山行の醍醐味詰まる天狗岳(渋の湯→黒百合ヒュッテ→中山→高見石→白駒池→ニュウ→東天狗岳→根石岳→西天狗岳)
- GPS
- 23:29
- 距離
- 20.2km
- 登り
- 1,595m
- 下り
- 1,576m
コースタイム
- 山行
- 5:46
- 休憩
- 2:18
- 合計
- 8:04
- 山行
- 4:47
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 5:58
天候 | 1日目:晴れ 2日目:晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
・茅野駅 9:25 → 渋の湯 10:17 (\1600) アルピコ交通 奥蓼科渋の湯線 ※土日祝ダイヤ 帰り ・渋の湯 10:30 → 茅野駅 11:20 (\1600) 同上 ※土日祝ダイヤ |
コース状況/ 危険箇所等 |
・積雪状況 残雪や凍結箇所が多いのでチェーンスパイクは必携 ・トイレ 渋の湯 黒百合ヒュッテ 高見石小屋など --- ・渋の湯〜黒百合ヒュッテ バス停から少し進むと登山口につながる橋がありここに登山届のボックスがある。 高見石小屋との分岐はどちらでも行ける。 唐沢鉱泉分岐付近から登山道は凍っておりチェーンスパイク推奨。 ただ傾斜は緩いのでなくても行けないことはない。 ・黒百合ヒュッテ〜中山展望台 残雪はあるが、緩い登りなのでアイゼンは特に不要。 ・中山展望台〜高見石小屋 下りで残雪もあるのでチェーンスパイク推奨。 高見石小屋の揚げパンは10時から14時。 高見石へは岩のみで残雪なし。 ・高見石小屋〜白駒池 ここも凍結あり、泥濘あり。 チェーンスパイクがあるとよい程度。 ・白駒池周遊 ほぼ平坦で木道が整備。雪はなし。 ・白駒池〜にゅう 白駒ニュウ分岐までは緩い傾斜で木道もあり。 白駒湿原あり。 泥濘多し。 白駒ニュウ分岐からは急登で雪なし。 ・にゅう〜黒百合ヒュッテ 下った後は緩やかな登り。 残雪もあるがツボ足で十分だった。 ・黒百合ヒュッテ〜東天狗岳(天狗の奥庭経由) 最初の急登は凍結してて怖かった。 あとはガレ場のアップダウンで雪ほぼなし。 足の置き場が難しく捻挫に注意。 丸印を頼りにしないと道迷いする。 ・黒百合ヒュッテ〜東天狗岳(中山峠経由) 樹林帯に雪あり。 稜線に出てからも天狗岳分岐手前まで急坂に残雪があるのでチェーンスパイク推奨。 天狗岳分岐以降はガレ場登り。 東天狗岳からは赤岳など南八ヶ岳の山々が一望。 ・東天狗岳〜根石岳 100mほどの下りは鎖場と鉄橋あり。 アルプスに似たザレ場。 ・東天狗岳〜西天狗岳 50mほどの下りからの登り返し。 東天狗はザレてるの対し、西天狗は赤土が目立ち、一か所雪と泥が入り混じる箇所があるのでそこだけ注意。 |
その他周辺情報 | ・黒百合ヒュッテ(テン泊) 一人一張 \1500(キャパは30張くらい?詰めればもっといけるかも) 予約不要、水は受付前で無料、パレット無料 数限りあり、洗面台は現在使用不可 カフェ営業は10時〜14時 ・渋御殿湯日帰り入浴 \1100 10:00〜15:00 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
装備
個人装備 |
調理器具
ライター
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
日焼け止め
携帯
時計
ナイフ
カメラ
テント
テントマット
ヘルメット
|
---|---|
共同装備 |
調理器具
ライター
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
日焼け止め
携帯
時計
ナイフ
カメラ
テント
テントマット
ヘルメット
|
感想
天狗岳は日帰りも可能なコースなのですが、バスの時間の都合上4時間半しか山行に当てられないため、流石に自分の足では無理と感じテント泊にしました。
〜1日目〜
茅野駅のバスは北横岳と蓼科山に向かう便が人気で、渋の湯行きは数人でした。
車で来る人が多いというわけでもなく、単純に人気がないのかもしれません。
天狗岳の登山口は他にもありますしね。
ちょっと寂しい気分です。
硫黄の香りのする登山口から橋を渡るといきなりの樹林帯です。
最近冬山が多かったのでこういうのもご無沙汰でした。
この苔むした岩岩が八ヶ岳に来たという実感を与えてくれます。
手入れされてるわけでもないのに何でこんな美しいのか。
やっぱり登山は樹林帯から始まるのが好きです。
傾斜は分岐ごとに急と緩を切り替えていきますが、地獄の急坂みたいなところはなく気持ちよく登れます。
最後の分岐からは沢沿いの凍った登山道となり、アイゼンなしでは何度か滑る。
GWの時期はこうした凍結が多いのでチェーンスパイクは必携ですね。
黒百合ヒュッテへは2時間弱で到着しました。
お昼時なのでたくさんの人がカフェで食事の注文をしてました。
しかしテントの数はすごく少なくて、見たところ5,6張。
これは穴場なのでしょうか。
地面は雪解けで少しぬかるんだところが多かったですが、無料のパレット(下に敷く板)を置けば問題なし。
近くにトイレも水もあるし、洗面台がない他はパーフェクトと言ってもいい条件でした。
テントの設営後は暑くていられなかったので、予定になかったルートも歩いてみようと立ち上がりました。
(確か温度は13℃くらいで日差しも強かった)
中山峠から中山展望台と高見石と白駒池を回ってニュウ行って戻ってこようという算段です。
道中意外と雪が残っていて高見石くらいまではチェーンスパイクを装着して行きました。
景色が良かったのは中山峠の近くの見晴らし台や中山展望台、高見石、にゅうでした。
中山展望台や高見石はアルプスなど西側の展望が良く、
逆にニュウは浅間山や金峰山、富士山などの東側の展望に優れていました。
白駒池もリフレクションが綺麗で見所ありました。
高見石小屋の揚げパンは14時までだったそうで、あとちょっと早く着いてればよかっただけに悔しかったですね。
しかし1ヶ月半のブランクで、ニュウへの登り返しはかなりきつかったです。
シャリバテみたいになって一歩が重い。
塩分不足もあったかな。
一回経口補水液を試してみたいところです。
ニュウで日の入りを見ようかと思って待っていたら急激に寒くなり、天気もどんよりで夕焼けが期待できそうになかったのでそのまま黒百合ヒュッテに下山しました。
気温は7℃。
昼の暖かさが嘘のように冷え込んできます。
このくらいならスリーシーズンのシュラフでいけますが、テント泊の嫌なところ、時間が経つごとに寒くなるから調節が必要になるのです。
夜中で3℃になった時は流石に寒くて寝るのを諦めました。
自分には冬山のテント泊とか一生無理な気がする。
こういうとき家の布団が恋しくなる。
テントは当然の如く結露していて、テント内のあらゆる物がうっすら濡れている状況になりました。
特に靴下や靴が濡れているのは痛かったです。
これも改善が必要ですね。
夜は月明かりでヘッデンはほとんど必要無かった代わりに星空はほぼ見えず。
日の出目当てにそそくさと準備を開始。
この時期の日の出は早いぞー。(4:50くらい)
〜2日目〜
まだ静まり返った3:55。登山開始。
序盤の急登&凍結は少々怖かったけど後はガレ場のアップダウン。
テントはデポだし楽な物です。
この薄明かりの時間帯に1人息を切らしながら岩をよじ登ってること。自分にとって登山で最もテンションが上がる瞬間です。
本当に誰もいなくて東天狗岳、根石岳、西天狗岳も貸切でした。
東天狗岳から根石岳方面はアルプスの柱状節理のような岩が見え、ザレ場もなんか白馬槍を彷彿とさせる景観で八ヶ岳にいるのを忘れそうになります。
その先に赤岳、阿弥陀岳、硫黄岳といった豪華な顔ぶれ。
たまりません。
樹林帯も岩稜帯も一度に味わえてなんだか得した気分です。
再び東天狗に戻り、今度はモルゲンロートの西天狗岳に向かいます。
東天狗がごつごつした岩壁の山とすると、西天狗は赤土が目立つたおやかな山。
雪と泥が混じる急登箇所は緊張を強いられましたが、広々とした山頂は東天狗岳とは対照的でした。
今の時期は泥で腰を下ろせない状況でしたが、もう少し時期が進めばそうした状況も解消されていくことでしょう。
欲を言えばベンチとか欲しいかな。
6時台なのに赤岳周辺が曇りだしたのでほどなくして下山開始。
中山峠経由にしましたが、こちらは残雪が残り若干危険度が高い気がしました。
日当たりは良いはずなのに不思議なものです。
黒百合ヒュッテへ戻り、テントを撤収。
早くも気温が高い。
明るくなってから行動開始しなくてよかった。
後は涼しい樹林帯の下り。
時間帯もルートもいい感じに「ずらし山行」になったようで
良いリハビリになった気がします。
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