく多岐に渡ると思うが
たかが趣味されど趣味である一方で、とことん追求して実力を上げて可能な限りの冒険や挑戦した先を見てみたい。
誰の為でもなく自分達の思うままに冒険し挑戦した結果を出すことができた時、自分の限界を超えた時何が見えるのだろうか。
つい先日30歳を迎えたが、30代は挑戦することを忘れない冒険する30代にしたい。
マーク・アンドレ・ルクレールを映したドキュメンタリー映画「アルピニスト」の最後の一節でマーク・アンドレ・ルクレールの母の語りのシーンでも似たようなコメントがあるが
多くの人は一歩踏み出すのに大きな勇気が必要で踏み出すことができない。
小さくても一歩進んだ先、自分の限界を越えた先を見に行ける30代にしたい。
これからも自分や自分達がなにがやりたいかを常に忘れず山行を計画し意思決定を重ねて行きたい。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する